黄昏(1952年 映画)

2022-09-28 00:00:41 | 映画・演劇・Video
邦題が同じ映画があり、1981年にも『黄昏』という米国映画があった。81年の方はフォンダ父娘が共演。アカデミー賞主演男優賞と主演女優賞(キャサリン・ヘップバーン)を受賞している名作。原題は英語で、まったく違うのに・・

主演はローレンス・オリヴィエとジェニファー・ジョーンズ。俳優として成功し富と名声を得た二人であるにもかかわらず、この映画はドロドロW不倫がテーマで、最後には富と名声を失う男とスターダムに上っていく女という構造になっている。観たことがあるような展開だが、どの映画だったかは特定できない。

ワイラー監督は、こういう小品的作品をうまく仕上げるのが上手いのだが、その裏側に毒が隠れているような気がする。本映画の筋書きだって、「これでいいのだろうか」。W不倫はさておき、「相関関係4人の中で幸せになるのが一人だけ」というのは米国では筋立てとして許容されるのかな、とか思いながらも、シェークスピア劇では、幸せになるのが一人、あるいはゼロ人というのもあるか・・・と納得する。そういえばハードボイルド系もそんな感じかな。