ピストンエンジンは永遠か!な?

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5ストロークエンジン!?

2009年10月20日 | エンジン

5stroke_engine4 画像はttp://www.ilmor.co.uk/concept_5-stroke_1.phpより転載

世の中のクルマやバイクにまつわる話題は電気に関することが圧倒的に多いのだが、かつてはF1にも進出したイルモアが新しい概念のエンジンを作ったようだ。

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5stroke_drive

まず従来のエンジンと異なるのは、中央のピストンが大きいことと、そのシリンダーのバルブを駆動するカムシャフトはエンジンと同回転だということ。

5stroke_cutaway

両端シリンダーの排気ポートは中央シリンダーに連結されていて、シリンダー壁には2ストエンジンのようなポートらしきものが見える。

あまり詳しくない説明を拙い英語力で読み取ると、両端のシリンダー(ハイプレッシャーと呼んでいる)は従来の4ストロークで燃焼し、中央のシリンダー(ロープレッシャー)に燃焼済みガスを導入するとある。

・A secondary cylinder provides an additional expansion process enabling extra work to be extracted, hence increasing thermodynamic efficiency.
・The engine runs an overall expansion ratio approaching that of a diesel engine ・in the region of 14.5:1
・Minimised pumping work due to the downsizing effect from highly rated firing cylinders.
・The compression ratio can be reduced to delay knock onset without a reduction in performance.
・Because the firing cylinders can be very highly rated, the engine is relatively compact.
・The fuel consumption does not rise as rapidly with increasing BMEP, as retarding rejects more energy into the expansion cylinder.
・The engine uses 100% conventional technology and so requires no new manufacturing techniques.

とまあ、この説明にも大した内容は含まれていないのだが、圧縮比が14.5でターボチャージャーで過給されているわけだから、これはオットーサイクルでは尋常ではない。

しかしノッキングは大丈夫と言っているのだから、想像すると何がしかのカムシャフト以外でもコントロールされているバルブで、燃焼シリンダーから中央シリンダーに圧縮を逃がしているのだろうか?もちろん必要に応じて。

そうだとすると、未燃焼ガスを中央シリンダーで燃焼させないかぎり排出されてしまう。

正しい情報をご存知でしたら教えてくださいな・・・・・。


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4 コメント

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オーバーオールの膨張比が 14.5ですので、圧縮比は... (G)
2009-10-20 23:23:01
オーバーオールの膨張比が 14.5ですので、圧縮比はもっと低いのでは?

両端シリンダの燃焼ガスを中央シリンダで二次膨張させて、ディーゼル
エンジン並みの膨張比を稼ぐということではないかと。

気のせいかもしれませんが、こういう二次膨張用のシリンダを
持った概念は、以前からあったように思います。

行程としては 5 じゃなく 6 ストローク・サイクルになるんでしょうけど、左右シリンダから交互に中央シリンダに行くということで、5ストロークというカウントになるのでしょう。

動作というか、概念としては以前マイレッジマラソンにホンダのチームが作ってきた6ストロークに近いと思います。
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Gさん、 (ピストン)
2009-10-21 22:43:08
Gさん、
カットモデルは画像が小さいので分かりづらいのですが、燃焼室がすごく小さいので、圧縮比が結構高いとみたのですけどね。
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両側の小さいピストンが360度に配置されていること... (6サイクル学会)
2010-03-25 18:12:28
両側の小さいピストンが360度に配置されていることと、カムプーリーの大きさから4サイクルですね。
中央が2サイクルになっていて排気が回されていますから、回生機になっています。
2気筒で1つの2サイクルの回生機を共有しているので、5サイクルの命名したのでしょう。
6サイクルエンジンではないです。

多分、これでは4サイクルエンジンが排気が詰まった状態となり、バックファイヤーなどが生じて機能しません。
そもそも、そんなに素晴らしければ騒ぎになりますし、企業の最高機密情報です。うまく行かなかったエンジンを公表したのでしょう。
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6サイクル学会さん、コメントありがとうございます。 (ピストン)
2010-03-25 22:48:19
6サイクル学会さん、コメントありがとうございます。
コンパウンドエンジンはオットーも失敗しています。http://next.blog.ocn.ne.jp/piston/2010/01/post_88ac.html#more
排気エネルギーを直接動力に換えて回収するのに成功した例は
ライトのR3350ターボ・コンパウンドが有名ですね。
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