征夷大将軍

2006-02-24 09:35:58 | 市民A
b1fd3c9e.jpg先週フジテレビ系で放映された「クイズ$ミリオネラ」。司会はもちろん「みのもんた」氏。神奈川県の長者番付の常連である。たまたま、ゲストで登場したのが山東昭子議員。

ここで、少しだけこのクイズ番組を説明すると、15問のクイズに正解を重ねると1000万円が手に入るという方式である。1問目が1万円、2問目が2万円、・・5問目が10万円、10問目が100万円というわけだ。終わりの方が難しい問題で、途中でドロップアウトしてもいい。4択の中から一つを選ぶ方式で、自信のない時は、ライフラインという方式がある。会場の観客の手元のボタンでの回答のばらつきを見る「オーディエンス」と電話で知人に聞く「テレフォン」と機械的に4択を2択にしぼってもらえる「フィフティフィフティ」の3種類がある。最高3回使えるわけだ。解答者はみのもんたと対面し、彼の表情をさぐりながらファイナルアンサーを確定する。そして1問ずつのお裁きを受けるのだが、解答者がみのもんたのお気に入りになると、誤った解答をしそうな場合、「暗にライフラインを使うよう」に促され、延命措置で番組が進んでいく。

そして、国会議員である山東議員が追い込まれたのは、運悪く日本史の政治問題。

次のうちに征夷大将軍にならなかったのは、誰だ。
1.源頼朝
2.足利尊氏
3.豊臣秀吉
4.徳川家康

要するに、征夷大将軍になることは、幕府の将軍になることなので、幕府を作らなかった豊臣秀吉を選ばなければならないのは、かなり日本史では初歩的問題だが、間違えてしまった。さらにライフラインを3つ残したまま敗退。では、山東議員が足利尊氏と答えそうになったその時、みのもんたは、完全にシカトしてしまったわけだ。まあ、ライフラインを使うのも政治家としてはカッコ悪いから仕方ないかもしれないが、たぶん彼女はみのもんたの好みではなかったのだろう。「こんにちは、さようなら」ということだ。


ところで、この征夷大将軍だが、歴史は古い。ある酒席で、この話題になり(格調高い宴会だから)、征夷大将軍にならないのに幕府の将軍になったものがいるかどうかという話になる。そして、後日調べてみると、幕府の将軍はすべて征夷大将軍に任命されていることがわかった。さらに、よくみていると足利幕府は初代将軍尊氏から15代足利義昭まで15人の将軍がいたはずだが、実際には将軍は15人だが、16人が征夷大将軍に任命されていたことがわかった。第10代足利義材が11代義澄のあと12代義稙として、名前も換え、再登板している。(11代義澄がクーデターを起こして政権をとったが失脚したわけ)

つまり、松永弾正に追っ払われた足利義昭は15代将軍ということになっているが、16代ということも可能なのではないだろうか。

しかし、現代では、この征夷大将軍になることは、法律上困難である。せいぜい防衛庁長官ということになる・・ただし、幕府や征夷大将軍は商標登録されていないので勝手に名乗ることは可能ではある。私の時々使う焼肉店の店名も「大将軍」である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿