東京都美術館で開催中の展覧会「新印象派展~光と色のドラマ」へ行ってきました。
私は熱海行きの上野東京ラインに1時間半乗って、娘とおチビはわずか10分ほどで待ち合わせの上野駅へ。
二人に会うのはお正月以来、約3か月ぶり!ずい分子どもらしくなっていました♪
ベビーカーで入るので、なるべく混まない頃にと平日(viva春休み♪)お昼前の入館にしました。
新印象派とは、19世紀末から20世紀初頭にかけて盛んになった印象派の後を受け継ぐ絵画の流れです。
ジョルジュ・スーラが創始、印象派の光の捉え方をより理論化し、最新の光学理論に基づいていて、
点描法によって光をとらえることができる、とする考え方なので、作品の多くは点描画でした。
原色をキャンバスに細かい点として置いていくので、パレットで色を混ぜることはありません。
左は陳列されていた「ポール・シニャックのパレット 個人蔵 © Patrice Schmidt」 同色のグラデーションが綺麗!
また、反対色となる補色をわざわざ隣り合わせに置くことで、色がよりハッキリして引き立ちます。(右)
世界12ケ国、約60の美術館や個人コレクションから、新印象派の歴史を彩る約100点が出品されていましたが、
点描画といえば、スーラ、シニャックのお二人でしょう!
左:ジョルジュ・スーラ《セーヌ川、クールブヴォワにて》1885年 個人蔵 © Droit Réservé
右:ポール・シニャック《髪を結う女、作品227》1892年 個人蔵 © Droit Réservé
新印象派のスーラの描いた静かで小さな点が、約100年の後、マティスのダイナミックで強い色彩の表現へ至り、
20世紀初頭の「フォーヴィスム(野獣派)」誕生となっていきます。
描かれた点々とその色が軽やかで、春を感じさせる心弾む展覧会でした。
その後、美術館内の洋食レストラン「IVORY」で3人で初誕生祝♪
もしおチビが騒いだら、と、他のお客様のご迷惑にならないように個室をお願いしました。(画像はお店HPより)
お願いしたのは「新印象派展 期間限定コース」♪
・Appetizer:ズワイ蟹と彩り野菜のタブレ
タブレとは、パリを始めフランス各地で食べられるクスクスのサラダの事です。
クスクスは北アフリカで主食として用いられた、小麦粉を使った世界最小のパスタですが、
クスクスの粒とズッキーニ・パプリカの緑・赤がまるで点描画!!
・Appetizerその2:アンディーブ・ホワイトアスパラガスと生ハムのグラティネ
新印象派の流れはベルギーやオランダにまで行きましたが、このお料理はまさにベルギー!
ベルギー特産の野菜アンディーブとホワイトアスパラガスに、生ハムを合わせたグラタンでした。
熱々のホワイトソースが濃厚で、ベルギーに住んでいた私たちは懐かしいね♪と言いながらいただきました。
・Main Dish:牛肉の煮込み ドーブ・ド・プロヴァンサル
南仏プロヴァンスの伝統的な料理で、19世紀以前から用いられた煮込み技法のドーブ。
緑や黒のオリーブ、付け合わせの茄子、ズッキーニ、トマトの重ね焼きも色彩豊か♪
お肉がボリューミィで、柔らかく美味しい!!
ここで、お店の方がデザートプレートを綺麗に飾りつけして持ってきて下さいました。
・Dessert:ガトー・ヴェール・ヴェール 「モネの食卓」から
画家のモネは食通であり、自身で料理し、その記録を取っていました。
そのレシピをベースに、色鮮やかなピスタチオのガトーでした!色彩のコントラストもステキ。
オチビの名前を入れてきて下さって(ちょっと違う?!)、記念写真も撮ってくださいました。
彼は
スプーンを持って食べる気満々でしたが、砂糖が入っているからダメだそうで、ママのお腹の中へ。
この他に、パン3種、食後にコーヒー、大満足でした。
大和はケーキはもらえなかったけれどパンや離乳食、お水を飲んでお利口にしていました。
美術館でもいつも大人しくしていて、ベビーカーで一人で眠ってしまったりと、連れていきやすいです。
この後、子供服を見に行ったり、書店で絵本を買ったりと、いろいろ楽しい一日でした♪