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このところ続いている旧モデルのバナナキャリパーです。過去には無知により不適切な整備が沢山行われていました。
今後もそれらの「インチキメンテナンス」によるダメージからの復旧作業を紹介します。
![P1010135 P1010135](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/50/6e/c93cfd2294b160ba49d2b3971bf0e07a_s.jpg)
このブレーキ部品の内部とはとても思えない状態をみてください。
グリコールとシリコンの混合ブレーキフルードの成れの果てです。
このまま掃除して組み直すだけでは、とても正常な機能を回復するとも思えませんので、徹底的に復旧作業を行います。
![P1010142 P1010142](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4e/b3/de6fe6e82e59cdfbfb4e7f38b36e8d86_s.jpg)
右側はこのキャリパーに入っていたピストンです。
左側は汚いのですけれど、本来の構造のピストンです。
違いは波型のスプリングがあるかないかです。
通常のキャリパーピストンは、角型のシールの弾性を使って油圧が下がったときのピストンを戻していますが、初期型のバナナキャリパーはこのようなスプリングと花型リングを組み合わせてピストンを戻します。
ところが肝心のスプリングがありませんでした。
当時はこのブレーキは「引き摺り」の問題を抱えていて、これは「バカ」な対策による被害の一つかもしれません。
ワタシは根本的な引き摺り対策を25年前に分かっています。どうしても知りたい方がいらっしゃればこっそり教えますのでメールでもください。
![P1010147 P1010147](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/e2/0b265b588b4906628c94e207f190c596_s.jpg)
キレイにして復活しつつある構成部品です。
ゴム部品は新品が純正品がまだ手に入りますので、当然それを使います。
![P1010150 P1010150](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/72/79/304d4e63efc8b215796e408cf37e6d23_s.jpg)
![P1010149 P1010149](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/33/e0/1427c3e2bc7ffbb43449d57cbe533256_s.jpg)
![P1010152 P1010152](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1e/1c/538e0b109470340c1ec1b6c940d46391_s.jpg)
![P1010154 P1010154](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/00/66/c69d079da447e2fe03b7bca285a3b24a_s.jpg)
![P1010155 P1010155](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0a/8a/8cd14d089406ecb7005072bde884b83c_s.jpg)
各部品にブレーキフルードを塗って組み立てます。
こうする事により、最終的にフルードのエア抜きをした場合に気泡ができることを防止して、全体の作業を迅速に行えますね。リングナットを締めるのには緩めるときに作ったSSTが活躍します。ナットを締める際にピストンを押さえる方法は、旋盤の3方チャックを使いました。
![P1010157 P1010157](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/51/24/85f038979f1ed9992d41791bf4866865_s.jpg)
ピストンをキャリパーに挿入する前にも、全体にフルードを塗っておきます。
ドライな状態でOリングを押し込むと、引っ掛かって傷つける場合がありますので、ゴム製品を金属に嵌め込む場合には必ず潤滑させてください。
![P1010158 P1010158](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5a/38/8e9dca80cc1288ac97db2a8b97e6dcc1_s.jpg)
ブーツを先にキャリパーボディーにセットして、巻き込まないように細心の注意でピストンを押し込みます。
プラステイックハンマーなどで軽く叩いても良いと思います。
キャリパーボディーに必ず平行にいれます。曲げて入れるとボディーの内側やピストンを傷つけ、フルード漏れの原因を作ってしまいます。
![P1010159 P1010159](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0e/58/615549402a78ab13ba7d0e604db6af33_s.jpg)
これで完成です。
*上記説明を参考に作業された場合のいかなる結果にはワタシは責任を負いません。
このところ続いている旧モデルのバナナキャリパーです。過去には無知により不適切な整備が沢山行われていました。
今後もそれらの「インチキメンテナンス」によるダメージからの復旧作業を紹介します。
![P1010135 P1010135](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/50/6e/c93cfd2294b160ba49d2b3971bf0e07a_s.jpg)
このブレーキ部品の内部とはとても思えない状態をみてください。
グリコールとシリコンの混合ブレーキフルードの成れの果てです。
このまま掃除して組み直すだけでは、とても正常な機能を回復するとも思えませんので、徹底的に復旧作業を行います。
![P1010142 P1010142](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4e/b3/de6fe6e82e59cdfbfb4e7f38b36e8d86_s.jpg)
右側はこのキャリパーに入っていたピストンです。
左側は汚いのですけれど、本来の構造のピストンです。
違いは波型のスプリングがあるかないかです。
通常のキャリパーピストンは、角型のシールの弾性を使って油圧が下がったときのピストンを戻していますが、初期型のバナナキャリパーはこのようなスプリングと花型リングを組み合わせてピストンを戻します。
ところが肝心のスプリングがありませんでした。
当時はこのブレーキは「引き摺り」の問題を抱えていて、これは「バカ」な対策による被害の一つかもしれません。
ワタシは根本的な引き摺り対策を25年前に分かっています。どうしても知りたい方がいらっしゃればこっそり教えますのでメールでもください。
![P1010147 P1010147](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/e2/0b265b588b4906628c94e207f190c596_s.jpg)
キレイにして復活しつつある構成部品です。
ゴム部品は新品が純正品がまだ手に入りますので、当然それを使います。
![P1010150 P1010150](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/72/79/304d4e63efc8b215796e408cf37e6d23_s.jpg)
![P1010149 P1010149](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/33/e0/1427c3e2bc7ffbb43449d57cbe533256_s.jpg)
![P1010152 P1010152](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1e/1c/538e0b109470340c1ec1b6c940d46391_s.jpg)
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各部品にブレーキフルードを塗って組み立てます。
こうする事により、最終的にフルードのエア抜きをした場合に気泡ができることを防止して、全体の作業を迅速に行えますね。リングナットを締めるのには緩めるときに作ったSSTが活躍します。ナットを締める際にピストンを押さえる方法は、旋盤の3方チャックを使いました。
![P1010157 P1010157](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/51/24/85f038979f1ed9992d41791bf4866865_s.jpg)
ピストンをキャリパーに挿入する前にも、全体にフルードを塗っておきます。
ドライな状態でOリングを押し込むと、引っ掛かって傷つける場合がありますので、ゴム製品を金属に嵌め込む場合には必ず潤滑させてください。
![P1010158 P1010158](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5a/38/8e9dca80cc1288ac97db2a8b97e6dcc1_s.jpg)
ブーツを先にキャリパーボディーにセットして、巻き込まないように細心の注意でピストンを押し込みます。
プラステイックハンマーなどで軽く叩いても良いと思います。
キャリパーボディーに必ず平行にいれます。曲げて入れるとボディーの内側やピストンを傷つけ、フルード漏れの原因を作ってしまいます。
![P1010159 P1010159](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0e/58/615549402a78ab13ba7d0e604db6af33_s.jpg)
これで完成です。
*上記説明を参考に作業された場合のいかなる結果にはワタシは責任を負いません。
79FLHを所有しています。
ちょうど、リアのキャリパーが引きずりを起こしていまして色々模索しています。峠の下りでリアブレーキを使いすぎてパッドが戻らなくなり煙がでました。。その後
キャリパーを分解し汲みなおしましたが(○ゴム、板バネのあるピストン)引きずりが治りません。。ニュートラルでバイクを押すのがやっとの状態です。パッド交換、ピストン交換でしょうか??裏技を伝授していただけませんか?宜しくお願いします。
おっとルパアンさんには笑い事ではないですね・・・。
ピストンを強制的に戻して(プラハン等で叩いて)もすぐ引きずってしまいますか?
最近目にしたケースではOリングとウエーブスプリングの間のアルミリングがシリンダーにブカブカというのがありました。
分解したときにはその辺りはどうだったでしょうか?
古い形式のキャリパーはブレーキパッドが元々薄いので、酷使するとトラブルが出やすいのですね。パッドが厚いほうが熱がピストンまで伝わりにくいのです。
マスターシリンダーの遊びがキチンとあり、リターンポートからフルードが戻っているでしょうか?
頑張ってやってみてください。
一度煙が出るまで峠を下ったのは関係するのでしょうか?マスターのリターンポートからのフルードの戻りを確認してみます!マスターをばらして組んだ際に、ペダルを踏んでもピュっと飛ばなかった様な気がします。。(リアマスターはワグナーでなく、81年の四角いタイプを使用しています。)フロントマスターはレバーを握るとフルードが飛び出しますよね??
00FLSTCを所有しています。
フロントブレーキの事で質問です。
何時の頃からか、フロントブレーキを連続使用すると、レバーのタッチがフニャフニャ&スカスカになり利かなくなります。
何度もレバーの操作を繰り返すとタッチが堅くなり元に戻ります。
思い当たることは、ブレーキレバーの交換くらいしか有りません。これが原因でしょうか?
ご教授宜しくお願いいたします。
4ピストンのキャリパーですね。
状況から見ると、キャリパーピストンの戻りすぎのようですけれど、フルードの交換は行いましたか?
1度エア抜きも兼ねてやってみたら如何でしょうか?
程度にもよりますが、フロントがシングルデイスクであると、使いすぎは酷ですね。
レバーのせいでは無いと思います。
4ピストンキャリパーはピストンの出方が均一でなくなる場合が多く、パッドの減り方が斜めになっていたら、キャリパーをオーバーホールして、パッドも新品にしてやる必要があります。
解決できないようでしたら、またコメントください。
実は、以前はかなりフロントブレーキを酷使してもこのような状況にはなりませんでした。
車検時に、オーバーホール及びパッドの交換を行いましたが解決いたしません。
ワタシも現物を見てみないと何とも言えませんが、今日の記事ではマスターの不具合について書きましたが、コチラの可能性も無きにしもあらずだと思います。
あまりハードに使いたいのでしたら、高性能社外品も視野にいれたらどうでしょう。
マスターシリンダーのオーバーホールで解決いたしました。
やはりマスターシリンダーの基本構造に問題が有るのかもしれません。
快調になって良かったですね!
「ああ お前もか!!」の記事の材料になった1200SのFブレーキもオーバーホール後のタッチの向上にはオーナーの方も感激していました。
タイヤなども同じで、段々に機能低下した状況には気付かず(極端に表現すれば)元の性能に戻っただけなのに、スゴク良くなった気がします。
きっと日本での使用環境が一番酷なのでしょう。