バブルかどうかな?

2007-06-19 12:54:59 | 市民A
先週のことだが、中国株セミナーに行く。内藤証券の主催で都内某所のホールだ。このセミナーには少し前から申し込んでいたのだが、2時間のうち、半分以上に費やされたのが、「中国株はバブルかどうか」ということ。事実、このセミナーに来ている人たちは内藤証券に口座がある人たちで、それは中国株のためというのが多いのだろうから、おそらく投資額を何倍にも増やしている人たちがおおいはず。そうなると心配なのは相場崩壊。そんな例は世界に山積み。日本、台湾、みんな1/3以下になった。



そして、最近は、マスコミ各誌が「バブル」と断定してこわそうな記事を並べている。
口座数はあっと言う間に1億を超過。口座を開設するための証券会社に並ぶ列の整理券が一万円になっているそうだ。日本では、こどもをパチンコ屋の駐車場に置き去りにするバカ親が後をたたないが、中国では、どこの証券会社にも家族総出で相場にのめりこむ人間が大勢いる。それもほとんどが、日中勝負で毎日の切ったりはったり。99%が個人投資家である。

そして、講演の結論ということでもないが、日本のバブルの1/2くらいのところには来ているようだが、・・ということで、何ともいえないわけだ。何しろ、99%が国内個人投資家で、外国人に閉鎖的なマーケットのわけだから、例がない。

現在暴騰しているのは上海A株だが、中国では中国人だけの株式市場と外国人だけの株式市場と分類している。前者の代表が上海A株で後者の代表が香港H株。だから、A株は中国人自身が株を売らない限り、下がらないはずなのだ。またH株は米国株と上海Aの中間的な動きをするようだ(経験的)。



そして、お楽しみは個別銘柄。本当は、こういう場所で個別銘柄の推奨をすると、みんなが一斉に買うので株価が少し上がるので、証券会社が売り逃げしたりすることもあるのだが、何しろ巨大に成熟した中国市場では内藤証券が何を言おうが影響皆無だろう。

紹介されていたのは、順不同に、以下。金持ちになりたい方は各自研究のほどを。

 北泰創業(2339)・・自動車部品メーカー
 天津港 (3382)・・天津でコンテナ埠頭を運営
 馬鞍山鋼鉄(0323)・・鉄鋼メーカー
 中海発展 (1138)・・国内海運会社
 恒安国際(1044)・・トイレタリー(紙)製品製造
 株州南車(3898)・・鉄道車載電装システム製造
 中国交通建設(1800)・・交通インフラ工事
 招商銀行 (3968)・・リテイルバンク
 平安保険(2318)・・保険業界2位

この中で、注目点は天津港。要するに、渤海湾の拠点。今までは上海を中心として、華南地方が雁行的に引っ張ってきた経済発展が、北部に広がってきた段階で、北部の輸出輸入の中心が天津ということだ。

この話は一方で第二パナマ運河の問題であり、運河の大型化が進むと、中国から米国東海岸がより短くなると言われているのだが、案外、言われていないのは、中国北部と米国を結ぶ航路は日本の本州と北海道の間にある青函海峡を通過しているそうである。しかし、やや北側に航路変更が必要である。たぶん1~2日のロスが出ているだろう。中国式に言えば、「日本は地理的にジャマだ」ということになりかねない。

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