倉敷の引売り菓子が鎌倉で、さらに

2016-01-12 00:00:16 | たび
忘年会で収まらなかった宴会のことを新年会というらしく、まだかなり続いていて、西や東や北へということになり、先週金曜の夜は倉敷でパーティがあり、その後、近くの焼鳥店に行き、途中で脱出して、夜10時過ぎの寝台車で横浜へ向かうことになっていた。そして計画通り焼鳥店から倉敷駅まで裏通りを歩いていると、リヤカーの荷物を引いている黄色のユニフォームでキャップを被った若い男から声をかけられる。

その前に、なぜ中央通りという立派な名前の付いた表通りを歩かないかというと、夜の10時頃になるとC国女性が20メートル間隔で並んで、「マッサージいかがですか」としつこく客引きをしているからだ。新橋烏森通りより多いと思う。女性の数に対してマッサージ店はそんなに目につかないから、どこでどういうことが行われているのかは不明なのだが、そんなに暇じゃない。

そして、黄色のユニフォームの男は妙なことを言い始める。

僕のことを知ってます?」

で、色々記憶を辿ってみるが思い当たらない。さらに、意外な展開。

お菓子を売ってます

六本木あたりだったら、「お菓子」というのが別の隠語だったりするのかもしれない。「卒論書いてます」とかもあるし。

しかし、男はただちにリヤカーに積んでいる色々な箱を次々にあけてみせて、本物の「お菓子売りの青年」であることを証明する。

そして、ある箱入りの菓子を推薦する。「豆乳でつくっているので日持ちしますから」と言われ、1,620円で、たぶん倉敷銘菓のような豆乳製のバウムクーヘンらしいものを購入。

そして、駅の時間調整でファストフード店(明日記載予定)に寄り、寝台車の極狭の空間に潜り込むことになる。棺桶の二倍位の容積の個室の中で、着替えをして、さっき買ったお菓子を手持ちのバッグの中で整理するために調べると、倉敷銘菓じゃなかったわけだ。

baumu


鎌倉銘菓「鎌倉豆乳ばあむ」だそうだ。倉敷で鎌倉。さらに、一抹の不安は、「ばうむ」ではなく「ばあむ」。バウムクーヘンは、バウム=木(年輪)、クーヘン=菓子というドイツ語なのだが、「ばあむ」って何だろう。


そして翌日、豆乳だとさらに日持ちしないのではないだろうかと思い、箱から取り出す。そして昨夜の不安内容を思い出し検査。

tofu


バウムクーヘンの型枠にケーキ地を流し込んで焼いただけのスポンジケーキのように見えたわけだ。年輪がはっきり見えない。お風呂の掃除に使う波型の付いた本物のスポンジによく似ている。

実際には、年輪があった。かなりきめの細かい年輪で、木材であれば、木目の詰まった高級材ということになるが、豆乳仕込みであることから極めてやわらかく、スポンジ状に感じてしまうわけだ。


後日、ネットで調べると、倉敷では「黄色のユニフォームの販売員からお菓子を売られた」という報告が多発しているようだ。それで最初の一言が「僕のことを知ってます?」だったわけだ。

これからは、表通りを歩くべきだろうが、また失敗しそうだ。


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