距ててて(2021年 映画)

2024-04-17 00:00:01 | 映画・演劇・Video
『距ててて』は振付師で俳優の加藤紗希と俳優の豊島晴香による創作ユニット「点と」が製作した長編映画。タイトルの読み方で悩んだが、「へだててて」と読むようだ。

二人の性格の違い女性の心の距離がテーマだから、このタイトルなのだろうか。

2021年に完成&公開ということはコロナ禍での制作。大人数のキャストでは撮影に困難を極めるため、実現可能な少人数での撮影、製作方法を模索し、各話、数名の俳優が出演する4編のオムニバスで構成されている。

共通の友人とともに木造の一軒家で共同生活を始めた、写真家を目指すアコとフリーターのサン。几帳面でストイックなアコと、だらしなく自由気ままなサンの生活は順風満帆とはいかず、日々の暮らしは微妙な空気に包まれていた。そんな2人の家にある男が訪ねてくることで始まる「ホーム」。

サンが立て籠もりをする女と口下手な男のけんかに巻き込まれてしまう「かわいい人」。

アコのもとに不思議な女の子が現れる「湯気」。

口論したアコとサンがちぐはぐな旅に出る「誤算か憧れ」の4章から構成。


それぞれ少しずつ四編がつながるのかと思ったが、特にそうではないようだ。

噛み合わない二人と、彼女たちを取り巻くちょっと変わった人々との日々が描かれる。

なんといっても本物の俳優二人が脚本書いたり監督だったり主演だったり。

思えば、通常のドラマや映画の世界はある完成円の中に脚本も俳優も入っているのだが、実際の世界には予定されている円はないわけで、脈略のない日常の中で他人同士がバランスを取って接しあっているのだから、ごくごく日常の生活を映画にすると、逆に違和感がでてくるということなのだろうか。

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