正月の酒

2012-01-03 00:00:04 | 市民A
この正月は、各種の酒を用意して、単にボーっとしていることにする。

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瑞泉・・割と有名な泡盛。いかにも泡盛的な味。暮れに川崎の沖縄料理店で、この酒で杯を重ねたのだが、沖縄のことに思いをめぐらせる。沖縄は沖縄なのか、日本なのか、米国なのか。あるいは、世界の秩序のカギなのか。ただ、琉球王朝って江戸幕府よりも中央集権的かつ封建的だったようだ。問題は、明治時代以降終戦に至るまで、沖縄人が差別されたこと。

高島雄町・・岡山の酒。山田錦の原種である雄町米を原料にしている。かなり酒くさい。雄町種は、稲の高さが2メートルにも伸びるため、西日本が台風銀座だった数十年前には栽培できなかったそうだ。一時、ほとんど絶滅しかけていた品種が生き返り、古くて新しい酒が現代によみがえった。原種ブームで、江戸時代から残る旧家の蔵の中から探し出したコメ粒を遺伝子工学で復活させようということも行われているそうだ。

先日、アメリカ産のポテトチップスというのを袋で買ってきて食べてみたのだが、味にはむらがあるし、だいたい大きさが不揃いで、板状でなく丸まっていたりする。確かに日本の食品は、海外品に対して素晴らし過ぎるのであって、品質や味の点では間違いなく世界最高。追随できるものがないため、理解されにくいし、価格もかなりの割高になる。といっても輸出を始めれば、確実に売れてしまうだろうと思うのでTPP反対論なんか、まったく勘違いと思うのだが、個人的には、おいしい味は世界に紹介しないで、私だけの秘密にしておきたいことが多い。

シーバス・・長く酒を飲み続けて、酒遍歴の末、シーバスに戻ってきた。「お帰りなさい」とは言ってくれない。「今まで、どこへ行ってたの」と言われそうだ。シーバスかタラモア・デューを水割りシングルでゆっくり飲む。肩の力を抜いて、自分史でも考えてみる。来し方行く末。自分の未来が予測できるようになっちゃ、もう、たいしたことない。

ところで、実は、既に二本は年末に封を切ってしまったのだが・・