般若一族全作品(近藤郷著 詰将棋集)

2019-01-19 00:00:53 | しょうぎ
2年間ほどかけて、読み終わる(というか、並べ終わる)。難解詰将棋集なので、本に書いてある正解手順と2種類のソフトで解かせた解が一致しないので、確認しながら一問ずつ進めていく。

般若一族とは詰将棋を個人ではなく数人の団体で作成するグループで1981年に登場し、10年ほどの間に26作を創作し、解散した。その26作の解答と解説の書である。

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特徴は、馬ノコギリと解答者へのパズル的挑戦ということだろうか。

馬ノコギリについては、嫌いな人も多い。遠くの質ゴマを手に入れるために馬を階段状に動かして一歩ずつ近づけていくのだが、実際には少し動かすと、遠くまで行って質ゴマを取った馬が再び近づいてくるのだが、原理はわかるのだから、何も盤の端まで動かさなくてもいいのではないかと思ってしまう。認定トライみたいなもので簡単にした方がいいのではないだろうか。

もう一つが、解答者への挑戦というスタンス。何も解答者を虐めなくてもいいではないだらうかと思ってしまう。解答者が喜ぶようなサッパリとした手順を使った簡単な問題の方がいいのではないかと思ってしまう。といって、否定するようなものでもない。

とはいえ、心の重荷が一つ終わった。


さて、1月5日出題作の解答。

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大駒を必要な時に使う。最終形は予想できるが、それにたどり着くプロセスが重要なわけだ。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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実はこども将棋教室の実戦の局面。少し改造している。その結果、長くなってしまった。手数を書くと、解いてもらえないので秘密。持駒が豪華過ぎるのだが、それほど貴重には扱ってあげられない。2七のと金や2八の銀は何のためにあるのだろう。実戦からの改造詰将棋は、それほど難しい手はないと言っていい。

わかたと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。