「キル・ビル」は単にチャンバラだった。

2010-01-20 20:00:21 | 映画・演劇・Video
新型インフルの後遺症で頭の回転が、どうも元に戻らない。テレビのニュースを聞いても民主党の幹部の発言が、論理的によくわからない。

検察の親玉の親玉は首相なのだから、捜査方針が気に食わないなら、検察庁長官をクビにすればいいようなものを、放任している。結局、三木元首相のように、「要人逮捕」に踏み切るかどうか、自ら決めなければならなくなるだろうか。ただ、野党の党首に献金することによる見返りを、どの程度期待していたのか、証明できるのだろうか。しょせんは出口のない迷路の中のパフォーマンスなのかもしれない。

killbill2で、寝込んでボーっとしている時に見るビデオ(DVD)と探しても、運悪く、手元にあったのは、この「キル・ビル」と「おくりびと」と「かもめ食堂」の3本だけ。まさか病床で「おくりびと」を見て笑えるとも思えないし、「かもめ食堂」で登場する料理各種について、「食欲ゼロ状態」「味覚感覚ゼロ状態」では、キャスト各位に申し訳ないということで、筋書き上、大量殺人事件と発展する「キル・ビル(2003年)」にする。

寝込んだときに観るべきDVDというのを用意しておくべきだったのだろうが、健康な時にはそんなことは考えないものだ。


で、この「キル・ビル」、ぼやっと筋はあるのだが、要するに外国人女性が日本刀を振り回すチャンバラである。

まあ、いろいろな理由で、復讐に燃える白人女性が、日本に乗り込んできて、旧敵を斬るわけだが、日本で最初に訪れるのが、話題の「沖縄」。日本の玄関だ。最初に入った江戸前寿司の英語の上手い大将が、実は千葉真一扮するハットリ・ハンゾー氏。寿司屋の大将は仮の姿で、実は殺人刀の刀匠である。

この千葉真一(サニー・チバ)の演技が一番巧い。あとは、みんな、くさい。何しろ、ロケが中国だからだ。役の上は日本人を演じるのは、ほとんど中国人。

そして、ハットリハンゾーから忍法ではなく剣術を伝授された女性は、その殺人刀を片手に、太陽のマークの国内線に乗り込み、東京へ殴りこみに飛ぶ。

killbill1そして、日本人少女、ゴーゴー夕張(栗山千明さん)との鎖決戦を制し、数百人のギャングの犠牲者を積み重ね復讐を遂げようとするのだが、残念ながら結末は、「キル・ビル2」を見ないとわからないことになっている。

日本人の目から見ると、チャンバラは、やはり松平健だな、と思うしかなく、その差はどうにも見るに堪えないという感じだ。

それと、アメリカ人から見れば、日本と言えば、「東京と沖縄」ということなのだろう。日本に二つしかない国際都市ということだ。