最近の住宅では少なくなったが、障子をとおした柔らかな明るさは風情を感じる。
晩秋と思っていたら、今日は立冬。
昔の母親は、破れたところを部分的に張り替えたり、星形や花形に切り抜き繕ったものだ。
ワタシが子供の頃は、大晦日の近くの暮れに障子を張り替えた親の姿をみていたが、今は老いた母親が一人住まいの実家では、遅かったとも言える順番が回ってきた。
古い障子紙を剥がすには、霧吹きか緩く絞った濡れ雑巾を使う。
昔はどこの家庭にもあったアイロン掛け用の霧吹きだが、今はガーデンスプレー。
湿らせてしばらく置けば、水分で糊は溶けて紙はすぐに剥がれる。
残った紙と糊はタワシでこする。
固く絞った濡れ雑巾で水分と汚れを拭き取る。乾いているときでは落ちない長年の汚れも落ちるのは雑巾の色をみれば分かる。
紐で縛ってあるのは、折れていた桟を木工ボンドで補修し乾くまでの固定だが、夢中になって力をいれてこすると桟を折ってしまうことがあるかもしれない。
そうしないためには、桟を指で挟むようにこすれば大丈夫。
ちなみに”折れていた”ので、折ったわけではない。
専用の糊が売られていて、ノズルの形状がよく考えられている。
ノズルのガイドを桟の端に沿って滑らせ糊を押し出していけば、均等に塗ることが出来る。
糊を塗り終わり紙のロールを載せて、ゴロゴロと転がせばOK。
ピンと張った仕上がりを得たいために色々なことをしたくなるが、糊が付いたところを指で軽く押して落ち着かせるだけで、何もしないで放置すのが一番良いかもしれない。
糊の水分で部分的に伸びてしまうから回りから引っぱても皺が寄ったり、糊が乾くまで均等に張るのは困難だ。
カメラの電池切れ!で以降の画像はないが、生乾きの状態で回りを定規を当てカットすれば完了。
一晩置けばピンと張った仕上がりになる。
簡単なセルフリフォームだが、大掃除のときに慌しくやるよりも、そして寒くなる前がイイナと思った。
真っ白な障子紙に貼り代わるとすごく新鮮な気持ちになって気持ちいいですね。
って、私はやらないで見てるだけです。
そうそう。ぴんと張り上がらなかった時には、糊が乾いてから霧吹きでちょっとぬらすんでしたっけ。昔ゴム動力の模型飛行機を作ったときに教わりました。
>私はやらないで見てるだけです
是非、男の障子張りにチャレンジしてください!
いいですね
うちも先日破れた障子を張り替えました
今は便利なものでアイロンで圧着できる糊がついた障子紙があったりします。
糊が弱すぎるのが欠点ですが・・・
こういう文化もいつまで残るのかなぁって思う自分がちょっと寂しかったりします^_^;
今日は姉のところの張替えをやりましたが、アイロン糊の紙が貼ってありました。簡単なのは良いのですが、年数が経つと剥がれてしまうのと、古い糊を除去するのが大変でした。
紙を買いにホームセンターに行くと、先日より展示が大きくなり、季節を感じます。
どうも紙はプラスティック系になり、桟はアルミになり、糊は両面テープに変わり、徐々に文化は消えつつあります。