佐賀牛を味わいながら佐賀県のことを考えると

2016-03-18 00:00:14 | あじ
「佐賀には何もない」と歌ってメジャーになったお笑いタレントを見返すように絶好調なのが、ふるさと納税のお礼品としての「佐賀牛」。1Kgで20,000円のロースステーキ肉。

5枚にカットされているので、1枚200g。どうも面積の半分が白い。白と赤が混じっていて、これを食べると、一週間は、禁酒しないと太ってしまうのだが、禁酒なんてしないわけだ。

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一回はフライパンで焼いたのだが、脂肪の海の中を肉が彷徨う状態になったため、次は魚用のロースターで脂を切ってみたが、やはり同じようなものだ。こんなこと書くなら赤身のアンガス牛でもさがせばよかったかな。

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とはいえ、味は最高級だし、佐賀牛はかなりの人気のようだ。


では実際に、佐賀には何もないかというと色々あるではないか。

呼子のイカ。(よぶこ、である。よびこと言ってはダメ。福岡県と思っている人も多い)

有田焼。まあ、日本の最高級の陶器といってもいい。その中でも、鍋島家が徳川家と朝廷にしか贈呈しなかったものが「鍋島焼」である。最近、なぜか流通している。

カチガラス。これを知っていたら佐賀通だろうか。腹の白いカラスで、カチカチと鳴く。カササギと言った方が一般的だが、「カチガラス、知ってますよ」と言うと、佐賀人が喜ぶ。

ところで、この小さな県だが、明治の初めに「佐賀の乱」という小規模戦争を中央政府と戦った結果、お取りつぶしになりそうになった。長崎県に集約とか。実際には、幕末の薩長土肥という勝組連合に所属していた功績で存続になった。

薩長土肥の中で、肥前(佐賀)の役割の一つが、持参金である。有田焼を長崎を通して西欧に売りまくった結果、財政が豊かだった。そしてもう一つが、今話題の会社である東芝の創始者である田中久重。幕末の戦いで必要とされた英国製のアームストロング砲の国産化に成功(したと言われる)。これが、上野の山に立て籠もった彰義隊にとどめを刺すことになった。今の会社の状況は、彰義隊の怨念だろう。

それと、吉野ケ里遺跡に卑弥呼とは断言していないものの、古代日本の女王をイメージさせる人物模型があったような気がする。日本を象徴する家系に滅ぼされたはずだったような気がする。やはり悲しい。


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