相撲教習所展

2012-07-01 00:00:44 | 美術館・博物館・工芸品
両国に行く機会があったついでに、江戸博ではなく、相撲博物館の方に入ったら「相撲教習所展」が開かれていた。

パネル中心の展示だったのだが、相撲の世界に力士として入門すると、初土俵の後、半年ぐらいは、ここに通うことになる。つまり、手順としては教習所を卒業してから土俵に上がるのではなく、土俵に上がって相撲を取りながら教習所に通うわけだ。自動車の運転免許とは違う。たぶん、下手な相撲を取れば、自分がけがをするだけだから自動車とは違うからだろう。

kyoshu1


そして、最近の卒業写真をみたが、きわめて人数が少ない。力士希望者が少ないのだろうが、日本の構造的な問題なのか、度重なる不祥事によるイメージダウンのせいなのかはよくわからない。

朝は7時から始まり、稽古は9時半頃までで、その後、座学やなぜか習字の練習をしたり相撲甚句を覚えたりして、昼になると、ちゃんこ鍋で終わり。ずいぶん短い学校だ。韓国の女子ゴルファーの卵は毎日10時間練習すると言うのに、これでは負けてしまう(韓国の女子が相撲界に入ってくるわけじゃないのでいいのだろう。そういう体型の選手もいるが)。

kyoshu2


また、最近は外国人力士が多くなったので、日本語教室もあるそうだ。ちっとも私の指示を理解できない部下を送り込もうかと考えてしまう。さらにスカウトされて、いなくなれば、もっといい。

そして、この展示会のメーンイベントだが、8月15日に一般の人のために「相撲教習所」の公開ツアーが開かれるそうだ。角界入りを検討している方には参考になるだろう。


ところで、展示会では、まったく触れられていなかったようだが、この教習所だが、角界を去る力士というか元力士のための再就職先の開発も行っているそうだ。力士の再就職といえば用心棒と決まっていたはずだが、その他の進路も増えてきているのだろうか。あるいは用心棒の求人を体系化しただけなのだろうか・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿