バーバー吉野(2004年)

2013-05-23 00:00:21 | 映画・演劇・Video
2004年に公開された映画『バーバー吉野』。
山林がらみの田舎の町には、たった一軒の床屋しかない。それがバーバー吉野である。そして、バーバー吉野では、この町に古くから伝わる神話的な伝承である吉野刈りを行っていて、この町のすべての小学生はこのコケシ的な頭を半ば強要される。

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伝承とは、山に住む天狗がこどもをさらう事件が多発したときに、天狗退治をする代わりにこどもの見分けがつかないように全部のこどもの髪型を同じにしたそうだ。(サッカーワールドカップフランス大会の時に、髪を金髪に染めていた中田英寿のニセモノとして数人の代表選手も金髪に変身したのと同じ原理だ。効果はなかったが。)

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で、この映画は、この後、東京からの転校生がやってきて、古い因習を打破するためにこどもたちが協力して反対運動を行うことになる。ベルリン映画祭の児童映画部門の特別賞を受賞したそうだが、あまり海外に日本を誤解させるような映画をもって行かないでほしいところだ。

そういえば、同じテーマで中学の野球部に入ると坊主(本物の坊主になるわけじゃないので、正確には「ニセ坊主頭」というべき)になるのが嫌だ!というようなテーマのものがあったが題名を思い出せない。

そして、下手な床屋の話に戻るが、ずっと以前住んでいた町の近所に、A理容室というのがあった。なぜか父がその床屋に取り込まれていて人生の床屋時間のほとんどをその下手な床屋に任せていた。さらに代替わりして親の職を継いだ息子の店に通っていた。父とは同居していたのだが、私は洗脳されなかった。同様に取り込まれやすい父は新聞もB新聞店がたたまれるまで付き合っていた。さらに、薮医者Cには3度も誤診で命を取られそうになっても、まだ呪縛に縛られたままのように見え、ついに最終局面に近づいているように見える。

自分のことになると、ほとんどそういうことにお構いなしなのだが、唯一、毎朝、靴下を履くときに左足から履かないと落ち着かないのだが、結構、右足から履いたりするのである。