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チョーク

2005年12月09日 | 吸気系
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SUキャブのチョークと呼ばれているシステムは正確にはエンリッチナーだと思いますが、日本製のバイクのエンリッチナーのつまみのほとんどにもチョークの図が書いてあるので、まあしょうがないか?
SUのエンリッチナーもちょっと変わったメカニズムですが、その前に本来のチョークのメカニズムを考察してみましょう。
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これはケイヒンバタフライですが、写真は閉まった状態です。
バタフライのシャフトがオフセットされているのに注目してください。
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つまり、こういうことでキャブの入り口のバルブで、プロレスでも反則ワザの窒息させるわけですね。
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チョークバルブが作動すると、ベンチュリー内の負圧が全体的に高くなり、メインジェットからもガソリンが吸いだされ、始動時に必要なリッチな空燃比を供給します。
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弱点はチョークを作動させたままスロットルバルブを開くと、ベンチュリー内の負圧が高くなりすぎて、吸い出されるガソリンがものすごく多くなりIGプラグはすぐかぶってしまいます。
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そのためにチョークバルブはオフセットしてあり、吸入空気量が増えると開く構造になっています。
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チョークバルブは矢印のスプリングを介して動くようになっていて、吸入空気圧でも戻るようになっています。


ケイヒンバタフライも固定ベンチュリー独特のフィーリングがあるので、愛好されるかたもまだまだ多いと思われますが、今や暖機運転も条例で制限されてしまう時代ですから、CVキャブのような「引きっぱなしでも走り出せるエンリッチナー」の採用は当たり前なんでしょうね。


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