必死の問題集。必死は必至とも書く。なぜ二つの書き方があるのかよくわからない。死という文字を避けたのだろうかと仮説を立てても、人間は、必ず死ぬのに避けてもしかたないような気もする。また、「必死に頑張る」という普通の言い方にも使われているのだから、この仮説は成り立たない。一方、必至というのでは、必ず至るということで、これは必ず詰みに至るということなのだろうが、必ず入玉に至るという場面だってある。
![hissi](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/1a/df1fbbafa168ad7a6d2c2d290d4c92a9.jpg)
しかも必至(あるいは必死)を掛けたものの詰まされて負けるということも多い。詰将棋こそ必死であるわけだ。では受けなし状態のことは何と呼ぶべきか。詰めに準拠するということで「准詰め」あたりかな。准教授で退官するような中途半端な感じが出る。
ところで、必至問題というのは多くは一手必至である。創作する場合、三手必至とか五手必至とか相当難しい気がする。将棋ソフトでも苦手だろうし、実戦でも、これぞ必至みたいな形に追い込むと、猛然と王手ラッシュに耐えなくてはならないし、逃げ間違えて詰まされることが多々ある。
単に将棋が弱いということかもしれないが。
さて、12月29日出題の詰将棋。
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![0112kk](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/03/bc2acd5f33eb3c443198e57dc60d8d93.jpg)
手数は長いが、消去法で答えをしぼりやすい。ヒントにポイントカードと書いたものの、詰め上がらないと「T」の字は浮かび上がらないのだから、意味のないヒントであったと反省するしかない。
Tの字が左右非対称なのだが、実はTポイントカードは非対称のTと思い込んでいて、出題後に再確認したところ左右対称だった。そういえば最近は蔦屋に行かずにGEO(PONTAカード)ばかりだったのでカードを見ていなかった。GEOの方が安いからだ。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題は7手詰。
![0112m](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/ce/df21f11caa1678d86362edabc94b46ab.jpg)
角、金、桂というのは詰将棋では華の駒であり、一見、古典的だが、窓をちょっと開けてすきま風を使って詰めることになる。
わかった!と思われた方は、コメント欄に最終手と総手数(7手)とご意見をいただければ正誤判定します。(実は、誤解も大歓迎)