センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

視覚と味覚「景色編」

2012-05-30 00:00:40 | 感覚、五感

五感の内でも視覚が優先され、80%以上もの情報を脳に送り、認知している。
例えば、料理を目の前にして目隠しして料理を食べると美味しくなく感じる。
それは、視覚的要素、食材などの料理の色彩、器の形、彩りなどヒトの眼(視覚)で認知するからである。
そして、料理の美味しそうな匂い「嗅覚」が刺激され、空腹感を感じるのです。
脳の視床下部で「食欲が沸くのです」。
以前に食べて美味しかったとヒトの脳「大脳新皮質」で記憶された味覚的記憶が甦ることで、味覚が刺激され、唾液によって「味蕾細胞」で旨味として感じるのである。
また、景色の良い場所などで食べる料理や弁当が美味しく感じるのは、日々の慢性的な風景や見慣れた景色ではヒトの脳は「快感や感動に繋がらない」。
初めて見た風景や景色などヒトの脳が感動や快感を感じると、視覚は勿論、食べた物までも美味しいと感じるのです。
例えば、友人同士や恋人同士などの関係でも、同じ料理を食べているのに一人で食べたときと、仲間や友人、恋人と食べたときには料理の味が違うのです。
これらを私達研究者は「五感の相乗効果」と呼んでいる。
つまり、脳が快感することで、視覚以外の感覚も敏感になり、心理的にも良い方向に変化するのです。
逆に嫌なヒトや嫌いな人と幾ら美味しい料理を目の前にしても食べても美味しくないはずである。皆さんも経験したことがあると思うが、これらが視覚と味覚の関わりなのです。
体調の善し悪しでも味覚は変化する。例えば、風邪をひいて鼻が詰まった状態で食欲があるのに料理が美味しくなく感じるのは、嗅覚刺激が無いため、料理の味が美味しくないのである。
実は、ヒトの味覚は意外と大ざっぱなのである。
糖質や旨味は身体や脳の栄養素になるため、大量に摂取しなければ成らないため、鈍感に感じる。
逆に苦味は毒性のイメージなので少量でも敏感に感じる。酸っぱいも同様に大量に摂取すると身体に悪いので、少量でも感じるのです。
檄辛だけは独特の味覚というよりも「痛覚」に近い感覚で認知しているのです。
ですから、食べてすぐに舌に痛みのような感覚を感じ、額や時には顔中に汗をかきます。
これらの刺激は味覚野から脳の視床下部に伝達され、視床下部は自律神経などの作用に関わっており、檄辛な物を食べると自律神経が活発に働き、心拍の上昇、血圧も上昇します。ですから、発汗し体も熱くなるのです。
体中汗を流すヒトは体内の「褐色脂肪細胞」という、細胞の働きが活発なヒトが食べ物を食べると体温が上がるヒトが居られますが、これらの人達は、この褐色脂細胞のミトコンドリアで熱量を造りだし、体温を1度ほど上昇させるのです。
テレビなどで何人前も食べる大食いのタレントさん達は太っていないのは、この褐色脂肪細胞の働きが活発で、何人前も食べても体外に熱量として発散してしまうので、15人前約10000calorie以上食べても太らないのです。
詳しくは、私のブログをご参照下さい。
日本にもミシュランガイドが指定している三つ星レストランが8箇所ありますが、どのレストラン、料亭でもヒトの視覚や五感を刺激する演出されている店舗が多いのです。これらの共通点は、お持てなしの料理、ただ、料理が美味しい店なら多く存在します。
お店の雰囲気、お持てなしなどヒトの五感を刺激し、脳に感動、快感を与えるので常連として通い詰めるのです。
ヒトの脳は、快感、楽しい、美味しい、楽だが大好きで、逆に不快、楽しくない、辛い、不味いが大嫌いなのです。
ですから、脳が快感する景色を見ながら気の合う仲間と車内でおしゃべりしながら食べる駅弁が美味しいのです。
これらは視覚だけでなく、聴覚も嗅覚、味覚も刺激されるからである。
つまり、五感を総動員して脳が快感できるような料理を提供できれば、常連さんが並ぶ料理店がなれるかも知れないのである?
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