今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

京都散策

2017-10-31 | いろいろ
国宝展、正倉院展見学の合い間に京都の街を散策しました。
まずは、あまり行ったことのない洛北、賀茂川と高野川の合流地点あたり、
お目当ては世界遺産に登録されている下鴨神社です。

下鴨神社の歴史は古く創建は紀元前、上賀茂神社と対で賀茂神社と総称され、
元々は賀茂氏の氏神を祭る神社で、
807年には全国の神社で最も高い正一位の神階を授かったそうです。
鴨長明の出身地、現代の作家による『鴨川ホルモー』や『夜は短し恋せよ乙女』でも舞台に。
広い境内には国宝の東本殿および西本殿、国の重要文化財として多数の建物が指定されています。
  

同じ境内にある河合神社は下鴨神社の摂社で、美麗の神様がお祀りされています。
女性に嬉しいご利益、美人祈願のほか、安産・育児・縁結びなどの神様で、
「美人水」という下鴨神社のカリンと御神水で作られた飲み物が爽やかで、鏡絵馬が人気でした♪
 

下鴨神社周辺は歩いてみたかった糺の森、緑が美しく、車止めが鳥居の形なのもお洒落です。
 

さらに歩いて旧三井家下鴨別邸へ。
広大な敷地に、明治期の木造3階建ての主屋、平屋の玄関棟と茶室、庭には池が。
「明治・大正期に豪商が建てた和風建築はほとんど現存せず、貴重な建物」だそうで国の重要文化財です。
 

翌日には、まだ行ったことがなかった東本願寺と西本願寺へ。
東本願寺の御影堂は間口76m奥行56mもあり、建築面積において世界最大の木造建築物、人が小さい!
 
西本願寺の飛雲閣を見たくて訪れましたが、改修工事が始まったばかりだそうで残念…。

夜は、友人が祇園にあるお知り合いの京料理のお店を予約しておいてくれ、夜の祇園に!
 
目の前で、板前さんが腕を振るってくれ、目にも美味しい懐石料理が次々と出されます。
生きたまま串刺しにされる子持ち鮎、大きな松茸の炭焼き、盛られる器もそれぞれ素敵♪

<先附> 法蓮草焼茄子占地浸し モロッコ豆 秋鮭塩焼 紅ずわい いくら 酢ゼリー 玄米 菊花
<煮物椀> 松茸土瓶蒸し
<刺身> 鮪 鯛の昆布〆
<焼き物> 子持ち鮎塩焼
<八寸> 胡瓜伝助穴子胡麻クリーム 水菜鮭むかご辛子酢みそ くこの実 クリームチーズカステラ松風 
子持ち鮎甘露煮 紅ずわい 焼栗ブランデー煮 無花果田楽 舞茸ふらい 銀杏 稲穂 胡麻豆腐揚げ出し
<御飯> 松茸釜めし
<水物> 梨 柿 林檎ワイン煮 無花果ワイン漬 ぶどうシャーベット
<お茶> 抹茶 和菓子

友人は日本建築の専門家なので、日中、建築物を見ても芸術品を見てもお互いに話が進み、
夜は美味しいお料理とアートのおしゃべりで、ついついお酒もすすんでとっても楽しい気分に♪
関東人の私はちょっぴり緊張して入ったお店でしたが、板前さんも気持ちよくお話してくれ、
御飯以降の写真を撮り忘れるほどリラックスして素敵な祇園の夜を過ごしました。

楽しかった2日間。
何日も前からいろいろと準備してくれた友人に、心からのありがとう!

正倉院展

2017-10-30 | アート
今回の旅は、1日目に京都で国宝展を、2日目に奈良で正倉院展を見る、アートを訪ねる旅でした。

前回、正倉院展へ行ったのは、ついこの前と思っていましたがもう5年も前のこと!
その時は瑠璃坏がどうしても見たくてツアーで行ったのですが、
今回のお目当ては冒頭画像の緑瑠璃十二曲長坏(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)、
私はやっぱり器が好きなのです♪

わずか17日間の会期、前回、奈良国立博物館を取り巻く大行列にビックリしたので、
少しでも混雑のましな時間を見計らい12時ごろに到着するよう、京都から近鉄奈良線でいざ古都奈良へ!
駅を出ると台風の影響で風雨が強く、ずぶ濡れになりそうだったので近くて申し訳ないけどタクシーで、
この天気とこの時間、日曜日でしたが人もまばらで並ばずにスイスイと展示物の前まで。
  

お目当ての杯は、想像よりもずっと明るい緑で光を受けてキラキラ輝いていました!
デザインはササン朝ペルシアの遺品にみられる器形、鉛ガラス製ということから中国製、
それが今、シルクロードを伝って21世紀の日本で輝いている、悠久の時の流れに圧倒されます。
柔らかな曲線で口縁が縁どられ、ウサギやチューリップのような花が黒く線彫りされ、
機能一辺倒ではない遊び心とその技に、しばし見入りました。

その他には、巻き角の羊がろうけつ染めで描かれた羊木臈纈屛風(ひつじきろうけちのびょうぶ)、
仏への献物に用られた碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)も見事です!
 
この献物箱は思ったよりも小さかったですが、それだけに金銀泥で描かれた文様の繊細さにも驚嘆しました。
聖武天皇は多趣味だったようで、笛や竪琴、舞踏のための仮面、遊戯の盤など、見ていて楽しかったです♪

それぞれの色、配色、デザイン、形がとても素敵で、その素晴らしい技術にも感動します。
それらを見た友人が「かわいい」と称しましたが、日本人の「かわいい」好きはもしかしたらここからかも!
各地に源流を持つ文化が結集し花開いた国際色豊かな天平文化、古代を想像することにロマンを感じ、
また、それを大切に守り伝える日本人の心も素晴らしいと思いました。

国宝の陶磁器 全制覇!!

2017-10-29 | アート
京都国立博物館が開館120周年を記念して40年ぶりに開催の特別展覧会「国宝」展へ行って来ました!
最大のお目当ては大徳寺龍光院所蔵の「曜変天目茶碗」何年も見たいと願ってきたお茶碗です。

私は、国宝指定の陶磁器14点を訪ねる旅を続けていて、3年前に残り一つになりました。
でもその残り一つは龍光院の曜変天目茶碗で、滅多に公開されないものなので、
一つを残して無念に私の旅は終わる・・・と思っていたら、
京都在住の友人から「国宝展に曜変天目出品されるよ!」とのビックリするお知らせが!
この展覧会は会期中4期に分かれており、期間によって展示物の入れ替えがありますので、
お目当てが見られるのはⅡ期の2週間のみ。

この10日間京都への旅の準備をすすめ、昨日今日と一泊二日で行って来ました♪
友人も一緒に行ってくれることになり、その他にもいろいろとお楽しみを用意して下さり、
とても楽しく充実した2日間でしたが、今日の記事は国宝展のみにします。

話題の曜変天目、TVの美術番組でも特集され(冒頭画像)混雑必至!
そこで、土曜日は夜8時まで開館しているので夕方から見に行くことに。
友人はⅠ期にも行っており、入場までに1時間、会場の入り口までさらに並んで大変だった、
とのことでしたが、時間と小雨という天気もあってか並ばず入場、
さすがに曜変天目へは特別な行列があり、どんなに混んでいても「最前列」へ並びました。
 

そして、ついに展示されているケースへ!!
あああぁぁぁーーー!これなのね!!美しい!!!器の中に宇宙を感じます。
曜変天目を今までに2つ見ましたが、派手過ぎず地味過ぎず、一番品があるような気がしました。
太陽光に近い照明を用意されたそうで、
場所を変えて見るたびに器の中の青、紫、白、黒が美しく光り輝きます。
長年想っていた恋人にやっと会えた・・・そんな感激にウルウルしてしまいました。
いずれの曜変天目茶碗も、 南宋時代に、中国福建省南平市建陽区にあった建窯で作られたとされており、
これは大徳寺龍光院に伝わっていることから津田宗及、江月宗玩、黒田長政らの手を経てきたのでしょう。

これで、国宝指定の陶磁器14点中すべてをこの目で見ました♪
すべて見たいと思い始めてから数年、ついに大願成就しました!!(自己満足に酔っている・・・)

唐物(からもの:中国大陸から渡来)
 ○(1) 曜変天目茶碗 (静嘉堂所蔵) 過去記事 2010.11.17
 ○(2) 曜変天目茶碗 (藤田美術館所蔵) 過去記事 2014.5.24  
 ○(3) 曜変天目茶碗 (大徳寺龍光院所蔵) 今回!! 2017.10.28
 ○(4) 油滴天目茶碗 (大阪市立東洋陶磁美術館所蔵) 過去記事 2012.2.7
 ○(5) 玳玻天目 散花文茶碗(京都・相国寺) 過去記事 2014.10.19
 ○(6) 青磁鳳凰耳花生 〔万声〕(久保惣記念美術館) 過去記事 2014.5.25
 ○(7) 飛青磁花生(大阪市立東洋陶磁美術館所蔵) 過去記事 2012.2.7
 ○(8) 青磁下蕪花生 (ハラ ミュージアム アーク所蔵) 過去記事 2014.1.20
 ○(9) 大井戸茶碗 〔喜左衛門〕(大徳寺狐逢庵所蔵) 過去記事 2013.12.15
国焼(くにやき:国産)
 ○(10) 秋草文壺 (慶應義塾所蔵) 過去記事 2014.10.26
 ○(11) 色絵藤花茶壺 野々村仁清作 (MOA美術館所蔵) 
 ○(12) 雉香炉 野々村仁清作 (石川県立美術館所蔵) 過去記事 2011.1.9
 ○(13) 白楽茶碗 〔不二山〕 本阿弥光悦作 (サンリツ服部美術館所蔵) 過去記事 2014.10.13
 ○(14) 志野茶碗 〔卯花墻〕 (三井記念美術館所蔵)過去記事 2012.3.25

その他の展示物もすべてが国宝!
現在国宝に指定されている美術工芸品のうち、およそ4分の1にあたる約200件が、
考古、彫刻、絵画、書跡、染織、金工、陶磁など12のジャンルに分類して展示されていました。
雪舟等楊の国宝『慧可断臂図(えかだんぴず)』も特に素晴らしかったです。
目がお宝でいっぱいになり大満足の宵でした♪
 

埜納タオ 著 『夜明けの図書館』

2017-10-26 | 本の紹介
本校図書館には、生徒たちに読んでもらいたいコミックも置いてあります。

最近の新着コミックに埜納タオ 著 『夜明けの図書館』(ジュールコミックス)があります。
市立図書館で働く新米司書・ひなこを中心に、
利用者からの様々な疑問を適切な資料を紹介することで解決していく「レファレンス」中心の話です。
図書館員が力を合わせて地域の老若男女からの依頼に応えていく中で人とのつながりも出来てくる、
という一話完結のほっこりするストーリーです。

図書館を利用していてもなかなか利用されることのない「レファレンス・サービス」、
本という資料から調べ物をお手伝いする(参考調査)という図書館の仕事の一つです。
かつて知識は本という資料の中にだけあって、それゆえ本は知識の宝庫で貴重なものでした。
今でもその働きを失ってはいませんが、
「自分で」「簡単に」調べ物が出来るインターネットの出現によって、
図書館でそういうことが出来る、ということがあまり知られなくなりました。
公立図書館には、その地域にしかない貴重な資料もたくさん残されているのですが…。

図書館司書の資格を取るための通信教育では、とても大切な仕事として強調され勉強しましたが、
自分自身では公立図書館にレファレンスをお願いしたことはありませんし、
お願いしている方もあまり見かけません。
大学生の時に授業のレポートや卒論を書くときに利用させてもらったら良かったのかな。
図書館にはこういうサービスもある、ということを再認識させてくれるコミックでした。

児童書をテーマとした篠原ウミハル 著 『図書館の主』(芳文社コミックス)も気になっています♪

衆院選、そして台風

2017-10-23 | いろいろ
衆議院選が終わり、
終わってみれば解散前以上の座席を獲得した与党の圧勝でした。
「排除」…人に対して使う言葉ではない、と苦々しく思っていたのですが、
この選挙で「言葉」の持つ力を改めて感じました。
思っていること、考えていることはどんなに体裁を繕っていても表に出てしまう、
周りの人にはちゃんと伝わってしまいます。

それからちょっと怖く思ったのは、街頭演説の聴衆の雰囲気。
マスコミの画像で見たのですが、今回の選挙はプラカードが大流行、
候補者の裏側に立って必ず映るようにしたり、
また、それへの対抗として集まったすべての人に党の応援カードを渡す、
さらに大きな日の丸が何本も降られて、それらをTVカメラに撮ってもらう。
日の丸ってそういう時に使うもの?
こうやって集団を誘導してその気にさせ、
TVを見ている人にも「こんなに支持者がいる」と思わせる、恐ろしいことです。
集団を興奮状態において考える力を失われさせているようです。

本校の選挙権を持っている3年生たちはみんな選挙に行ったかな?
これから先のみんなにかかわる大事な選挙、権利を大切に使ってほしいです。

選挙期間中、ずっと天気が悪かったですね。
そして、選挙日当日は台風がちょうど日本を直撃という、
ある党にとって有利な天気でもあったのでしょう。
この地でも今日未明は暴風雨となり、県内各地で被害が出ています。
お昼ごろには、久し振りにとっても綺麗な青空が!!
気分が全く違います♪

ミュージカル 『レディ・ベス』

2017-10-22 | アート
帝国劇場でミュージカル『レディ・ベス』を友人と観てきました。
最近は劇団四季のミュージカルを観に行くことが多かったので、帝劇は久しぶり。

2014年日本初演のミュージカルで、16世紀イギリス・テューダー朝絶対王政全盛期の女王、
大英帝国の礎を築いたエリザベス1世の半生を描くミュージカル『レディ・ベス』。
脚本・音楽はすべて、ミュージカル『エリザベート』の作家&作曲家
脚本・歌詞はドイツの作家ミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲はハンガリーのシルヴェスター・リーヴァイ。

世界史の中に登場するエリザベス女王といえばイングランドの黄金期の女王で、
スペインの無敵艦隊を破ったり、プロテスタントとカトリックの争いを集結させて国内を平和にしたり、
多額の借金を緊縮財政により負債を返済し経済的にも発展させて、国に多大な功績を残しました。 
シェイクスピアやマーロウなどの後世に残る劇作家・詩人が活躍したのもこの時代です。
でも、エリザベス1世がイングランドの王位を継承するまでは波乱に満ちた人生だったのです。
 
この日のキャストは、主役レディ・ベス役は花總まりさん、吟遊詩人ロビン・ブレイク役に山崎育三郎さん、
メアリーと政略結婚させられたスペイン王子フェリペ役に古川雄大さん、
アン・ブーリン役は吉沢梨絵さん、家庭教師ロジャー・アスカム役は山口祐一郎と、
数多くのミュージカルスターが集結しています♪
特に育三郎さんと古川雄大さんの人気が凄いこともあって、観客の95%ぐらいが女性でした。
私たちの座席はなんと前から4列目!!
劇中で俳優さんたちが舞台のすぐ下の客席に降りてくるシーンでは、目の前に育三郎さんが!
マイクを通さない生の声が聴けてしまいました♪

花總まりさんはかつて宝塚の元トップ娘役で、その美しい歌声と可憐な姿にうっとり♪
顔が小さくてお人形さんのようでしたが、お年を知ってものすごくビックリしました。
そして、今まで知らなかったフェリペ役の古川雄大さんは相当なイケメン!!
スタイル抜群で、彼が登場すると客席の熱気がグンと上がるような気がしました。
来年のミュージカル「モーツァルト!」の主役に大抜擢だそうです。
私は7年前に「モーツァルト!」を同じ友人と観に行っていて、
その時、初の主役に抜擢されたのが山崎育三郎さん、また新たな歴史が始まりますね。
あのミュージカルから7年も経ったとは月日が経つのは何て早い!と二人でびっくり。

終演後は近くのホテルへ移動し、アフタヌーンティを楽しみました。
 
ウェルカムドリンクとしてお抹茶が付いていて、スイーツやスコーン、サンドイッチに、
大納言やうぐいす豆、きな粉、黒糖、ごま等を使用し和と洋の融合をテーマにしたそうです。
紅茶やハーブティはポットで提供され、お代わりも出来ました♪
おしゃべりはいろいろな話題にとんで、いつまでも話し続けられそうでした。 

この半年、イギリスづいています。
7月からはNHKのドラマ『女王ヴィクトリア 愛に生きる』を楽しみ、
今は『クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮 シーズン2』を楽しんでいます。
今、読んでいる本はカズオ・イシグロの『日の名残り』イギリス侯爵の執事の話です。

追記》
台風21号接近のため、明日10月23日、本校は休校となり、
予定されていたPTA学校見学会も残念ながら中止となりました。
生徒たちが通学に使っているJR湘南新宿ライン、上野東京ラインも始発から運休です。
地元の公立小学校中学校も休校となりました。
どうか大きな被害が出ませんように。

フランス語

2017-10-18 | いろいろ
10月で今年度もあと半分となり、TVでは多くの新番組が始まっています。
私がこの4月からずっと見続けている番組のひとつはEテレの語学番組「旅するフランス語」、
フランス語の勉強はぼちぼちで、好きなフランスという国の魅力にあらためてはまっています。

フランス語が公用語の一つであるベルギー4年の滞在から帰国して21年(!)、
忘れないためにとフランス語検定を受けてから8年、
TVのフランス語講座を見たり、フランス語の映画を原語で観るようにしているのがせいぜいで、
私のフランス語は相当錆び付いてしまって…というよりどこへ…!?

今年のフランス語講座は楽しくて、毎週欠かさず見ています♪
4~9月は昨年度後期の再放送で「常盤貴子の旅の手帖~大人のパリとアルザス地方~」
常盤貴子さんが、パリとアルザス地方を旅してフランス文化の底深い魅力に迫りながら、
「旅で大活躍するフランス語」を学びました。
カフェ巡り、カモのコンフィなどの美食、ぶらぶら歩き、仏映画探訪、オーダーメイド体験、
オペラなど、さまざまなテーマでの上質な旅、そして使えるフランス語を紹介。
10月から始まった新作は「常盤貴子の旅の手帖~南仏の旅~」
アーティストの足跡をたどりながら、南フランスをめぐる旅です。
ジャン・コクトーやシャガールなど、南フランスにゆかりのあるアーティストの足跡をめぐり、
アート、グルメそして人々とのふれあいなど、南仏ならではの魅力を体験。
旅ですぐに使えるキーフレーズのほか、
発音コーナーでは、日本人には難しいフランス語独特の綴りと発音の関係も学べます。
前回は、コクトーとピカソは親友で、二人からノートに描いてもらった絵を持っている方が登場!

フランスの映像は綺麗で、常盤貴子さんのフランス語も回を追うごとにとても上手になっています。
フランス語は思い出す程度ですが、今年度は楽しく続けて最後まで見られそうです。

先日友人からと〜っても嬉しいお知らせをいただき、今月末関西へ旅に出ます♪

劇団四季ミュージカル 「アンデルセン」

2017-10-15 | アート
川口市の川口総合文化センター・リリア メインホールでミュージカル「アンデルセン」観てきました。
おチビと娘との3人で♪(チビ姫はイクメンパパとお留守番、ありがとう)
この日の午前中は保育園の運動会で、朝から大忙し…のはずでしたが天候不良で予定が変わり、
会場で待ち合わせ。
今年7月から12月まで全国78都市を巡るツアー公演で「あなたの街でミュージカルを!」と
地方にまで文化を届けようという劇団四季の嬉しい巡業です。

このミュージカルは娘がまだ高校生か学生の頃、一緒に行ったことがありますが、
今回また、親子三代で見に行けるという嬉しいことに!
先日、新聞に記事がありましたが、主役ハンスを演じる鈴木涼太さんは、
大学生の時に劇団四季の「アンデルセン」を見たことがきっかけで役者を志したとか。

デンマークが誇る世界的な童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン。
「この物語を、愛する人にささげよう」人生を見つめつづけた作家 アンデルセンの若き日、
彼が「物語の王様」になるまでを描いたミュージカルです。
アンデルセンといえば『みにくいアヒルの子』『裸の王様』『親指姫』『人魚姫』、
そのどれもが劇の中に登場しますが、圧倒的なのは『人魚姫』のバレエ舞台。
劇中劇として、作品の大きな部分を『人魚姫』のクラシックバレエの舞台が占めています。
そのプリマドンナとして踊る小川美緒さんは、3歳からバレエを習っていたそうで、
ため息が出るほど綺麗な踊りでした。
他のバレリーナたちも、皆さん幼少期からバレエを習っていたようで、
ミュージカルとバレエの舞台を一度に観られるお得な舞台でした。
ミュージカル大好きなおチビは、身を乗り出してジーっと最後までしっかり見ていましたが、
クラシックバレエを生で見たのは初めてでしょう。

 
終わってからホワイエに出ると、このホールが持っている手回しオルガンが演奏されていました。

その後、デパート内の書店に直行して『人魚姫』の絵本を買い
(やっぱり人魚姫は最後泡にならないと…そこにアンデルセンの思いと優しさが…)、
カフェでお茶&ケーキでまったりしながら、絵本を読んだりおしゃべりしたりと幸せなひと時♪
これで今年は劇団四季のミュージカルを4回観ました。
いつ行っても、何を観ても、本当に歌もダンスも素晴しくて楽しい舞台♪

柚月裕子 著 『盤上の向日葵』

2017-10-13 | 本の紹介
学校は中間テストの真っ最中、図書館はテスト後も勉強する生徒でいっぱいです。

柚月裕子 著 『盤上の向日葵』 中央公論新社 
読了しました。
563ページの長編ですが、作品の登場人物たちに魅了され魂を持っていかれました!

タイトルの「盤上」の盤は将棋の盤のこと、
身元不明の白骨死体とそこに一緒に埋められていた初代菊水月作である駒の名品。
主人公は実業界の寵児で天才棋士、将棋の世界を舞台にしたミステリーです。
被害者の身元は誰なのか? 犯人は誰なのか? その動機は?
天才棋士はどう育ったのか? 名品の駒がそこへたどり着いた経路は?
埼玉県警(!)の2人の刑事によって少しずつその謎が解かれ、そうつながるのか!!
と、ページをめくる手が止まりませんでした。
切ない部分が多くて、最後も「そんな!それはあんまり!」と悲しい終わり方でした。

私は全く将棋がわからないので、作中に出てくる将棋の指し手が良くわからないのですが、
それでもその緊迫感は伝わってきました。
先日、TVで藤井聡太君のドキュメンタリー番組を見、
その時に、将棋とはこれほど頭脳と体力を使うものなのかと改めて驚きました。
そんな世界に身を置いている中学生の藤井君、応援しています!

以前、柚月裕子さんの『虎狼の血』を読んだことがあり、一昨年前に直木賞候補となり、
役所広司さん、松坂桃李くん♪、がキャストで映画化、来年公開されるようです。
きっと『盤上の向日葵』も直木賞候補になるのではないでしょうか?!


池井戸潤 著 『アキラとあきら』

2017-10-11 | 本の紹介
池井戸潤 著 『アキラとあきら』(徳間文庫)読了しました。
ベストセラー作家・池井戸潤の青春巨篇がいきなり文庫で登場、早くも50万部突破です。

あらすじは・・・
大企業の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)、零細工場の息子・山崎瑛(あきら)、
生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きていきます。
やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかり、
逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いの行く末は――。

文庫本で720ページの長編ですが、面白い展開にあっという間に読了しました。
読み始めた時は、御曹司の彬がきっと嫌な奴に成長して社長となり、
そこに努力でのし上がった瑛が関わってやっつける!と思っていましたが、
やや違う展開に良い意味で期待を裏切られました。
また、池井戸潤さんの作品には必ず登場するのが嫌なバンカー(銀行員)ですが、
今回のバンカーは悪者ばかりではなく会社が生き延びるための素晴らしい提案をするのです!!
これもまた、(私の身内のことを考えると)読んでいて嬉しかったです♪
端から見たら金銭的に羨ましく思う会社経営者ですが、
トップ企業といえども、ほんの少しずつの綻びであっという間に会社が傾くということに、
仕事の厳しさや背負っているものの大きさ重さを感じました。
兄弟や親戚であるがゆえの嫉妬や軋轢が複雑に絡み合う人間関係も読みどころです。
池井戸氏の作品は結末が「勧善懲悪」で、スッキリ、拍手喝采です!

WOWOWプライムで「連続ドラマW アキラとあきら」としてドラマ化されたようで、
主演の二人は向井理さん(彬役)と斎藤工さん(瑛役)だったそうです。
地上波でやって欲しかった・・・。