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ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

KZ1300 スイングアームピボットベアリング

2022年06月06日 | ベアリング

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前回は錆びたベアリングレースを紹介しましたが、今回はそれと別の個体のブレースを溶接したスイングアームです。回転するベアリングと違い、スイングアームやステアリングヘッドのように往復運動するベアリングではこのような偏摩耗することがよくあります。ステアリングヘッドと違い運転時の影響は少ないと思われますが、目にした以上は交換しておきたいものです。

 

汎用のプーラーを使いレースを抜きますが、抜ける気配がしません。

画像ではプーラーが曲がっていますが、実際の作業では真っすぐセットしてください。

 

矢印の部分はダストシールが入っている部分ですが、尖っているピックの先で引っ掻いてみると塗料が剥げるのを見て取れます。通常、ベアリングハウジングはボーリングで仕上げ、はめあい公差により”しめしろ”を保っています。ところが、この場合のように塗装が乗っていると”しめしろ”が必要以上に大きくなっていると考えられます。

 

まあ、”抜けないときはホットレンチ”の定石でスルッと抜けました。ベアリングレースにこびり付いた塗料の残滓が推察を裏付けています。

 

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KZ1300 スイングアームピボット

2022年05月03日 | サスペンション

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シャフトドライブのスイングアームは、構造上ピボットシャフトが貫通できないので、通常のチェーンドライブのスイングアームピボットより複雑なことになっています。

 

シャフトが抜けないのでM8ボルトとナットを利用して外しました。

 

分解してみると錆だらけですね。

 

ベアリングアウターレースもご覧の通り。

最近では旧車の人気が高く、30年・40年物を手に入れた方もいらっしゃると思いますが、このように外観では分からない部分がひどい状況になっていることもありますのでお気をつけください。

 

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KZ1300 コンロッド

2022年03月14日 | エンジン

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少々画像のピントが甘いのはご容赦いただきたいが、さすが6気筒エンジンは多くの部品がぎっしり詰まっています。

 

6本のコンロッドを点検のため外して並べてみました。

 

コンロッドの構造はかなり変わっていて、キャップの位置決めは通常ダウエルピンやリーマーボルトを使い、最近では破断面コネクティングロッドというのもあります。画像のように切削加工された”山”と”谷”による位置決め方法は他に見たことはありません。

なぜ、このような如何にもコストが掛かりそうなコンロッドを採用したかの疑問があります。先行のZ1/Z2系は大端部がニードルベアリングの非分解コンロッド/組み立てクランクだが、6気筒エンジンではそうするわけにいかず、分解型コンロッドに相当慎重になっていたのかもしれません。

 

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ウオータージャケット内の錆

2022年02月14日 | シリンダー、シリンダーヘッド

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ライナーを6本全部抜きました。

 

こぼれ落ちた錆だけでも大量に・・・。

 

ウオータージャケットにはまだ多くの錆が堆積しています。これはシリンダーブロックの上からの画像。

 

これはシリンダーブロック下側ですが、水密を保つためのOリングが見えます。実はこれほど多くの錆は予想しておらず、40年選手の水冷エンジンでは(Oリング不良が原因の)エンジン内部の水漏れを危惧してのことでした。

 

これはライナーの上端部ですが、Oリングはある程度の期間は機能を発揮しているものの、長い年月で押しつぶされて変形しオイル漏れや水漏れの原因となってしまいます。

 

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ウエットライナー

2022年01月24日 | ピストン、シリンダー

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シリンダーの内壁の摩耗は大したことはありませんでしたが、走行距離もメンテナンス歴も不明なこのエンジン、クーラント交換もされないまま水だけを補給されたのでしょうか、ライナーのこの錆には抜いてみなくては分からなかったでしょう。

 

サービスマニュアルにも締め代の記載がなかったので、しかも季節は冬で気温も低く,考えた末にライナーを抜くSSTを作って更にコンロで温めることにしました。

 

急激に加熱するのもどうかと思うので、遠火で30分ほど温めると100℃くらいになり無事に抜けました。

 

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