本が好き♪図書館ブログ

私立高等学校図書館からの
メッセージ&日常のあれこれ

高校図書館ブログへようこそ!

Welcome to Honichi Library Blog♪ 私立高校図書館ブログへようこそ! 司書教諭の私が、学校のこと、図書館のこと、本のこと、その他日常の生活・・・etc・・・ 気ままに綴っております。 お気軽にコメントくださいね。

シネマ歌舞伎

2020-02-20 | アート
今日は「歌舞伎の日」だそうです。
1607(慶長12)年のこの日、出雲の阿国が
江戸城で将軍徳川家康や諸国の大名の前で初めて歌舞伎踊りを披露したことに由来するそうです。
ですから今日は歌舞伎の記事を♪

歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影しスクリーンで上映するという「シネマ歌舞伎」を、以前観に行きました。
一つは、銀座の東劇での「廓文章 吉田屋(くるわぶんしょう よしだや)」
男女の恋心が織りなす上方歌舞伎の代表作を演じるのは、仁左衛門さん、玉三郎さん、
当代きっての役者さんである豪華な黄金コンビが大スクリーンにアップで映ると、美しさにうっとりです♪
華やかな季節感と、大団円の結末に幸福感に満たされる名舞台でした。

「シネマ歌舞伎」の予想以上の楽しさに味を占めて、もう一つ観に行きました。
「鷺娘(さぎむすめ)/日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」

『鷺娘』は狂おしい一途な恋心を、時に静かに時に華やかに玉三郎さんが一人で踊り上げます。
早替わりや女形としての所作など素晴らしい美しさ、女方の魅力が詰まったドラマティックな作品でした。
1978年の初演後、ニューヨーク・ロンドン・ベルリン・ウィーン等、世界中で公演し大喝采されています。
その舞踊について玉三郎さんが説明し語っているTV番組も観ましたが、
高度な技術に加え、数十キロにも及ぶ衣裳や鬘をつけ踊り続けるには相当の体力を要するらしいです!

『日高川入相花王』は、人形浄瑠璃を歌舞伎舞踊化した「道成寺物」の作品で、人形振りでみせる趣向です。
恋する安珍を追って日高川の渡し場にたどり着く清姫を演じるのは玉三郎さん、
清姫の人形遣いは尾上菊之助さん、船頭を坂東薪車(現・四代目市川九團次)さんが演じます。
船頭が川を渡してくれず、安珍への嫉妬と恨みの激情を燃やす清姫はついに恐ろしい姿に・・・!
わざわざ人形使いを擁して生身の人間が操り人形に扮する「人形振り」
いつも柔らかで流れるような所作の玉三郎さんですが、表情も手足身体の動きもまるで人形の動きでした。
三作とも玉三郎さん主演の歌舞伎で、改めて稀有な才能と技術、熱意を持った役者さんと感服いたしました!

2月4日に第48回令和元年度大谷竹次郎賞(新作の歌舞伎および歌舞伎舞踊の脚本を対象)の授賞式で、
『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』の三谷幸喜氏、
『風の谷のナウシカ』の丹羽圭子氏と戸部和久氏に大谷竹次郎賞が、
『本朝白雪姫譚話』の竹柴潤一氏に奨励賞が贈呈されたそうです。
奇しくもすべて私が観た舞台、いずれも素晴らしい歌舞伎でした。
特にチケット獲得が本当に大変で大人気だった『風の谷のナウシカ』は、
2月・3月に全国の映画館でディレイビューイング上映されることに決まったそうです。
松竹が「美」と「臨場感」に徹底的にこだわり、まるで劇場で生の歌舞伎を観ているような「シネマ歌舞伎」
近くの映画館で気軽に楽しめ、とても良いと思います♪
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

十二月大歌舞伎

2019-12-26 | アート
昨日の記事に引き続き今日も歌舞伎の話題、銀座で2日連続の歌舞伎三昧でした。
場所を移して歌舞伎座で、友人と十二月大歌舞伎 夜の部を観劇しました。
 
前から3列目中央という素晴らしい席♪(友人に感謝♡)

一、神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし) 頓兵衛住家の場 
福内鬼外 作

江戸時代に多分野で活躍した才人、平賀源内が「福内鬼外」のペンネームで描いた浄瑠璃の傑作です。
父 頓兵衛の我が子をも顧みない強欲非道ぶりが、娘 お舟の悲恋を一層際立たせ、
命の際のお舟を演じる梅枝さんの熱演に引き込まれました。

二、本朝白雪姫譚話(ほんちょうしらゆきひめものがたり) グリム童話「白雪姫」より 
竹柴潤一 脚本 坂東玉三郎 補綴
花柳壽應 演出・振付 花柳壽輔 演出・振付

今年最後の歌舞伎座の狂言は、グリム童話「白雪姫」を題材に、新たに歌舞伎として書き下ろした『本朝白雪姫譚話』
天正時代の日本を舞台に、原作に登場する白雪姫、白雪姫の美貌に嫉妬する母親、鏡の精や小人たちが歌舞伎の世界に!
白雪姫役の玉三郎さん、年齢も性別も超越しまるで可愛らしい若い女性!さすがです。
また、実の我が子の美しさを妬んで殺そうとする母を演じる児太郎さんの、鬼気迫る演技も素晴らしかったです。
紗幕越しに見える、長唄や三味線、箏、胡弓など、さまざまな音楽も芝居を彩り「音楽劇」のようです。

この夜の部は、実の父親と母親が我が子を殺す&殺そうとする「毒親」のお話でした!
今年の歌舞伎もこれで見納め、今年は7回歌舞伎を観る機会に恵まれ、
『風雲児たち』『風の谷のナウシカ』『白雪姫』と、新作歌舞伎も楽しみました。

日中はチビたち&娘と池袋で待ち合わせて、クリスマスプレゼントお買い物&お食事☆
あれやこれやと楽しくプレゼントを選び、ワイワイとお喋りしながらのビュッフェランチ、
帰宅して一緒に遊ぶのも本当に楽しく、自転車の運転も披露してもらいました♪
 

今年のお楽しみは昨日が最後、今日からは大掃除頑張っています!
今日は、キッチンの大掃除が終了、腕と腰が痛い・・・年々体力がなくなって大変になっています。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

歌舞伎 『風の谷のナウシカ』

2019-12-25 | アート
とても楽しみにしていた歌舞伎『風の谷のナウシカ』昼夜通し狂言、観てきました!
原作の持つ力、歌舞伎界の持つ力、それぞれを見せつけられた素晴らしい舞台でした。

私はジブリ作品が大好き、その中でも『風の谷のナウシカ』は断トツで素晴らしい作品と思っています。
以前、記事にもしましたが映画になっているのは冒頭のみ、全巻読むとさらに違う感想も持ちます。
その大好きな作品が歌舞伎になるということを知った時、是非とも何としても観たいと思いました。
でも、そのチケットを昼夜とも手に入れるには歌舞伎ファンだけではなくジブリファンも殺到する中、
大変困難な事になり、数々の挫折の末やっと奇跡的に手に入れることが出来ました!感涙

そして、クリスマスにかけて昼夜合わせて全7時間、観てきました!
時代も場所も不確定な原作を、歌舞伎という古典芸能の中にどのように取り込むのか、
とても興味がありました。
会場は新橋演舞場、いつもの歌舞伎と比べて若い方がとても多く、
しかも皆さん荷物が大きく多いのは、きっと全国各地から来ているからと思われます。
ナウシカの世界を壁画風に描いた緞帳も作られていました。

初めは、衣装や話し方、音楽演奏が日本的で多少の違和感がありましたが、
舞台装置の素晴らしさや菊之助さん、七之助さんを初めとする役者さんたちの熱演に引き込まれ、
第1幕の終わりには涙がにじむほど感激しました。
メーヴェに乗っての宙乗り、王蟲をはじめとする巨大な蟲たち、巨神兵ももちろん登場します。
大量の水が舞台からあふれ出る場面もあり、防御するためのビニルが観客に配られたり、
壮大で素晴らしい舞台でした。(公式HPの記事

歌舞伎界の持つ技術の素晴らしさを改めて実感しました。
また、テーマとなっている地球汚染や終わらない世界各国間の戦争など、
30年前にこの原作を作った宮崎駿さんの先見の明にも感嘆しました。
特に、「1000年先まで汚染されてしまった大地」という言葉が、日本の厳しい放射能問題にも思えます。

ランチは、皇居そばのホテル最上階ラウンジで友人とのアフタヌーンティー♡
 
17階からの眺めは素晴らしく、お食事は限定のクリスマスバージョンで素敵でした♪

翌日にはもう一つ歌舞伎を観、そしてちびっ子たちと待ち合わせてプレゼントを買いに行ったりと、
楽しく、ストレス解消された都心での休日。(後日別記事に)
しばらく取れなかった、首・肩・頭のコリと痛み、鈍痛がすっかりなくなりました!
さあ、これからクリスマス恒例の小田和正「クリスマスの約束」楽しみます♪
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

展覧会 「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」

2019-11-25 | アート
昨日まで東京・上野の東京国立博物館で開催中だった御即位記念特別展
「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」前期後期の両期に行ってから記事にするつもりでしたが、
埼玉県民の日の90分待ちで後期を諦めたので、前期のみ記事にします。

この展覧会では、奈良・正倉院の宝物計43件と、
明治時代に法隆寺が皇室に献納し、現在は東京国立博物館が所蔵する
飛鳥・奈良時代の法隆寺献納宝物計16件を含む約110件が公開されていました。
奈良の国立博物館での正倉院展に2度行ってから(一回目二回目)その美しさに魅了されています♪

前期の最終日は夜9時までの開館だったので、夕方行ってみたところ30分待ちで入場出来ました。
前期の一番のお目当ては、「螺鈿紫檀五絃琵琶」(中国 唐時代 8世紀)
裏表両面展示してあり、特に裏面の螺鈿や海亀のべっ甲を用いた華麗な装飾に圧倒されました!
もちろん周囲は大混雑!「止まらずに前へ進んでください!」と連呼され続けます。
琵琶の形をしていますが、技術の粋を集めた芸術品として贈られたのでしょう。
この制作技術を解明しようと宮内庁が2011年から制作していた精巧な模造品も展示されており、
完成までに8年を要したそうです!!
  

もう一つのお目当ては「黄熟香(おうじゅこう)」、雅名は「蘭奢待(らんじゃたい)」。
東南アジアで産出した沈香と呼ばれる高級香木で、香道が成立した室町時代に足利義政や織田信長ら、
そして明治天皇もこの香木を切り取って、香りを楽しんだ跡が残されています。
長さは1.5mほどで、一見すると枯れ木か生ハム原木のようです!
成分からは伽羅の香りだそうですが、茶道で使う薄いお香1㎝片でかなりのお値段なのを考えると、
とんでもないお宝なのだと思いました。

その他、「東大寺献物帳 国家珍宝帳」「平螺鈿背円鏡」「銀薫炉」「伎楽面 酔胡王」
「正倉院の原寸模型」など、見どころがいっぱいでどれも本当に素晴らしい美しさ!
1200年以上にわたり守り継がれてきた宝物の数々はその年月を感じさせないほど綺麗、
出てきた糸くず一本さえも何かの部分と大切に保管されているそうです。

これら宝物との出会いは、1200年の時空を超えてシルクロードへと思いは導かれました。
聖武天皇の宝物を大切に保管した光明皇后の思い、
そしてそれらの宝物を長きにわたって守り伝えてきた人々の思いが詰まっています。
先日19日で入場者数30万人を突破し、連日1万人以上が来場しているそうです!
後期の「漆胡瓶」が見られなくて残念でしたが、またの機会を楽しみに待ちます。

この日の日中は、孫たちのお稽古のお供で恵比寿へ行きました。
11月初旬でしたがもうすっかりクリスマスムード、素敵☆
 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

県民の日に

2019-11-15 | アート
昨日は埼玉県民の日で学校はお休み、という他県にはあまりない嬉しい日でした♪
平日だからこそゆっくりできる恒例の「県民の日は都内美術館へ!」ということで、
混雑必至の上野 東京国立博物館で開催中の「正倉院の世界」を目指しましたが、
一番空いているはずの平日12:30で入場90分待ち!
その後の予定があったので泣く泣く諦め、国立西洋美術館で開催中の「ハプスブルク展 
~日本・オーストリア友好150周年記念 600年にわたる帝国コレクションの歴史~」へ♪

正倉院展を諦めてこちらへ来た人も多かったのか(笑)、なかなかの混雑ぶりです。
10年ほど前、とてもハプスブルク家(特にエリザベート)に凝って、
国立新美術館での前回の展覧会も行きました。
600年にわたってヨーロッパの中心に君臨した帝室ならではの、華麗なるコレクション!!
そのほとんどがオーストリアのウィーン美術史美術館に保管されています。
絵画、版画、工芸品、タペストリー、武具など100点がありましたが、
今回の目玉はこれ ディエゴ・ベラスケス《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》
 
新館で同時開催の
内藤コレクション展「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」
も素晴らしかったです♪
紙と印刷技術のまだ普及しない時代、羊皮紙に手書きで書き写され継承されてきた聖書、
その魅力に私財を投じて個人的に収集された内藤さんのコレクションが寄贈されたそうです。
ゴシック芸術である中世の精密な写本1枚ごとの美しさに息をのみました!

夕方からは歌舞伎座へ、今回の席は初めての最前列(友人に感謝)!!
 
演目は

一、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)菊畑
  中村梅丸改め初代中村莟玉披露狂言
梅玉の養子となり梅丸から名を改め莟玉(かんぎょく)となった襲名披露です。
莟玉演じる奴虎蔵実は源牛若丸、師である梅玉が演じる奴智恵内実は吉岡鬼三太、
途中、莟玉と梅玉、魁春、鴈治郎、芝翫も加わっての劇中口上もありました。

二、連獅子(れんじし) 河竹黙阿弥 作
幸四郎と染五郎による『連獅子』で、昨年、南座での襲名披露でも公演されました。
紅白の毛を振って踊る様子は迫力満点で、最前列なので空気が伝わって来る気がしました!

三、市松小僧の女(いちまつこぞうのおんな)池波正太郎 作 江戸女草紙
池波正太郎の作・演出で一度だけ上演され、
優れた新作歌舞伎に贈られる大谷竹次郎賞を受賞、42年ぶりの公演だそうです。
時蔵演じる男勝りなお千代と鴈治郎演じるすりの又吉の恋、笑う場面がいっぱいでした♪
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

東京會舘と美術館

2019-08-09 | アート
4年にわたる改修工事を終え、今年2月に新装オープンとなった東京會舘へ行ってきました。
連日35℃を越える猛暑の日々ですが、東京會舘へは地下鉄駅から地下通路を通って行けるので、
炎天下を歩かずに良かった~。

辻村深月さんの『東京會舘とわたし 上・下』を読んでから、ずっとここへ行きたかったのです。
中に入ると、外とはかけ離れた静寂でゆったりとした時間の流れに心が落ち着きます。
初代本舘のメインバンケットで用いられ東洋一の壮麗さと称された大シャンデシャンデリアは
新本館3階螺旋階段の天井で美しい光を放っていました☆
會舘を設計した谷口吉郎が芸術家・猪熊弦一郎に依頼したモザイク壁画「都市・窓」が新本舘1階の廊下部分に。
友人の節目の誕生日を祝うため、2階のフレンチ〈RESTAURANT PRUNIER〉で皇居を見ながらのランチです♪
 
・アミューズ
・完熟トマトのガスパチョ アンダルシア風 日替わり鮮魚のマリネと共に
メインは、友人は
・豊洲市場より届く本日のお魚料理(スズキのロースト 生ハムと共に)
私は
・岩中豚のローストとクリーミーなポレンタ はまぐり風味のジュレ この付け合わせの万願寺唐辛子の大きさにビックリ!
デザートプレートにお祝いのメッセージを入れていただきました。
 
私は、デザートを「丹波産 和栗を使用した特別マロンシャンテリー」に変更していただきました♪
提供の直前にパティシエが作ってくれるそうで、芸術的な生クリームの中に栗がゴロゴロ!!
・コーヒー、ミニャルディーズ
パンのバターが、パリのラ・ヴィエッテ社ラ・コンヴィエッテAOP有塩ミニバターでした。
キャンディのようにひとつずつ包まれていて、美味しくて残りの半分持って帰りたかったー!

楽しくおしゃべりしながら気持ちもお腹も満たされたところで、次は散歩しながら三菱一号館美術館へ、
開催中の「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」を楽しみました。
 
日ごろ、最新のファッションや世界的モードには疎い私ですが、とても興味深い展覧会でした。
マリアノ・フォルチュニは20世紀初頭、女性をコルセットから解放する流れを作ったとして知られ、
服飾デザイナーだけでなく、画家、写真家、建築家、と様々な顔を持つ総合芸術家だったことがわかりました。
古代ギリシャの像から着想を得たコルセット不要のゆるやかなドレス「デルフォス」がとっても素敵!!
絹地を鮮やかに染め、細やかで繊細なプリーツを施した生地で作られたドレスは芸術的でした。
体型がばっちり出てしまうドレス、背が高くて細身の女性が着た写真は見とれてしまいます。
(私にはいろいろ無理!)
日本文化からも影響を受けたそうで「キモノ」ジャケットや所有していた染め型紙も展示されていました。

夏休みに入ってからも慌ただしくバタバタと過ごしていましたが、昨日は久々にゆっくり出来、英気を養えました♪
一日楽しく過ごせたのも、友人のおかげ、感謝です。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

松方コレクション展

2019-07-25 | アート
夏休みのお楽しみ第二弾は上野の国立西洋美術館で開催中の「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」、
直木賞候補作となった原田マハ著『美しき愚かものたちのタブロー』を読み終えて以来、この日を楽しみにしていました♪

友人と待ち合わせて、いざ展覧会へ。
作品の展示方法として、一般的な展覧会は年代順やテーマ順に作品を展示しますが、
それとは少し違い、松方氏がコレクションした国順、画廊ごとになっていました。

松方コレクションの一部は常設展でいつも見ることが出来ますが、
今回楽しみにしていたのは、散逸してしまった作品や返還してもらえなかった作品がコレクションと並ぶこと。
オルセー美術館に残されてたゴッホの「アルルの寝室」、ゴーガンの「扇のある静物」、
セザンヌの「調理台の上のポットと瓶」、バーゼル美術館のマティス「長椅子に座る女」、
ベルン美術館のマネの「嵐の海」、等、世界でも一流の作品ばかりです。
また、「これがミレーの作品?」と思うような一般的に知られる作風以外のものもあり、
確かな作品をコレクションしていたことが良くわかります。

また、2016年にパリ・ルーヴル美術館で発見され、国立西洋美術館に寄贈されたことで大きな話題となった
モネ「睡蓮、柳の反映」が現存部分の修復を経て、初めて公開されるのも楽しみでした。
上半分が失われた状態で発見された作品、1年間にわたる懸命な専門家による修復にAIの力が加わり、
その一部が美しい姿となって再現され、損失してしまった部分を想像しながら見るのも楽しかったです。
半世紀を経たこの「幻の睡蓮」は、20世紀の激流を乗り越えてきた松方コレクションの象徴的存在です。

松方コレクションがたどった月日は、関東大震災、金融恐慌、第一次世界大戦、第2次世界大戦、敗戦、
と、歴史的な困難とともにありました。
購入した西洋画約2,300点のうち手元に戻ってきたのはわずか375点、
芸術を純粋に楽しめるというのは、平和で安全な社会であるということなのだとつくづく思いました。

ランチは、老舗すき焼き専門店で個室をお願いし、友人の節目の誕生日を祝いました♪
 
 
「ランチ限定 旬彩すき焼きコース」
前菜、小吸物、お造り、季節の一品、極上肩ロースと極上赤身の合盛り!、すき焼き、
食事(たれを使った玉子丼が美味)、デザート
お肉が最高に美味しかったーーー!!元気出ました!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

歌舞伎

2019-07-21 | アート
夏休みのお楽しみ第一弾は歌舞伎♪
隣県での巡回公演ですが、県境に近い我が家からはとても近くで気楽な気持ちで駅へ到着、
駅コンコースでは巨大ダルマがお出迎え、ダルマがこの県の名産なのです。
 
ホールへ到着、このホールでは映画「ノルウェイの森」のエキストラでも来たことがあります。
建築家アントニン・レーモンドにより設計され、彼を代表する作品の一つに数えられるほどのもので、
日本におけるモダニズム建築の代表の一つですが、建築後半世紀経っているそうでその老朽化は否めず、
この秋に駅を挟んだ反対側にオペラも上演される素晴らしい芸術劇場がオープンします。
座席で友人と待ち合わせ、駐車場がいっぱいで車が停められないかと思ったとか!(さすが車県)

演目は、『襲名披露口上』、『双蝶々曲輪日記 引窓』、『色彩間苅豆 かさね』の3演目。

『口上』は、松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎の襲名披露です。
私は2018年1月に大雪の降った歌舞伎座で、お2人に染五郎さんを加えた親子三代の襲名披露も観ました。

『引窓』は、心ならずも人を殺してしまった関取濡髪(白鴎)が、母(幸雀)に一目会いたいと忍んで来ます。
しかし母には義理の息子(幸四郎)がいて、母は二人の息子を思い、義理の息子は母子の思いを気遣うという、
名月の一夜の心に染みる家族の物語、義太夫狂言の名作です。
竹田出雲・三好松洛・並木千柳の合作(←今、私は作者が気になる!)

『かさね』は、江戸時代の怨霊・かさねの伝説を基にした、男と女の愛憎物語に因果を重ねた舞踊劇。
少女かさね(猿之助)は壮年の男(幸四郎)との恋に溺れたが、世慣れた男にとっては遊びでしかない。
しかも男は実は母の密通相手で父を殺した犯人だった!
前演目とは正反対の恐ろしい因果の物語、お二人の息がぴったり合っていて良かったです。

家から30分の会場というのは、とても気楽にスッと行けて(しかもお安くて!)いいですね。
毎年夏に行われる巡業は、演じる方は毎日移動し違う会場での公演で大変でしょうが、
地方にいても歌舞伎を身近に感じられるとてもいい機会と思いました。
西コースも見に行こうかな♪
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

クリムト

2019-06-16 | アート
19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトに関する展覧会2つに行ってきました。

まずは、東京・上野の東京都美術館での「クリムト展 ウィーンと日本 1900」、こちらはクリムトがメイン。
初期の自然主義的な作品、《ユディトⅠ》や《女の三世代》など「黄金様式」の時代の傑作、
甘美な女性の肖像画や数多く手がけた風景画、
なかでも圧倒的だったのが、全長34mを超える壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の精巧な複製、
ベートーヴェン交響曲第9番「歓喜の歌」をイメージして描かれており、絵を見ているのに頭の中では第9が鳴っていました!
金や色石を使った華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつその作品の数々、
過去最多となる油彩画25点以上が見られます。
同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品なども展示されていました。
優美で官能的で装飾的なクリムトの作品の数々からは時代の余裕を感じました。
大規模なクリムト展は30年ぶりということと、その日は学生無料だったのもあって大混雑でした。
 
もう一つは、国立新美術館にて開催中の「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」
オーストリアのウィーンでは、19世紀末に「世紀末芸術」と呼ばれる華やかできらびやかな独自の文化が開花し、
その時期に活躍した新進芸術家の作品が、ウィーン・ミュージアム所蔵のものを中心に展示されていました。
展示作数は約400点もある贅沢さで、通常の展覧会でしたら大体200点ほどですよね。
絵画以外にも、モダンな食器や衣類など、とにかく多彩で内容が濃いです。
なかでもクリムトの写真でよく見るクリムトが着用していた青いスモックが展示されており、驚きました!
他には世紀末芸術の旗手だったクリムトやシーレの作品、多くの芸術家たちの優美で繊細な絵画、
ウィーンの都市開発ビフォー・アフターの絵画・写真など、興味深い作品ばかりでした。

ウィーンへは行ったことがありますが、かつては街を取り囲む城壁だったところが広い道路になっており、
路面電車の走るその道沿いに音楽劇場や美術館があったことが印象に残っていました。
1858年に皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の命によって中世からあった城壁が取り壊され、
街は姿を変えていき、その時代の流れもあって従来の芸術に反発する新しい芸術が生まれるのですね。
ウィーンのモダンアートによって生まれたデザインのものは、現代でも十分使える素敵さでした。
また、クリムトの絵から服飾学校の生徒たちが作り上げた衣装というのも展示されており、
舞台衣装のように豪華でお洒落でした♪

美術館前に突然登場した「ガラスの茶室」
2011年イタリア・ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展にて発表され、
2015年には京都の将軍塚青龍殿の大舞台にて披露された吉岡徳仁《ガラスの茶室 - 光庵》。
 
周りは柵に囲まれていて、茶室内には入れず、ガラスのベンチにも座れないのが残念ですが、
天気や光の角度などの条件が整うと、虹のプリズムが見られることもあるそうです♪
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

歌舞伎 「風雲児たち」

2019-06-04 | アート
この2日間は、学校が休校だったので(創立記念日、等)都内で平日休みを満喫しました♪

昨日は、友人と歌舞伎座での三谷幸喜作・演出による『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)風雲児たち』
とても楽しみにしていました。
題材とするのは、1979(昭和54)年から連載されている長編歴史ギャグ漫画、みなもと太郎の『風雲児たち』、
これを三谷幸喜さんが演出する、間違いなく面白いでしょう!
若い方も多く、平日夜にもかかわらず満席です!

時代は、外国との交流が制限されていた江戸時代後期、
船頭の大黒屋光太夫が仲間とともにロシアに漂流し、故郷の伊勢に帰ることを目指す物語で、
今まで良く知らなかったのですが事実に基づいているのだそうです。

主役の光太夫は幸四郎さん、個性豊かな十七人の船員たちに染五郎さん、白鸚さん、
と三世代で同じ演目を演じられるなんて、お幸せなことですね。
それから、猿之助さん、愛之助さん、ロシア人ラックスマン役の八嶋智人さんと豪華な出演者です。

伊勢を出発した8ヶ月後にロシア領アリューシャン列島にあるアムチトカ島に漂着、
その後、カムチャッカ半島、オホーツク、ヤクーツク、イルクーツク、
そして伊勢を出てから8年後にサンクトペテルブルグに行きエカリテーナ2世に謁見し、
やっと日本へ帰国できるようになります。

随所に三谷さん独特のユーモアがちりばめられていて、爆笑したり驚いたりと実に面白かったです。
舞台は、大海原、ロシアの苫屋、シベリアの雪原、サンクトペテルブルクの宮殿、と様々に変化し、
ロシアの女帝エカテリーナの衣装も豪華、見どころ満載で楽しく最高でした♪
 
友人がデパ地下で「豆でいてね。」という美味しいお弁当を用意してきてくれました♪
お遊び&趣味のことにはマメな私。。。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加