
オープンプライマリーのOEMクラッチです。今年の夏も雨が良く降りますので中々乗れません。今日は天気が良いので「乗れる!」と思ったらクラッチがはりついてしまった。そのまま乗り出すと、更にひどい事態になってしまいます。
プロクラッチなどのダイアフラムスプリングのタイプは比較的簡単にクラッチばらせます。
しかし、OEMタイプのコイルスプリングのヤツは大変です。

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そこで、ワタシがとっておきのモノを教えましょう。
写真の
SSTは幅25mm、長さ80mm、厚さ3mmのフラットバーの中央に10mmの穴をあけただけのものです。

クラッチ中央のアジャストボルトを外して、そこに
SSTを取り付けます。
注意点は、アジャストボルトのねじ山が充分にねじ込まれているか(2、3山しかねじ込まれていないと雌ネジのほうが傷む恐れあり)、フラットバーがプレッシャーアジャストナットを回すのに邪魔にならないか ですね。
中央のアジャストボルトを締めこんでいくと・・・・・・・。

当然ですが、プレッシャーアジャストナットは手で外れます。

そうすると、プレッシャープレートを押さえている物は無くなりますので、そっくり邪魔者はなくなり、クラッチプレートが見えますね。
鉄板はドライブプレート、フリクションプレートはドリブンプレートと呼びます。
ドライブプレートが錆びていたら、サンドペーパーよりもスコッチブライトなどのほうが錆び取りには良いでしょう。
クラッチシェルの中も、たまには掃除すると、ジャダーや切れの不良の予防になります。
組み立てるときはこの逆の手順でやれば良いのですが、3個のプレッシャーアジャストナットは締め付けにより、切れ、レバーの重さに影響します。締め込みが足りないとクラッチがすべる事があります。
レバーを握るとプレッシャープレートの動きが見えるので、90度の
2方向から見て平行に動くように、3個のナットの締め具合を調整します。
アジャストボルトはクラッチレリーズの遊びを調整するものです。遊びが少なすぎるとレリーズベアリングに過度の負荷をかけ故障の原因になります。
*上記説明を参考に作業をされてもワタシは責任は負いません。