菅直人は日本のルーラ(ブラジル大統領)になれる?

2010-06-07 00:00:48 | 市民A
菅直人が次期総理となる。議会の議決の後、ただちに組閣を行わなかったため、天皇による親任が行えず、6月6日時点の内閣総理大臣は鳩山由紀夫のままであり、この結果、第一次小沢内閣と言われる細川政権の在任帰間記録を鳩山内閣は数日間逆転することができた。

細川政権も、結局、社会党(当時)の政権離脱が引き金になったとも言えるし、デジャブである。その後、総理大臣は引退し、闇将軍はしばしの充電期間に入るはずだが、タルトコという無名人を引っ張り出し、早くも再出発のための基礎固めである。

辞めた人のことは、もう記憶から薄れはじめているが、「夢見心地」が政権トップに座っていた例を日本史に求めると、足利義満、豊臣秀吉の晩年、徳川慶喜などがあげられる。先代の天皇の若い頃はどうだったのだろう。いずれも、その後の歴史に、大きな影響を与えている。仮に、あまり実績を上げられなかった鳩山内閣の功罪を後人が考えれば、「破滅型財政」ということになるのだろう。

もう一つは、学習院初等科出身というカテゴリの首相は当面終了ということ。戦前の近衛、東条。戦後の麻生、鳩山である。皇女愛子さまを登校拒否に追い込んだ乱暴少年たちのうち、残る一人は、将来、政治家を目指さないものだろうか。


また、組閣で注目しているのが、死刑執行しない法務大臣。まもなく順番が回ってくるはずの某宗教団体トップの処遇をあいまいにするわけにはいかないだろうし、それが政権維持の大問題になりそうな予感があれば、交替ということになるのだろうか。

ところで、菅直人は日本の政治家の中では、かなりの左寄りと思われていた。国民100人を右から左へ並べると75人目くらいだったのだろうか。

世界を見渡すと、一般に、左翼系の人物がトップになると、国はダメになる。鳩山的な友愛精神で、稼ぐより前に使ってしまう。「この人もかわいそうだし、あの人もかわいそうだし、そこらにいる人のすべてがかわいそうだから、おカネを配りましょう」ということになる。結局、財布の中におカネがなくなり破綻する。

しかし、唯一の例外のようなのが、ブラジルのルーラ大統領。バリバリの左翼だったし、所属政党には非合法の元活動家の女性などが加わる。なにかのパワーバランスの結果2003年に大統領に就任したのだが、大統領になるや、「左翼」を封印し、新自由主義経済に傾倒する。構造改革や国有企業の株式売却など。つまり、小泉路線みたいなものだ。竹中平蔵を財務大臣にするようなものだ。

資源価格高騰にも助けられているが、ブラジルの成長率は5%を超えている。もちろん、経済が順調なら社会の隅々までおカネが回るのだから、どこからも文句が出ない。さらに、日本とは逆に、公務員天国からの脱却に成功し、財政黒字国となる。

年齢も、菅氏の1年上で、方や愛人疑惑をうやむやにして世間の失笑を買い、方や愛人にこどもを産ませて、ますます元気ということらしい。

どうせ、1年前の大風呂敷の後始末で、このままでは、総選挙までの3ヶ年を、菅→岡田→前原と1年ずつつなぐという醜態をさらす可能性も高いのだから、思い切って型破りでやってみたらどうだろうか。


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2 コメント

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期待半分、不安半分 (不透明人間)
2010-06-07 21:56:53
お遍路は、愛人疑惑のときでなく年金未納騒動で党代表を辞任した直後です。

きのうテレビで大宅映子が「マスコミに予告せず黙って遍路に発つべきだった」と書生っぽい評をしていましたが、政治家にはパフォーマンスが必要だと思います。
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Unknown (葉一郎)
2010-06-08 06:58:55
不透明人間さま
そうですね。その時、あまりに唐突なので、別の愛人疑惑でもあったのかな、と勘繰ったことを思い出してしまったので、混同しました。
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