センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

共感覚者という感覚!

2012-05-09 00:00:40 | 人の脳
皆様は、共感覚という言葉をご存じだろうか?
馴染みのない言葉ではあるが、私達、感覚、脳科学の研究者では興味のある言葉でもある。
この共感覚とは、私達は外的情報を(五感)から得ており、脳に情報を送って記憶している。
例えば、私達が文字を見たり、テレビを見ていたりと視覚で認知しているが、共感覚の人達は、視覚以外にも聴覚や嗅覚が同時に働くことを意味します。
つまり、私達が白黒の文字や数字を見ても、白黒でしかないが、共感覚の人達は、白黒の文字なのに、例えばAという文字が赤とか、Bが黄色などの色が付いて見えるのである。
他にも、音を聞くと匂いを感じたり、逆に匂いを感じると音が聞こえたりする人も居られます。私自身も瞑想状態で音楽を聴くと、音に色がついて見えます。同様な感覚は、私の知り合いのピアニストの女性も、同様に音に色がついて見えるのです。
一般的には五感がそれぞれ別々に働き、認識しています。
共感覚の人達は、視覚と嗅覚、聴覚と味覚、人によっては五感がすべて同時に働く人達も居られます。
私達人間は、2歳ぐらいまでは五感が別々に認識せず、五感がすべて同時に働くので、これらの感覚を子供の頃から受け継いだ人達とも言えるのです。
現在は、共感覚の人達は、2000人の一人の割合で存在しております。
共感覚の人達は、変わった感覚から子供の頃からいじめや変わり者と扱われ、時には病人扱いなどされ、精神障害があるのではないかと心配する人達まで居られます。
また、他人からは、怖がられたり、意味不明など理解されずに辛い思いをしている人達も多いのです。これらを私たちは「スーパーセンス」と呼んでいます。
共感覚は決して、病気でも精神障害でもありません。それどころか、最近の脳科学の研究で、記憶力との深い関わりがあり、芸術性や創造性などの能力に優れていることが分かっている。
また、共感覚の人にも、個人差、個性があります。私のように音に色がついて見える人、白黒の文字に数字だけが色がついて見えるなどである。他にも、言葉に色がついて見える私の知り合いの女性のように、これらは、倍音オーラという、人が話す声には、3種類ほどの音がハモって聞こえます。これらを「倍音」といいます。これら色がついて見えるというものです。わたしの倍音オーラは、紫色が大きく、黄色と緑色が小さく、丸く見えるといいます。これらは稀な共感覚者のスーパーセンスです。
私達人間の脳は、都合や覚えなくても良いと判断すると忘れる特徴があるのです。これら忘れても良い記憶があるから、辛いことや悲しい事柄を何時までも記憶しないように忘れるように都合良く思考するのです。
では、共感覚の人達が記憶力が良いのは、文字や数字、聞いた音に規則的な方式があり、人によっても違いますが、数字に色が付いて見え、音にも色が付いて至りと、五感を同時に活用しますから記憶されやすいのです。
先ほどの共感覚の人達は、訓練しなくてもこのように記憶力や創造性、芸術性などの能力に優れているのには、五感(感覚)が深く関わっているのである。
このようにヒトの脳は神秘的で、謎めいている。
自分には無理だ、出来ないと諦めず、好奇心を持って脳を鍛錬すれば、ヒトの脳は「潜在的脳力」を秘めている。だから、私は高齢者だから無理だと諦めず、意識して脳を鍛錬することである。本を読んだり、ヒトとの会話でも効果はあります。
指先を動かしたり、意識して散歩するなど五感を総動員することで記憶力や脳などが活性化されるのです。
ヒトの脳は、幾つになっても記憶力は低下しないことが私共の研究でも解明されている。
ヒトの脳は20歳を過ぎた頃から毎日10万という数の脳細胞(ニューロンネットワーク)が死滅して行くことが分かっている。
但し、ヒトの脳細胞は、五感を総動員して記憶して行けば、これら脳細胞の死滅を緩やかに出来るのである。
これらの脳力こそ「可塑性」という脳細胞が蘇るのである。
だから、共感覚の人達でなくても、ヒトの脳は記憶力や感覚を鋭くすることが可能なのである。
つまり、その人の頑張り(努力)が重要であることを私から指摘致します。
五感プロデュース研究所、主席研究員、荒木行彦

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