米国債格下げで儲かるのは

2011-07-20 00:00:57 | MBAの意見
サッカーをテレビで観ていると、しょっちゅう右足首の古傷が痛む。チャンスあるいはピンチの時に思わず足が動いてしまい、その度に、騙しながら使っている箇所が痛みだす。特に18日未明の決勝では、PK戦を決した熊谷選手のゴール左上へのシュートは、足首に力をこめたキックであり、思わず激痛で涙がこぼれてしまった。女子の方が体が柔らかいのか、足首を深く曲げてパスが出せるようで、その都度、痛い。

それで、負けた方の米国だが、さらに追い打ちがある。

格付会社による米国債の格下げである。(世界ランキングみたいな話だ)

なにしろ米国債は、今まで「最高」のものとされていた。二大格付け会社の格付けは、スタンダード&プアーズが「AAA」。ムーディーズが「Aaa」である。

AAAとAaaは何が違うかというと、同じである。AAAがS&P社の登録商標であるため、ムーディズはAaaを使っている。トリプルBの場合、BBBに対して、Baaというのになるため、ちょっとややこしい。

以前のことだが、S&Pの日本支社の人と話す機会があって、AAAの基準というのを聞いたところ、きわめて簡単なルールがあると答えてくれた。

「AAAの基準は米国債」ということだったのだ。要するに、国家としてみた場合、短期的な不調はあるとしても、あれだけの国土と資源と人口があるのだから、短期間で立ち直ることは間違いない、という安心感があるそうだ。

となると、今回の格付け見直しにより、どういうことが起きるのかというと、今まで基準としていたものの価値が変わるのだから、かなり多くの国の国債、優良企業の社債などは、全部格付けが変わる、ということが十分に考えられるわけだ。

となると、格付けの見直しが、世界中で無数に行われることになり、儲かるのは格付会社ばかり、ということになるような気がするわけだ。


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