現在TVで放送されているドラマ「南極大陸」が、視聴率で苦戦しています。
初回は22.2%と「さすがキムラク!」と持ち上げておきながら、
第5話は13.2%と週間ベスト30位にもランクインせず酷評されていていてあんまりです。。。
今年2月から2ヶ月半、木村くんを始め出演者・スタッフが厳冬の根室で、
3月には湖の氷上で大震災に遭いながら撮影を続けた力作ドラマへの応援記事です。
原作は北村泰一さん著の『南極越冬隊 タロジロの真実』(小学館文庫)です。
北村さんは南極第一次越冬隊の隊員にして「犬係」(木村くんの役♪)、
さらに帰国一年後の第三次越冬隊にも参加し、タロジロと再会を果たした唯一の証人です。
そもそも日本初の南極観測事業とはどのようなものだったのか。
なぜ15頭のカラフト犬は無人の南極に置き去りにされたのか。
1983年に公開された映画「南極物語」を私は大学生の時に観ました。
フジテレビが作成した映画で(TVドラマはTBSですね)、
主演は高倉健さん、渡瀬恒彦さんや夏目雅子さんも出演していて日本中で大ヒットしました。
キャッチコピーは『どうして見捨てたのですか なぜ犬たちを連れて帰ってくれなかったのですか』。
実際に南極で撮影された映像とヴァンゲリスによる壮大で華麗な音楽も話題になりました。
映画は犬たちを置き去りにする所から始まりました(ように思います)。
南極でタロとジロたち15匹の犬がどのように生きていったか、死んでいったのかがメインでした。
ですから、今回のドラマ「南極大陸」を見るまでは、
日本にとって昭和基地建設がどのような意味を持つものかを知りませんでした。
1951年(昭和26年)国際地球観測年に、日本は参加を希望しましたが敗戦国の分際で!と罵倒されます。
その後1955年2月、12か国による共同南極観測に参加。
そして1956年に出発した南極観測船「宗谷」で第1次南極観測隊が到着、翌1957年に上陸・基地建設となりました。
南極観測基地の建設は、世界に向けて日本の復興を宣言するような意味もあったのですね。
東京タワーにはこの樺太犬たちの銅像があります。
東京タワー建設と同じ頃の話なのですね。
こんないきさつがあったことを初めて知りました。
生まれた時から昭和基地はあったし、日本の敗戦はもっとずっと遠くの出来事で、
高度成長期に生まれ育ち、バブル期に映画を観た私にとって「南極物語」は「犬の話」でした。
今回のドラマで、世界から遅れた敗戦国日本の復興の一面を知りました。
3月の大震災中に撮影されていたことも、震災後の日本の復興につながるような気もします。
だからキャッチコピーは「その夢には、日本を変える力がある」。
どうしてこのドラマが人気がないのかなぁ~?!
暗い?重い?古臭い?男性しか出てこない?直球すぎる?
さあ皆さん、今夜もドラマ「南極大陸」を見ましょう!
(実はこれが一番言いたかった!?)