気になるスリップ

2010-01-05 00:00:33 | 市民A
あまり本州方面では、気付いた人がいなかったかもしれないが、小さなスリップ事故があった。

新千歳空港で日航機、滑走路でスリップ けが人なし(北海道新聞)

1月2日午後9時半ごろ、新千歳空港に着陸した羽田発の日本航空545便が、滑走路の中央を外れ、端に停止した。

日航や新千歳空港事務所によると、乗客192人と乗員12人の計204人が安全確認などのため一時機内に残されたが、3日午前0時までに全員降りた。けが人はいないという。同事務所によると、着陸後に誘導路に入ろうとした際、スリップしたとみられる。

新千歳航空測候所によると、2日午後9時半の気温は氷点下0・4度、風速4・6メートルで快晴だった。


slip簡単に言うと、日航機が新千歳空港の滑走路に着陸して、その後、誘導路を走行してターミナルビルに向かう途中、スピードの出しすぎにより、折からの寒さで路面が凍結していて、いきなり左折に失敗し、誘導路からはみ出し(たぶん芝生だろうか)脱輪。雪道の脱輪と同じように、タイヤが空転したのかどうかわからないが、自力では動けなくなる。

すぐに、乗換えバスでも手配されればよかったが、何らかの理由(理由がないかもしれないが)で、乗客は2時間半機内でカンヅメになり、ちょうど深夜にやっとターミナルビルで解放された。最終電車は終わっていただろうから、その後、乗客が、どういう悪態を吐いたか、それは不明である。


注目すべきは、スリップの原因。

最近、聞いた話だが、着陸した後で、完全に減速してしまうと、エンジンの力で車輪を回さなければならなくなり、その分の燃費が悪化してしまうそうだ。そのため、着陸した時の行き脚(とは言わないのかな)を最大限利用して、なるべく長い距離をエンジンをかけないで走行するように努力しているそうだ。

だから、必然的に誘導路での走行スピード(特に最初)は速くなる。そういうことではなかっただろうか。


さらに、聞いた話だが、着陸ポイントも滑走路の手前の方だと、自走する距離が長くなるために、なるべく滑走路の前の方に着地するそうである。

何か重要な視点を忘れているような気がしてならない。

 (滑走路の短い地方空港の方が、優柔不断な機長でも、選択肢がない分、安全なのかもしれない。)

ところで、JALだが、またしても政策投資銀行の追加融資にありついて延命したようだが、あれは、あくまでも融資という「銀行借入」に過ぎないので、通常の大型爆弾が、原爆化したり、さらに水爆化しているだけであるわけだ。