片づける禅の作法(桝野俊明著)

2022-09-29 00:00:26 | 書評
そろそろ終活でも始めようかと思っても、手が動かない。何もしなければ何も始まらないのはわかっているが、始めてもすぐに行き詰まるのも目に見えている。別にゴミ屋敷ではないし、とりあえず図書館で借りてきた『片づける禅の作法』の著者の枡野俊明氏よりも掃除や片付けや雑草を抜いている時間は長いかもしれない。それでも、今目の前にある机の上の筆立の中をかぞえると、ボールペン20本、シャープペン6本、はさみが4つに鉛筆も4本。ボールペンは引き出しの中にまだたくさんある。コルクボードにはメモが12枚。

メールボックスには未読メールが40000件以上。毎年1回差出人別に並べ替えて削除しているが会社役員だった時のメールは証拠として残してある。会社のアドレス分のメールも持っている。まだ10年経っていないので。



ところで本書だが、AMAZONでの解説では、

物を持たず、豊かに生きる―。「朝の5分掃除」「窓を開け、心を洗う」「靴をそろえる」「寝室は引き算」など、禅のシンプルな片づけ方を紹介。ひとつでもいいので、できることから始めましょう。少しずつ続け、習慣にすることが大切です。身のまわりを美しく整えることで、心も、そして人生も整っていくのです。

と美しい言葉で書かれているが、読んでみると、キモとなる思想があることがわかってきた。

それは、
「邪念があるから、モノが増える」
ということだろう。

といっても、自分の心の中から湧き出してくる邪念が多いわけでもなく、他人の邪念に巻き込まれているようにも思えるのだが、身の回りに邪念のない人など見あたらないようにも思える。