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二輪自動車の緩衝装置の備え付けを緩和
(かじ取装置に備えるものを除く。)
【適用対象】
二輪自動車(側車付二輪自動車を含む。)に適用します。
【基準概要】
輸入二輪自動車には、後車軸用の緩衝装置を備えないものが製作されており、これら二輪自動車の使用にあたって特段の問題は見受けられないことから、使用過程二輪自動車の後車軸用の緩衝装置の取り外しを含めて緩衝装置に係る基準を適用する範囲を緩和します。
【適用時期】
公布の日より適用します。
公布:平成19 年10 月下旬 予定
施行:平成19 年10 月下旬 予定
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上記は拙ブログの”パブリックコメント”で紹介した国土交通省が募集しているパブリックコメントの改正案ですが、締め切りは今週の7日。タイトル通り七夕の日になります。
前回の記事から考えを巡らしても背景や事情は分かりませんが、規制緩和がもたらした結果は長い目で見るとそれほど良いものではないのも事実です。
不正改造防止法の施行でも騒音問題が解消できないのは他の理由も考えられますが、継続車検の費用が安くなった恩恵をもたらしたユーザー車検とともに、一頃の「車検の帰りに警察に捕まっても知りません」と当時の運輸省の検査官に言わしめたほどのフリーな車検が、規制緩和とともに存在した影響があるのではないかと思っています。
陸運事務所での車検の厳格化とともに、毎月少なからずの指定工場(民間車検場)が処分を受けている事実はどうしたものでしょう。
話を戻すと、リアサスの取り外しOKはどのような事態をもたらすでしょうか。
今までのこの分野での経緯を考えて、全面的に解禁だとすると、
- ボルトオンのリジッドバーキット(リアサスと置き換えの)が大々的に発売される
- いわゆるハードテールキット(スイングアームと置き換えの)も発売
今までは後輪緩衝装置の取り外しは禁止されていたわけですから、少なくとも小型2輪では車検時に元に戻すときに損傷のチェックができていて、最悪の事態が避けられたことも考えられますし、後ろめたい気持ちも後押しされていたはずです。
ハードテール加工にしても、使用過程では禁止されていたことは抑止力が働いていたことは確かだと思います。
解禁されて大幅に後輪リジッドが増加するとも思えませんが、それは実現してからでないと分かりません。
リアサスペンションを外す動機としては、車高を下げることが一番に考えられますが、デメリットとしては乗り心地が悪くなるだけでしょうか?他に考えられることは、
1、後輪接地力の低下
路面が鏡のように平面なら良いですが、実際には決してそうではないしギャップや轍も多い。
急ブレーキ時にはリアサス付きでも後輪ロックしやすいのに、リジッドでは顕著になる。
2、コーナリング性能の低下
コーナリング時での接地力低下とともに、車高を低くすることはバンク角の不足につながり、単純に考えてもコーナリング性能の低下をもたらす。
3、強度の問題
路面からの衝撃はフレームにも悪影響を与え、サスペンション付きで設計された強度を永らく保つとは思えない。
キット自体の強度にも疑問。
つまり、今までに特段な問題がなかったとしても、解禁することにより大きな問題が発生することも考えられ、以下のような要望をパブリックコメントに書きたいと思います。
- キットの強度基準、製品の均一性の保証。
- 構造変更の審査の義務化、バンク角の測定含む。
- 更に1997年からの”ブレーキテスト証明”との整合性と安全性の確保を考えると、構造変更の審査の項目にブレーキテストも付け加えなければありません。
- リジッド化からの運転特性変化の説明義務の付加。
皆様も他人事と考えずに、是非コメントをお寄せください。
ttp://www.mlit.go.jp/pubcom/07/pubcomt80_.html(パブコメ募集のURL:コピペして先頭にhを付け加えてください)
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