ピンポン(2002年 映画)

2019-01-28 00:00:32 | 映画・演劇・Video
宮藤官九郎の脚本で、漫画の映画化である。なんとなく知っていたのだが、卓球の試合のシーンが迫力がある。もちろん高校を舞台とし、県大会があって全国大会があるという、スポーツ系のシステムの中で、とりあえず県で一番になって全国で一番になって世界で一番になる、というサクセスストーリーの第一歩である県大会を争うのが三校。主人公の二人が所属する片瀬高校、全員がスキンヘッド&眉剃りの海王高校。手っ取り早く勝とうと、中国の代表崩れを連れてきた辻堂学院。名前からして神奈川だ。

pingpong


そして、片瀬高校の二人のエースであるペコ(窪塚洋介)とスマイル(ARATA)だが、ペコは技術の壁にぶつかり停滞。スマイルはどうしても卓球に本気で打ち込めない(要するに気が弱い)。この二人の実力は、大きく三つの要素で決まっている。

1. 卓球部の熱血監督(竹中直人)
かつて一流選手だった。映画『スィングガールズ』ではジャズを演奏できないジャズの先生役をやっていたので、本当は卓球はできないのではないかと疑ったが、そうではなかった。

2. タムラ卓球場
経営者がオババ(夏木マリ)。こちらも卓球の鬼だ。厳しいだけではなく、選手の心理をつかみ、マインドコントロールに長ける。

3. それぞれの精神力
誰のため、何のために卓球を続けるのか。答えを決めるまでが長かった。

実際、この映画に登場する高校生の生徒たちは、何のために、誰のために命がけの練習を続けるのだろうか。才能か努力か。選手かコーチか。ケガを押して試合に出るべきか。スポーツに関する現代的なテーマが、すでに羅列されているわけだ。


ところが、現代では高校に入る前から世界レベルの選手が現れたわけだ。

このタイプの映画って多い。県大会突破!だ。カルタ取りの「ちはやふる」もそうだったし。