センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ストレスによる自律神経の乱れが万病を作る!

2012-05-17 00:00:40 | 人の脳
「ストレスは万病の元」とよく言いますが、このことが一般の人のみならず、医師の間でもどれだけ正しく解釈されているかとなると、はなはだ疑問に思わざるを得ません。しかし、私と安保(あぼ)先生は、自律神経の働きに着目することで、「ストレスは万病の元」説の真相を解き明かすことができました。
自律神経は、内臓や血管など私たちの体の機能を意志とは無関係にコントロールしている神経です。
呼吸や血液循環、食物の消化・吸収が自動的に行われているのも、すべて自律神経のおかげです。
こうした体の自動制御装置ともいうべき自律神経は、交感神経と副交感神経とがあり、これらが相反する働きをする事により体のバランスは
保たれているのです。 たとえば、交感神経が優位になると、心臓の拍動が高まり、血管を収縮させて、筋肉が緊張し、体が活動的になります。これに対し副交感神経が優位になると、心臓の拍動が低くなり、血管が拡張して、血液循環がよくなり、心身がリラックスします。 こうして交感神経と副交感神経がバランスよく働いているときは、仕事もよくでき、体の休息もよくとれ、充実した毎日を過ごすことができるわけです。
以上はどの本にも書かれている自律神経の説明ですが、さらに私と安保先生は、膨大な血液データから、「自律神経は内臓の働きを調整するだけではなく、体を病気から守る白血球の働きも調節している」という発見を成し遂げたのです。 「福田−安保理論」はこの発見をもとに構築されたものであり、これにより病気が起こる仕組みも次々に明らかになっていきました。
血液中の白血球の95%は顆粒球とリンパ球と呼ばれる細胞で占められています。  
自律神経は、これら白血球の働きを調整します。
・交感神経が優位になると、顆粒球が増えて働きが活発になる。
・副交感神経が優位になると、リンパ球が増えて働きが活発になる。
交感神経と副交感神経がバランスよく働いているときの白血球は、顆粒球54〜60%、リンパ球35〜41%という比率になります。 顆粒球とリンパ球がこの比率の範囲内で維持されているときは病気に対する抵抗力も保たれているため、体は健康な状態にあります。 ところが、自律神経はストレスの影響を受けやすく、過度のストレスによって自律神経のバランスが乱れると、それに連動して白血球のバランスも乱れていきます。 
みなさんも「活性酸素によって生活習慣病や老化が促進される」という説を耳にしたことがあるでしょう。活性酸素は大変強い酸化力を持った物質で、増えすぎると次々に粘膜組織を攻撃し、細胞を破壊していきます。 
血液中に過剰に増えた顆粒球は、この活性酸素の害をもたらす元凶として働きます。
以上、病気が起こる仕組みをまとめると「ストレスが自律神経の乱れを引き起こす」「自律神経の乱れが万病を引き起こす」という2つの方程式が成り立ちます。
以前にフジテレビ「聴くテレビ」の特番の総合監修をしたときに、日本人の多くが持って居る遺伝子によって不快や不安などを感じやすい国民性があると説明しました。
中でも「不安遺伝子」不安遺伝子の中には、セロトニントランスポーター遺伝子には、S型とL型が知られる。組み合わせはSS型、SL型、LL型があります。
特に日本人にはS型の遺伝子を持った人たちが多いのです。国民の97%もの人たちがこれら不安遺伝子を持っており、総じて神経質で、プレシャーや不安に弱い国民性を持って居るため、災害などに直面すると日本人は助け合いの精神が強く働き「絆」を重要視するのは、これらの不安遺伝子を持って居るから考えられるのです。
ですから、自殺者が13年連続3万人を超えているのは、どの国を探しても日本だけなのです。
ですから、総じて日本人はストレスに弱いとも言われています。
例えば、ストレスから慢性的な下痢や腸炎を起こすのは、本来、腸は脳の指令を受けなくてもセロトニンを分泌させ、旋毛運動をして消化を助けるのですが、極度の不安やストレスから、腸に脳の指令が関与して、誤作動の働きをします。そして、下痢や腸炎を引き起こして、長期化する傾向になるのです。
他にも、脳へのダメージ(精神的障害)セロトニンが極端に減少すると(うつ病)などにも疾患しやすくなります。これらからストレスは万病のもとと言えるのです・ストレスは良いストレスと、悪いストレスがあります。
良いストレスは、自分の目標やスキルアップなどのための前向きなストレスです。悪いストレスは、肉体的にストレス、人間関係や精神的なストレスなどは長期化し、身体にも精神にも悪影響を与えます。
ですから、ストレスを上手く処理し、上手く付き合う、誰でもストレスはあると割り切り、乗り越える事でストレスは解消できることを私から提言致します。
五感プロデュース研究所、研究所、荒木行彦、





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