チーズをかじりながらふるさと納税の効果を考える

2016-03-25 00:00:47 | あじ
ふるさと納税とは、利己的な話としては、「払うべき地方税を自分の食費に転換してしまう実質的な節税行為」と考えていたのだが、北海道安平町のチーズ詰合せを口にして、別の次元のことを考えるようになった。

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カマンベール、クリーム、ストリング、スモークカマンベール、カチョカバロ、スモークモッツァレラの六個セットは決してお買得ということではないのだが、大手ブランドのチーズや輸入食材店で探すチーズより何倍も美味しいわけだ。世界で最も美味しいチーズと断言したいところだ。

チーズを作っているのは「夢民舎」というところで、元々は「早来町(現安平町)」は、日本で最初にチーズ工場ができた場所だそうだ。雪印の工場だったのだが、昭和60年に道内の別の町に工場が移転して、ハム工場になってしまう。

それを悲しく思う地元の有志が集まって、チーズ工場を町に再生したそうだ。おそらく大手が出て行ったには理由があったのだろうし、会社経営は苦闘の連続だったと想像するが、なんとかネット直販に道を開いて、生産即売り切れ状態のようだ。

つまり、地方のブランドを全国や全世界に飛躍させる効果があるということ。

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さて、赤ワインを飲むために、まずストリングチーズを食べてみたのだが、カニ蒲鉾みたいに、ふにゃふにゃとバラバラになったりは、決してならない。こちこちに固められている。二つに裂くのだって力がいる。有名な女性科学者が中退した某大学の頭文字のように開いてみた。チーズの味は、濃厚だ。どんな高級ワインよりも、このチーズが勝るといっていい。ワインのつまみがチーズではなく、チーズのつまみがワインと言える。


ところで夢民舎、「むーみん」という社名のオリジナル性に疑問はあるのだが大丈夫だろうか。メジャーになる前に再確認した方がいいと思う。本物のムーミンは数年後に埼玉県に大規模レジャーランドを進出させる予定だ。その前に類似商標の追放を始めるかもしれない。

さらに、似ている社名で夢眠舎というのもあって、こちらは四国にある会社。永眠に関係がある。こちらもいい名前だが。