東京国立博物館で開催中の特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」に再チャレンジしました!
前回は混雑へ対処が甘く、また、時間の制約があってあえなく断念し、
「こんなに混んでいるものを大変な思いをしてまで見なくても。」と諦めつつありました。
でも、見てきたという複数の友人から「行って来たのよ。良かった!」という話を先日聞いて、
「やっぱり行こう!」と開校記念日に行ってきました。
平日だから、少しは良いかも。
混雑ツイッターの記録や友人の話から、午後には入場待ちの外並びが解消されると知り、
午後1時半ごろに到着。
が・・・
えぇー!?と思いました、が、今回は夜の閉館まで粘るつもり、へこたれません!
入場まで20分ぐらい外で並びました。(看板の待ち時間は多めに見積もって出してあるみたい。)
テントには冷水、希望者には日傘まで用意してあり、こんな博物館他にはありません。
入場して第1室、第2室の順に見てくださいと言われましたが、すぐに甲巻を見るための大行列に並びました。
150分待ち、となっています。
そのために、私は本を用意していました!
待っている間に1冊読み終えられるかもしれません♪
でも、待ち人が飽きないように展示物やパネル、説明書きが用意してあったのでそれを見たり、
また、部屋が暗くて(電子書籍にすべきだった!)思ったほどは読めませんでしたが、
掲示されていた予定時間よりも30分早く120分ほどでついに甲巻の前に!
後期の見どころは、ウサギとカエルの相撲の場面。
下書きもせずに筆でスッと引いた線なのに、動物たちの何と生き生きとしていることか!
線の強弱、色の濃淡だけでこれほどまでに動きと立体感が表せるなんて、相当の描き手でしょう。
勝ったカエルは両手を上げ、口からは怪気炎まで上げています。
それぞれの動物たちの目がまたいいのですよ。
あぁー!素晴らしい!!
と見入っていると、後ろから「止まらないで下さい。小さな歩幅でも足を動かして下さい。」とのご注意が。
2時間並んで甲巻10m(実物はその半分の5m)を見たのはわずか3分。。。でも、心奪われる3分でした。
誰が何のために描いたのか謎、というところがまたいいですよね。
でも私が思うに、きっとこれは(貴族の)子ども用の絵本ではなかったのではないかしら。
字もないし、子どものお話は動物を擬人化することが多いですし、子どもも好きですから。
その他にも、京都高山寺から、巻物が他に乙巻・丙巻・丁巻、重要文化財を含むたくさんの仏画、
仏像や子犬・鹿などの彫刻、こんなにお宝をお持ちだったのですね。
私にとって高山寺、明恵上人といえば、昨年受検した茶道検定で必須勉強事項でした!
「鎌倉初期、栄西禅師が宋に渡り養生の仙薬、延命の妙術としてこれを広めようと茶種を持って帰国し、
これを高山寺開祖の明恵上人に贈られた。
明恵上人は、栂尾(とがのお)の深瀬三本木にこれを植え(日本最古の茶園)、
宇治(跡影園)その他の地にも広く移し植えられた。
鎌倉時代、室町時代を通じて栂尾は茶の本園、その茶は本茶といわれ、天皇への献茶も毎年行われた。
闘茶では栂尾のお茶「本茶」とそれ以外のお茶「非茶」を飲み比べて当てた。」
グッズ売り場で栂尾のお茶があったら買おうと思っていたら、ありました!
が、玉露1万円!、でやめときました。。。
他のグッズを買おうと思ったのですが、夕方6時近くなのに売り場もまた大行列、
もう並ぶのはイヤ、本なら書店で買えるし、とあきらめて帰りました。
バカラのグラスやマイセンのカップ、大倉のプレートなどもあり、グッズとよぶにはケタが違います。。。
鳥獣戯画の動物たち、良かった~!!