戦場のピアニスト(2002年 映画)

2018-09-17 00:00:33 | 映画・演劇・Video
ポーランドのユダヤ人ピアニストであるシュピルマンがナチスの為に、何度も何度も殺されかけて、その都度、生き延びて戦争終結を迎える話だ。家族も知人も彼の逃走を助けた人たちもすべて全滅してしまう。元はと言えばドイツ人のせいなのだが、ナチスがポーランドに侵入した時にはソ連もポーランドを半分頂くつもりだったが、ナチスが約束を破った。

pianist


そして、これが実話というのだから観る方は怖くなってしまう。やはり都会の中心に隠れて支援者が物資供給を続けるということが生存の条件なのだろうか。富田林署脱走容疑者もそうなのだろう。

そして、逃亡生活の最大の危機は食糧の調達。ピアニストも飢えには敵わず、空家に忍び込み、ピクルスの缶詰を見つけるが、缶切りがない。プルトップ型はまだ発明されていない。ワインを飲もうと思ったら栓抜きがなく、水道の水を飲むハメになったおかげで飲酒運転をしないで済むようなものだ。

ところで、現代のドイツ人がこういうドイツ人の残虐性を強調した映画を観るとどう思うのだろうか。そもそも見ないと思う。韓国で日本人の残虐行為を映画にしても日本人は見ないだろう。

そして監督は、ロマン・ポランスキー。有名監督だ。そしてポーランド人で父はユダヤ系だ。母と父が連行された時に脱出し、その後、逃げ回った。

『ローズマリーの赤ちゃん』とか『チャイナタウン』のような、愉快ではない映画を作る天才なのだが、米国で少女をレイプした罪で逮捕され、保釈中にフランスに逃亡する。以降、米国に連行されないように慎重に行動をしているらしい。私もやられた、と申し立てる女性が相次いでいるらしい。


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2 コメント

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戦争映画はマイブームです (なかはら)
2018-09-17 10:07:58
ポランスキーの父がゲットーから息子を逃したという実体験に基づいた映画のようですね。
ジャンル的にも、この監督で唯一好きな映画です。
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Unknown (おおた葉一郎)
2018-09-17 15:46:46
なかはらさま、
逃亡物と言えば、丸谷才一の笹まくらがいいですね。
戦争派生小説ですが。
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