都会の廃墟(1)

2008-08-03 00:00:35 | PHOTO
715d8148.jpg東京都港区は、幽霊計画だったマッカーサー道路が、突如現実化すること、それと合わせ森ビルによる六本木駅周辺再開発と愛宕山のフラットスペース化(多層構造化)、さらに港区に隣接する飯野ビル再開発などに刺激され、ビルの立替が進行している。

となると、古いビルはテナントが追い出され、解体され、そして新築工事が始まるのだが、その刹那的一瞬に、あわれな姿を見せることがある。もちろんその姿は、数日で、囲いの中に消え、専門業者があとかたもなく解体。瓦礫はどこかに消える。

実際には、その解体寸前の画像を撮影するのは、かなり危険を伴う。いくつかのラッキーが重ならないと写せない。

この解体寸前のビルは、外堀通りに面していて、一階が洋品店だった。築50年は軽く超えているだろう。戦後すぐの建設ではないだろうか。洋品店は、ワンピースを着たマネキンや、売れ残った在庫を搬出することなく、そのまま解体するようだ。廃業なのだろう。長い間、ごくろうさま。

しかし、地震があれば、無傷であろうはずないだろう。いままで、このビルに入っていたテナントの従業員も、解体前のこの姿を見れば、今までの身の安全に感謝するのだろうか。あるいは、大家の不作為に激怒するか。

日本人は感謝派が多いだろうし、韓国人は激怒するタイプだろう。

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