ザ・ディープ(1977年 映画)

2018-07-16 00:00:45 | 映画・演劇・Video
海底でサメと戦ったり、水中銃を撃ったり、エアホースを切ったり、弾薬やダイナマイトが爆発したりする映画は、観ていて息苦しくなるのだが、案外多い。『ザ・ディープ』もそうだ。

新婚旅行でバミューダ諸島に行ったある夫妻が、ダイビング中に、スペイン銀貨と黄色の液体の入った大量のアンプル瓶を見つけた。

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どうも沈没船があって、軍艦なので爆発物を大量に持ったまま沈んだそうだ。危険なので誰も近づかないのだが、そこには「秘密1」があった。アンプルの中身は軍用のモルヒネだった。モルヒネは傷み止めに使われ、現代日本では末期がん患者のように痛みと戦う時に使われる。戦争でも同じように重体の負傷兵に与えられるのだろう。

ところでモルヒネだが、けしから生成されるアヘンからさらに精製されモルヒネとなる。さらに精製するとヘロインになる。つまりモルヒネ単独でも麻薬なのだがヘロインになるともっと効果が大きくなる。

ということで、モルヒネを狙う悪人たちが動き出すわけだ。

一方、スペインの銀貨は、ここにスペイン船が沈んだことの証拠なのだが、どうも宝石船だったようだ。しかし、なんらかの理由で、船の積荷や船の正体は記録があいまいになっている。

ということで、同じ場所に、モルヒネ船と宝石船があって、それぞれ興味の対象にする人たちが異なるわけだ。その結果、複雑な関係図ができあがる。

結果は、よくあるとおり、モルヒネを狙った男たちはダイナマイトで木っ端みじんとなるわけだ。肌の色の黒い犯罪者は殺してもいいというのは米国の伝統だ。

準主役のロバート・ショウはジョーズにも出演している。よほど泳ぎが上手いのだろうか。本作公開翌年に運転中に急に発作が起きて51歳で亡くなっている。

ところで、英米人は宝探しという子供の妄想ゲームみたいなのが好きなのだよね。


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