才女二人

2005-05-01 15:19:14 | 市民A
4cf6b3f9.jpg経団連会館で環境技術シンポジウムが開かれるので、参加してきた。何と450名も集まる。第一部が福島敦子キャスターのスピーチ。第二部が関係基幹産業の業界団体代表によるパネルディスカッション。コーディネーター(司会)はソフィアバンクの藤沢久美さんで、会場の外では、電力、鉄鋼等の企業団体によるパネル展示会が行われている。福島さん、藤沢さん、関係団体大勢のギャラの比率は5:1:0かな・・・

会場に着いたのがちょっと早かったので、展示場を一回りするが、あらかた知っている話が多く、各業界団体の派遣員は専門的な話を知らないのが多い。総務部か?要らないパンフレットを各ブース毎に押し付けられてしまう。これこそ、環境破壊行為だ。

実は、福島さんの話は、あまり面白くない。国連でワンダリ・マータイさんが「mottai-nai」の演説をしたのと同じような話で、「生活の中からムダを取り除く」というトヨタ自動車みたいな話だ。そうはならないから浪費が生まれてしまうのと、日本国内で言うなよってこと。だいたい米国や中国のようなところで生産や消費を行うことからしてエネルギー効率が悪いし、肉食は草食の7倍もエネルギーが必要というようなことは黙っている。一方、日本の最大の問題は「犬猫ペットブーム」ではないかと思っているのだが、その話題は出ない。集まっている聴衆はほとんどが民間人なのに、効率的なゴミ焼却場の話を聞いても何ともならない。視点がシロウト向き過ぎのような感じがした。

それより、福島さんは、喋る時に首を右に傾けたり、左に傾けたりする癖があるのだが、気になってしまう。第六頚椎あたりが具合悪いのだろうか?首と言う字は別に「夭」とも書いて、首を折る癖の人は「夭折」といって若く且つ惜しまれながら亡くなることがあると言われる(惜しまれず、単に若く死ぬだけだと「若死」といわれるだけだ)。

福島さんのスピーチが終わったあと、藤沢さんは、絶賛しながら、何度も何度も拍手をするように指示を出してくれた。コンサートホールみたいだ。

そして小休止の後、第二部のパネルディスカッションだが、電力、鉄鋼、化学、電機、ガス、石油、セメント、紙パの8業界の代表がスピーチするのだが、全然ディスカッションになっていない。自分の業界に都合のいいことだけをしゃべるだけである。電気会社はオール電化技術を勧めるし、ガス会社は燃料電池、セメントは副産品の再利用だし、鉄鋼は製鉄所の熱バランスとか水素利用やハイテンの技術、石油は特に何もやっていないようだし(あたりまえか)、化学と電機は太陽光発電は競合関係。要するに第一部とは全く逆で、どんどん新製品を買ってもらえば、CO2は削減される、ということを言っているわけだ。

そして、驚くことに司会者の藤沢さんは、第一部の福島さんの話をあれだけ絶賛したにもかかわらず、「やはり福島さんのいうような、”使わないCO2対策”には限界があるので、こうした企業による開発活動は大変重要だ、と一気に豹変してしまった。嫌なタイプだ。さらに「旦那が、歯を磨く時に水道を出しっぱなしにする話」まで披露してしまったのだが、旦那への忠告としては「石田純一化する前に早く別れたほうがいいだろう」と言いたくなるが、「離婚幇助罪」になりそうなのでやめておく。

ところで、紙パ業界の方が、最も驚愕の技術を教えてくれたのだが、いまだに自分の中で消化できていない。

現在、輸入材の供給源として、海外で植林活動をしているそうだ。まず、植林地の一部(1ヘクタール程度)に約1、000本程度の予定される種類の苗木を植えるそうだ。そして1、2年経った頃、その予備的な林を調査する。多数の植林をすると、中に特異遺伝で他の木より2倍以上の速度で巨大化する個体があるそうだ。そして、その個体(樹木)を見つけたあと、そのクローンを大量に生産してから、予定地に植えるそうだ。そうすると、伐採までの時間が大幅に短縮できるそうだ(5年が2年になったりする)。オーストラリア西部でのクローンユーカリの植林の画像が紹介されたのだが、会場は静かになってしまった。うーん。

特にユーカリは、塩分を含む劣悪な土壌でも育つとはされるが、別名「森のギャング」とも呼ばれ、すべての栄養分を地中から吸い上げると言われているのだが・・・

それに、何らかの(経済的とか)理由で、植えた苗木を伐採しないで放置してしまったら、巨木がどんどん蔓延してしまいそうな気もするのだが、大丈夫なのだろうか?もちろん、ハイブリッド植物ではないので自然に種子はできてしまい風に乗って広く分布してしまうかもしれない。樹木の寿命は長いので行く末を知ることはできないだろう。

そして、そこまでして上質な紙を作っても、その上に印刷されるだろう高価値のパブリシティは存在しているのだろうかとまで考え込んでしまうのである。


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