この週末は友人と葛飾北斎の絵に浸りました。
まずは、上野の国立西洋美術館で開催中の「北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」展へ。
日本の表現方法を取り入れ、海外の芸術家の芸術性を発展させる”ジャポニスム”。
19世紀後半の印象派の画家たちがとりわけ好んだのが、日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎、
北斎は、人物・動植物・風景・建築、すべてを1人で網羅できる絵師として多くの人気と名声を集めていました。
北斎の錦絵約30点・版本約60冊と、国内外の美術館などからモネ、ドガ、セザンヌなどの名作約200点も集結し、
北斎作品と影響を受けた西洋美術を並べて比較・鑑賞できる、とってもお得な展覧会でした♪
北斎のすべてを真似るのではなく、大胆な構図や、動物の可愛らしさ、描写の緻密さなど、
さすがプロの画家だけあってその取り入れ方は借り物ではなく、自分の芸術作品として昇華させています。
北斎の絵と一緒に見ることで、それまでの西洋画では描かれなかったモチーフがはっきりとし、
相互の作品をより深く理解できるような気もしました。
このように国内外に多大な影響を与えた北斎の絵のバリエーションの豊富さにはビックリ!
90歳で亡くなるまで絵の道を究め続けた北斎の偉大さに改めて感じ入り、想像以上に大満足の展覧会でした。
午後は、北斎の生まれ故郷に誕生した新しい美術館「すみだ北斎美術館」へ。
ずっと行きたいと思っていたので、北斎に浸るためにはもってこいです!
開館1周年記念の「めでたい北斎~まるっとまるごと福づくし~」という展覧会が開催中です。
江戸時代の趣味人たちには、新春に「摺物」と呼ばれる版画を贈り合う習わしがあったため、
北斎と弟子たちも、神様をはじめとする多くのおめでたい図像や、新春の景を描いた摺物を創作しました。
「七福神オールスターズ」と「神様オンパレード」! そして「めでたいものづくし」に「福づくし」!
招福・開運がテーマのこの展覧会で、一足早くお正月気分を味わいました。
常設展ではデジタル資料やタブレットを使っての作画、北斎アトリエの再現模型なども楽しかったです。
おチビたちへお土産にミッフィーと北斎のコラボ絵本を買い、記念イベントでは缶バッジもいただきました♪
今月号の『芸術新潮』の特集も
「画狂モンスター北斎 漫画と肉筆画」で付録に『北斎漫画初編』が1冊ついています。
ここまで来たらやっぱりスカイツリーへ行きたいね、とランチはソラマチへ。
日曜日ということもあってソラマチは相変わらずの大混雑でしたが、予約のできるレストランで、
30階の窓際の席で、スカイツリーを真ん前に見ながらフレンチのコースランチをいただきました。
・パンとご一緒に吉田豚とバターのリエット
・前菜 山口県・萩産 天然マダイのカルパッチョと季節野菜のマリネ
・北海道産カボチャのスープ
・オーストラリア産 葡萄牛(ブラックアンガス種)リブロース肉のステーキ
エシャロットソース ジャガイモのグラタン添え
・デザート ・カフェ
芸術とおしゃべりと美味しいものは、私の元気の源です♪