センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ネット調査 8人に1人が「うつ」

2012-05-04 00:00:40 | 人の脳
一般の人の8人に1人に、うつ病あるいはうつ状態の可能性があることが、製薬企業のファイザー(東京)のアンケート調査で分かった。
うつ病・うつ状態の可能性があっても、実際に医療機関を受診した人は24%にとどまっていた。調査は昨年2月、12歳以上の男女4000人を対象に、インターネット上で実施。米国の学会が作成したうつ病のチェック項目を基に回答してもらったところ、12%にあたる486人に、うつ病・うつ状態の可能性があった。
うつ状態を感じても受診しない理由として、最も多かったのが「行く必要を感じない」(44%)で、「病院への不信感」(20%)、「周囲に知られたくない」(15%)などが続いた。
受診について、63人は「家族や友人らに相談した」とし、受診率も83%と高かった。反対に「自分で判断した」423人の受診率は15%で、家族や友人の助言が、うつ病の早期治療のきっかけになっていた。(記事提供:読売新聞)
以前に私のブログで紹介したが、鬱状態時の脳は、極度のストレスを感じており、脳内物質が過剰に分泌したり、減少することで発生されると考えられている。
例えば「アクチビン」という脳内タンパク質が多く分泌されると欝病に疾患するのです。また、セロトニンの減少によっても似通った症状を示すのである。
ドーパミンは私達の快感に変わっており、楽しいとか、嬉しいと感じる感覚になるが、これらドーパミン物質が脳内に分泌されなくなると、快感に繋がらず、絶えず落ち込み、笑いが無いのである。
私が危惧しているのは、鬱予備軍が若い世代では3割近くまで及んでいることである。
中には、鬱病との因果関係がないのに、自己の判断で鬱病と勘違いして、落ち込んでしまうことがあるのです。
では、なぜこのように若い世代を中心に最近、鬱やストレス障害などの精神障害に悩んでいる人達が多かというと、これは私の仮説ではあるが、ヒトとのコミュニケーション能力の低下、社会適応能力の低下が招いた結果であると提唱している。
つまり、脳の活性化不足、刺激不足など脳が活動範囲に異変が生じているのである。ストレス社会の渦に巻き込まれ、思い悩み混んでしまう人達が実に多いのである。
また、日本では、鬱などに疾患すると精神科を受診するが、精神病ではなく、心理的な障害なので、心理学療法を受診するのだが、日本ではこれらの心理療法士の人材不足であり、専門医も限られた所でしか受診できないこともある。
だから、多くの方々が「病院への不信感」(20%)とまた、一般の方々鬱への理解も希薄なのである。
鬱=精神病と決めつけている人達が多いのである。だから「周囲に知られたくない」(15%)などと考え込んでしまうのである。
決して、精神障害でないことをご理解下さい。私の知人も何人か鬱で休職しているが、薬や病院へ通院によって回復し、現在は元気で仕事をしている人達も多くいるのです。
誤った知識や思い違いで、本当に鬱で悩んでいる患者さん達は辛い思いをしているのである。
これらの偏見から、最近は鬱という言葉の表現を避け「適応障害」と呼んでいる。
日本においても最近は、30歳代~40歳代の働き盛りの人達、サラリーマンや主婦など多くの方々が鬱状態やストレス障害で悩んでいる。
数年前まで、企業では、社員100名に対して、2%と言われたのだが、現在は5%以上と急増している。
これらの数値は、半年以上の病院の通院や休職をしている人達を示している。
予備軍や軽い症状の人達を含めると8~10%程度に増加するのである。
社員数1万人以上の大企業では大変な数に成ってしまうため、メンタルヘルス・ケアと題して、身体の健康と同様に予防策に取り組んでいる。
優秀な人材を失いかねないし、戦力の低下に繋がり企業としても人材的な損失は莫大な金額に及ぶのである。
つはり、企業の死活問題にもなりかねないのである。
私の所にも、何社か相談や依頼があるが、残念ながらこれと言った具体的な予防策が無く、社員の様子を観察したり、病院との連携が一番の予防策なのが現状である。
他にも、仕事の分担や無理なプレッシャー、精神的な不安解決など色々な取り組みが考えられている。
仕事の悩み、家庭での悩み、人間関係の悩み、中には健康の悩みなど悩み事が脳に極度のダメージを与えているのである。
だから、私の鬱予防は(脳生理学)「五感生理学」の見地から予防策を提案しているのである。
皆様も、色々な悩み事は人間である以上沢山あると思いますが、深く考え込まず、不安と恐怖を強く感じると脳は萎縮し、脳内物質に変化が現れるのです。
この頻度が高くなると鬱などに疾患する可能性が高くなるのです。
時には力を抜き、いい加減も必要です。そして、ゆっくりと自分一人で快感できる環境を造り、脳を癒しリラックスさせて下さい。
緑の木下で深呼吸をし、野鳥などの鳴き声に癒され、自然の気を受けて下さい。
私はこれらのことを定期的に行なっているので、ストレスに強い脳を持ち得たのである。
皆様も、週末にごろごろしないで、暴飲暴食を避け、軽い運動などで汗を流すなど心地よい体験をして下さい。但し、脳が快感しなければ成らないのです。
人の脳には「快感」が一番のご褒美である。

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