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正倉院展

2017-10-30 | アート
今回の旅は、1日目に京都で国宝展を、2日目に奈良で正倉院展を見る、アートを訪ねる旅でした。

前回、正倉院展へ行ったのは、ついこの前と思っていましたがもう5年も前のこと!
その時は瑠璃坏がどうしても見たくてツアーで行ったのですが、
今回のお目当ては冒頭画像の緑瑠璃十二曲長坏(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)、
私はやっぱり器が好きなのです♪

わずか17日間の会期、前回、奈良国立博物館を取り巻く大行列にビックリしたので、
少しでも混雑のましな時間を見計らい12時ごろに到着するよう、京都から近鉄奈良線でいざ古都奈良へ!
駅を出ると台風の影響で風雨が強く、ずぶ濡れになりそうだったので近くて申し訳ないけどタクシーで、
この天気とこの時間、日曜日でしたが人もまばらで並ばずにスイスイと展示物の前まで。
  

お目当ての杯は、想像よりもずっと明るい緑で光を受けてキラキラ輝いていました!
デザインはササン朝ペルシアの遺品にみられる器形、鉛ガラス製ということから中国製、
それが今、シルクロードを伝って21世紀の日本で輝いている、悠久の時の流れに圧倒されます。
柔らかな曲線で口縁が縁どられ、ウサギやチューリップのような花が黒く線彫りされ、
機能一辺倒ではない遊び心とその技に、しばし見入りました。

その他には、巻き角の羊がろうけつ染めで描かれた羊木臈纈屛風(ひつじきろうけちのびょうぶ)、
仏への献物に用られた碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)も見事です!
 
この献物箱は思ったよりも小さかったですが、それだけに金銀泥で描かれた文様の繊細さにも驚嘆しました。
聖武天皇は多趣味だったようで、笛や竪琴、舞踏のための仮面、遊戯の盤など、見ていて楽しかったです♪

それぞれの色、配色、デザイン、形がとても素敵で、その素晴らしい技術にも感動します。
それらを見た友人が「かわいい」と称しましたが、日本人の「かわいい」好きはもしかしたらここからかも!
各地に源流を持つ文化が結集し花開いた国際色豊かな天平文化、古代を想像することにロマンを感じ、
また、それを大切に守り伝える日本人の心も素晴らしいと思いました。

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4 コメント

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奈良へようこそ (桜子)
2017-10-31 15:07:45
正倉院展に行ってこられたのですね。奈良にいた頃は、毎年出かけたものでした。お天気が悪くて、少し残念でしたね。でも長い列に並ぶ必要がなくて良かったですね。Y新聞が後援するようになり、多くの人たちの関心を集めるようになりました。昔から大仏商法と言われ続けたこの地。人を呼ぶのは下手なようですが、この種のイベントで貢献度の高いY新聞には、この時とばかり感謝です。
結構可愛いものが多いですよね。我が家全員の可愛い?もの好きは、もしかしますと、聖武さん譲りなのかもしれません。笑!
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Unknown (omachi)
2017-10-31 19:26:56
正倉院展を観た方にWEB小説「北円堂の秘密」をお薦めします。
グーグル検索にてヒットし、小一時間で読めます。
少し難解ですが面白いです。
古代日本の埋れた巨像と云われる偉人が登場します。
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桜子さま (holy)
2017-11-01 00:23:51
毎年お出かけになったとは、たくさんのお宝をご覧になったのでしょうね。
正倉院御物は色もデザインも用途も、本当に可愛い♪
「太刀」とあったので腰に差すもの、と思ったらわずか18㎝の装飾品だったり。
お天気と引き換えに時間短縮が出来、むしろ良かったかも、と思いました。
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omachiさま (holy)
2017-11-01 00:25:41
コメントをいただきありがとうございます。
お薦めのWEB小説、読んでみます。
ご紹介いただきありがとうございます。
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