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国宝 「青磁下蕪花生」「松林図屏風」

2014-01-20 | アート
国宝指定の陶磁器を訪ねる旅、今年も早々にチャンスに恵まれました。

楽しみにしていた東京国立博物館(トーハク)での二つの展覧会へ行って来ました。
一つは冒頭画像の国宝「青磁下蕪花生」目当ての「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」、
もう一つは長谷川等伯の「松林図屏風」目当ての「新春特別公開/特集陳列 博物館に初もうで-午年によせて」、
この二つを同時に見られる日程を考え、昨日、お腹の大きな娘の様子も知りたくて待ち合わせて行って来ました。

出かける朝、庭には初雪が!


まずは平成館で開催中の「人間国宝展」。
有名な企画展ではないからなのか、それほど混んでおらずにゆっくり見られました。
国宝・重要文化財など歴史的に評価されてきた古典的な工芸と、現代の人間国宝の作品が隣り合って展示され、
大変興味深い展覧会でした。
この中に、お目当ての「青磁下蕪花生」がありました。
中国南宋時代の青磁で、名前のように蕪のように丸く豊かな膨らみをもつ胴、
それに繋がる口部から頸に至る形のバランスと滑らかな色、何とも言えない品があり素晴らしかったです!
これは「公益財団法人アルカンシエール美術財団」という東京・原美術館、群馬・ハラ ミュージアム アークの所蔵です。
これで国宝指定の陶磁器14点中、8点制覇となりました♪
残り6点です。

日本では古くから、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形など、器や衣服、道具に美を求めていました。
それらは伝統文化として受け継がれ、時に姿を変えながらも現代に息づいています。
世界に類をみない文化を守っていかねば!

ランチはこのトーハク内のオークラレストランで♪

 

デザート&コーヒーまでいただいてゆっくりした後、本館での「新春特別公開/特集陳列 博物館に初もうで-午年によせて」、
前からずーっと見たかった長谷川等伯の「松林図屏風」、国宝室へまっしぐら。
ありました!



2年前に安部龍太郎著『等伯 上・下』(直木賞受賞作)を読んでから、どうしても見たかったです。
力強く描かれた松、遠くにかすむ雪山、立ち込める霧や、吹きすさぶ海風まで感じられました。
等伯が片時も忘れなかった生まれ故郷の能登、
その思いがこの六曲一双の水墨画から沸き立っているようで絵の前でしばし佇みました。

他の展示室で思いがけず出会った、焼き物の名品、どちらも桃山時代に作られた重要文化財です。

 

左:志野茶碗 銘「広沢」 右:黒楽茶碗〈ムキ栗〉初代長次郎作 利休所持

その他、午年にまつわる馬を題材にした芸術品や、お正月題材やお目出度い作品の諸々、
ゆっくり楽しんで大満足!

その後、日本橋&銀座へ移動してお店をブラブラしては、歩き疲れるとお茶したり。。。♪

 

チェリー・ラズベリーのムースの中にピスタチオのブリュレが入った「ルージュ」と「ヴァニラのクリームブリュレ」♪
デパート内にあるこの「ル カフェ ドゥ ジョエル・ロブション」はジョエル・ロブションのカフェ店ですが、
いつか、恵比寿にあるモダンフレンチの集大成シャトーレストランに行ってみたい!!

ディナーには牛タンもしっかり食べられて、娘の元気っぷりにひと安心でした。



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2 コメント

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眼にも! (桜子)
2014-01-27 18:34:45
新春特別公開に行かれたのですね。眼にもお正月をされましたね。等伯「松林図屏風」幻想的に見えますが、どれほどエネルギーがこもっていたことでしょう。国宝、陶磁器もこれまた素晴らしい作品ですね。志野・利休所持の黒楽も見てこられたのですね。寒さを忘れそうですね。
私の方は昨日、友人に出会うため六本木に行ったついでに、サントリー美術館で「伊万里」ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器をたっぷり眺めてきました。時期は、英語でchinaと呼ばれますね。中国文様がフランス語でchinoiserie。もちろん日本は漆塗りでjapanが。しかし、17世紀の有田・伊万里焼きの華麗さ、技術の高さにも圧倒されます。中国と日本がヨーロッパへの輸出をめぐり、技術を高めあっていった流れをつかみ、ヨーロッパと東洋間の、磁器文化の交流も興味深く感じながらゆっくり美術館で過ごすことができました。日曜日でしたが、館内は混雑せず、ゆったりした雰囲気でした。東博はいかがでしたか。
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桜子さま (holy)
2014-01-29 00:10:49
サントリー美術館の伊万里の展覧会も気になっています。
早速行ってこられたのですね。
ヨーロッパでは各地の宮殿に行きましたが、そのどこでも中国と日本の陶磁器が飾られていました。
オランダのデルフトは、染付をお手本にしていますしね。
それほど混雑していないのですね。
トーハクも日曜日でしたがゆっくり見学できました。
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