や・き・そ・ば

2010-01-29 00:00:15 | あじ
bairan最近、とみに有名になった梅蘭(ばいらん)の「やきそば」を食べに行く。横浜中華街の上海料理店が、何かのはずみで有名になり、今や六本木ヒルズにまで出店。なんとなく大拡張の末、予想通り行き詰まった生キャラメル屋の様相に似ているが、どうなのだろう。横浜方面の地銀、信金には、おカネの計算に弱い銀行マンがいて、口車に乗って、うかつに借入していると、とんでもないことになるから注意が必要(別件で大迷惑をこうむった)。

ここの「やきそば」だが、普通のものとはまったく違う。そばと具が別になっている。といってもたいていの高級店の焼きそばは、ソバの上にあんかけ風の具がのっているのだが、梅蘭は違う。上下逆だ。

つまり、具の上にやきそばがのっかっている。具は豚肉、もやし、たまねぎ、ニラなどを炒め、さらに、とろみをつけている。その上にマンホールのふたのようにそばを中華鍋で円形に形を整えて焼いたものをのせる。おこげのような製法だろう。中華鍋にそばをはりつけて焼くのだろう。ただし、そばが上になる。

bairan2事前情報で、普通の900円の焼きそばを頼むと、多すぎて飽きるらしいので、ミニサイズのやきそばにフカヒレスープに点心4種とデザート付き1700円を注文する。

やきそばの味は、いつかどこかで食べた懐かしい味がする。いつかどこかと書いたが、どこで食べた味かは特定できるが、その店は今は廃業している。つまり、幻の味だった。

フカヒレスープはOKだったが、4種点心はイマイチだった。シュウマイとか餃子は北京料理だったと思う。上海料理店では得意じゃないのだろう。

しかし、日本人って色々なものを食べるなあ、と思いながら、梅干しとかシラス干しとか、鯵の干物とかメザシとか日本古来のディープな食べ物って、たぶん日本人のアイデンティティの一角を形成しているのだろうと思うわけだ。梅干し食えれば参政権を許してもいいか、とか。

そういえば猫の話だが、猫にとっての大好物といえば「鯵の開き」であろうと思うのだが、それは原産地のエジプトから長駆、苦難の道を歩いて日本に到達した猫たちにだけ、エジプトの猫神様が与えたご褒美グルメであるのだろう。


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