今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

ブログの書籍化

2013-05-29 | いろいろ
「ブログを本にする」ということを初めてやってみました。

お知り合いの方がブログを書籍化されたいということなので、お手伝いしました。
初めてのことなので、ワクワク楽しみ半分、ちゃんと完成するかと不安半分でした。

その方のブログは私と同じgooブログです。
ブログ製本サービス MyBook.jp」というサイトと連携していて自分のブログを印刷・製本、配達してくれます。
印刷用の仕上がり見本PDFデータを自分で(サイトから自動で)作成し、
表紙のデザイン・装丁・紙質、段組み等のページデザイン、目次・しおり・カバーの有無、本の大きさ、等、
基本的に自分で決定します。
1冊から注文でき、本作りの楽しさも味わえます。(というサイトの宣伝文句…)

最少50ページから、最大480ページまで。
今までのブログ3年分ををすべてPDFデータにしたら、480ページが3冊分となってしまいました。
そこから載せる記事を選択したり、配置を変えたり、目次を削ってみたり、試行錯誤を何度も繰り返し、
何とかB5サイズ480ページ1冊分に収め、完成して送られてきました!!

 

写真の大きさは、ブログに投稿した時のデータサイズになります。

本の表紙をめくった扉と、最後の奥付の部分はこんな感じです。

 

ご本人もご家族も(そして私も)本を手にされた時には大感激!
「自分の名前が入った自分の本!」に感慨ひとしおですよね。
私は初めてのことで自分の勉強にもなり、とてもいい経験をさせていただきました。
本の完成、おめでとうございました!!

藤田嗣治 本のしごと展

2013-05-27 | アート
千代田区立日比谷図書文化館の展覧会に行って来ました。

「藤田嗣治 本のしごと 日本での装幀を中心に」

藤田嗣治が好き、その藤田が手がけた「本の仕事」というこの展覧会に興味津々、
おまけに他の図書館の様子を見られるとは、なんと楽しい展覧会♪

1913年にパリに渡った世界的な画家、藤田嗣治がフランスと日本で手がけた挿画本や装幀、
さらに雑誌の表紙画など多くの「本のしごと」が展示されておりました。
パリ時代には、ジャン・コクトーやポール・クローデルなどの本に挿絵や表紙を描いています!
その後1933年から1949年まで日本で暮らしていた時には、
菊池寛・横光利一・岡本かの子・西條八十などの文学者、詩人、文化人たちと協働し挿画本の仕事を続けました。
興味深かったのは、横光利一著の新聞小説の挿絵も描いていたということ!
それから、『婦人画報』『婦人之友』『スタイル』など雑誌の表紙、これらはおしゃれです♪
戦後フランスに戻ってからの豪華装幀本には、今まで見たことがある「職業シリーズ」の絵などがありました。
この展覧会の監修をされた林洋子先生のこの本を読み終えてから行きたかったのですが…


今年はレオナール・フジタが渡仏してから100年、各地で様々な催し物があるようです。
地下1階、地上4階建ての図書館は広々として、綺麗で、蔵書も素晴らしく夢の世界。
外には緑あふれる日比谷公園、お腹がすいたら館内のお洒落なイタリアンやカフェで憩えます。

 
「海老とアボカドのバジルソースパスタ」美味しかった♪
レストランとカフェでは館内の本を貸し出し手続きなしで持ち込み読むことができます。

4階には2時間300円で借りられる「特別研究席」なる部屋があり、
上質なデスク環境、電源コンセント・有線LANコネクタ付・全席有線・無線LAN環境完備、
内田嘉吉文庫や和本をはじめとする、特別研究室の貴重な古書約2万冊が見られます。

大学の卒業論文を書いている時には、大学図書館や県内の図書館では資料が足りなくて、
国立国会図書館や都立中央図書館、新宿図書館などへ足しげく通っていましたが、
今の大学生はインターネットもあるし、そんな経験もしないのかしら・・・?
残念なことです。

一日中図書館に居たい思いを断ち切って、その後、公園内を散歩しながら出光美術館へ。
好きな焼き物の展覧会が開催中だったので行って来ました。



「古染付(こそめつけ)と祥瑞(しょんずい)――日本人の愛した〈青〉の茶陶」

室町時代後期にわび茶が確立すると、茶人の間でそれに合う道具を求められるようになります。
中国陶磁も、日本人の感覚に合ったものを選んだり、注文して制作させたりすることが始まりました。
その代表的な焼き物が、明時代末期の中国・景徳鎮民窯で焼かれた、
青花(染付)を中心とする「古染付・祥瑞」と呼ばれる一群の焼き物です。
古染付は手作り感たっぷりで、同じ文様でも微妙に線の形や色が違うのがかえって面白かったです。
水指、花入れ、向付、茶碗、等、青の茶陶は爽やかでこの時期に合いますね。

スポーツ大会

2013-05-24 | 学校のこと
ここ数日真夏のような日差しで、ついに今日は最高気温31.2℃!
そんな中、今日は朝から一日、全校あげてのスポーツ大会が行われました。
(写真の後ろに移っている校舎の最上階8階が、私のいる図書館です。)

火曜日に中間テストが終わってから、昼休み、そして放課後と
練習をしているクラスがたくさんありました。
ドッヂボール・大縄跳び・綱引き・リレーの4種目が行われますが、
どのクラスも良く練習していたのは「大縄跳び」、これは練習すれば記録が伸びそうですよね。

1,500名が校庭で、体育館で、力いっぱい戦い、そして声の限りに声援を送っていました。
ドッヂボールは学年対抗戦、大縄跳びは全校で競い、綱引き・リレーはコース対抗戦です。

ドッヂボール:優勝 1年14組 2年14組 3年9組
大縄跳び:優勝 94回 3年14組
綱引き:優勝 S特・特進3年4組 αコース3年9組 βコース3年10組
リレー:優勝 S特・特進1年1組 αコース3年6組 βコース3年13組

大縄跳びの94回ってすごい!!
一人で跳んでも、これだけ続けるのは大変ですよね。
優勝クラスの中に、いつもしっかり図書館を掃除してくれる図書館掃除担当クラスがあり嬉しいです♪
全力で走ったり笑ったりしている高校生は眩しいほど輝いています。

昨日、80歳でエベレスト登頂に成功という偉業を成し遂げた三浦雄一郎さんに感嘆しました。

(画像:ミウラ・ドルフィンズ提供・共同)

今、超人的な体力をお持ちの三浦さんですが、60歳の時には立派なメタボだったそうです。

「もう定年だ、やる事もないし余生をのんびり楽しんで暮らそう。
そんな思いで過ごしていたら身体がぶくぶく太りはじめ、やがて生活習慣病のデパートみたいになった。
気がついたのは、夢を見失っていたことだった。
もう一度、命を燃やすような夢にチャレンジしよう、と心に決めたときから人生が再び大きく変わってきた。」

人間、年齢を言い訳にいくらでもサボれますが、それではダメなのですね。
私にもまだ(秘かな、でも諦めたくない)夢があります♪

映画 「リンカーン」

2013-05-23 | 映画
週末に映画「リンカーン」を見に行ってきました。

監督はスティーヴン・スピルバーグ、
構想に12年を費やしたといわれるほど思い入れの強い作品だそうです。
2012年アカデミー賞に12部門でノミネートされ、
リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスが主演男優賞、そして美術賞を受賞しました。

リンカーン暗殺までの最後の4ヵ月を描いた映画ですが、
この作品の素晴らしさは、リンカーン役のダニエル・デイ=ルイスに尽きると思いました。
スピルバーグ映画史上1,2を争う膨大なセリフをこなし、その演技力に惹き込まれます。

彼は徹底した役作りを行うことで有名だそうで、
左足だけの役を演じた時には撮影中常に左足だけを使い車椅子で生活したり、
モヒカン族の役では6ヶ月間にわたって野営や釣りを行い、サバイバル術を習得、
最終的には自分でカヌーを作れるまでになったり、
ボクサー役ではプロボクサーと週3回のスパーリングを3年続けたりしたそうです!!

今回の映画では、リンカーン関連の書物やリンカーン自身が書き残したものを徹底的に読み漁り、
19世紀の生活に慣れるため、妻メアリーを演じたサリー・フィールドと当時の文体で手紙の交換を4ヶ月間行い、
夫婦としての役作りも行ったそうです。
あの特徴的なウェーヴのかかった髪型に似せて自分の髪を伸ばし、髭を生やし、
そして約一時間半のメイクを施してリンカーンになりきったその姿は写真のリンカーンにそっくりです!

奴隷解放を訴え、南北戦争を戦ったアメリカ第16代大統領リンカーンの苦悩と偉業。
「奴隷解放の父」「最も偉大な大統領」「アメリカ史上最初の暗殺された大統領」などで知られますが、
有名なのはゲティスバーグ演説での
「government of the people, by the people, for the people(人民の人民による人民のための政治)」
というフレーズでしょう。
この場面は逸話としてだけ登場します。

この映画は見る前から「アメリカ人のアメリカ人によるアメリカのための映画」だろうと思っていましたが、
奴隷制度を廃止させた南北戦争と奴隷解放宣言は、世界中に大きな一石を投じました。

奥田英朗 著 『沈黙の町で』

2013-05-21 | 本の紹介
奥田英朗 著の『沈黙の町で』読了しました。
中学生2年生男子が学校内で亡くなるという重い題材でした。

奥田氏の作品は『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』(直木賞)『サウスバンド』『無理』『我が家の問題』
などを読んだことがあり、読者を文章に惹き込ませる筆力は抜群と思っています。
この『沈黙の町で』は初めての新聞連載小説、2011年5月7日から朝日新聞朝刊で1年2か月連載されました。
連載中から作品に描かれる学校内でのいじめや少年犯罪が話題となり、
しかも連載中に滋○県O市内の市立中学校の当時2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺するという事件が起こり、
その後唐突に連載終了となったので、何らかの圧力で「打ち切り」になったのかと言われていました。

作品冒頭で、作品の舞台となっている地は、
「北関東の田舎町、大きな二つの川に挟まれた肥沃な土地ではブランド野菜となっているネギが作られている。」
「夏は日本でも最高に暑くなる地である。」などとあり、この近隣か?と思いました。

小さな町で起きた1人の中学生の死をめぐり、町にひろがる波紋が描かれます。
被害者や加害者とされた子の家族、学校、警察、検察、新聞記者などさまざまな立場からの言い分、
中学生たちが「友情」「正義」の名のもとに最後まで口を閉ざす「事実」、
小さな町での住民同士のしがらみや対立などが500ページを超える中にぎっしり詰まっています。
ただ一つ書かれていないのは亡くなってしまった中学生の思い。
死んでしまったらもう何も言えないし思いも理解されない、ということなのでしょうか。

連載小説を「書籍化するにあたり大幅に加筆修正した」とあったので結末が変わるかもと思いましたが、
結末は変わっていなかったようです。
重く深く考えさせられる終わり方でした。

私は大学卒業後、7年間中学校の教員をしていました。
中学生は人生の中で心身ともに一番成長する時期で、しかもとても危うい年代と思っています。
それゆえ、大人には理解できない理屈や考え方が、正当なものとして通ってしまい、
彼らに寄り添い親身に正しく導く大人の存在が一番必要な時期でもあります。
「中二病」は良くも悪しくも確かに存在するのです。

緑に囲まれて

2013-05-19 | 美味しいもの
近隣の町へ、友人とおしゃべり&ランチに行ってきました。

絶対に車でしか行けない里山の中のログハウス、看板さえも見当たりません。
それなのに、駐車場は車でいっぱい!(県境なので隣県のナンバーも)
満員で3組待ちでしたが待つ場所は緑いっぱいの戸外です。
ラベンダー畑やハーブガーデンを散歩したり、ガーデンテーブルでおしゃべりしたりして待ちました。

この石窯で焼く天然酵母のピザが名物です。

 

ピザはハーフ&ハーフにしてもらえるので、二人で4種類をオーダーしました。
ちょっと変わったピザがあり、出てくるまでのワクワク感が楽しいです♪

・マルゲリータ風ピザ
・鶏肉とネギの白味噌ピザ
・彩り季節野菜のトマトソースピザ
・カボチャとリンゴとポテトの特製八丁味噌ピザ(だったかな?)

初めて食べた味噌味ピザ、これが美味しくて飽きずに完食です!
おしゃべりに夢中になってピザが冷めてしまい、お願いしたら窯で温めなおしてくれました。
大満足です♪

帰り道にあるヤマキ醸造にも寄ってみました。
地元の生きた水を活かし、農薬・化学肥料・除草剤など使用しない大豆を使った味噌・豆腐・醤油などを醸造しています。
そこで、珍しい「豆乳レアチーズケーキ」を実家へのお土産に買ってみました♪

 

ルーベンスと『フランダースの犬』

2013-05-16 | アート
今日から1学期の中間テストが始まりました。
テストは午前中で終わりますが、テスト後、残って勉強する生徒で図書館は閉館まで満員でした!

もう先月の話になりますが、渋谷のBunkamuraで美術展を見ました。(今頃その記事で失礼します…)

「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」

ルーベンスといえばベルギー!
20年ほど前、4年間ベルギーのブリュッセルに住んでいた我が家にとって、ルーベンスはとっても懐かしい!!
懐かしいベルギーを語り合いたくて、娘と一緒に行ってきました。
日本人にとってルーベンスはあまり馴染みがないかな…と思いながら行ったらとんでもない、
大混雑でした。
会場入り口に掲示してあったポスターの隣にちょこんと座っているワンちゃんを見て、
「あぁそうか!ルーベンスといえばパトラッシュなのね!」と大いに納得しました。

児童文学『フランダースの犬』をおそらくほとんどの日本人が知っているでしょう。
舞台は19世紀のベルギー北部のフランドル地方、
現在ではアントワープに隣接するホーボケンが舞台となった村のモデルです。
あの悲劇の最後に、ネロ少年とパトラッシュが息絶えたのが、アントワープにある教会の中の祭壇画の前でした。
ネロがどうしても見たかったこの絵は画家ルーベンスの描いた大傑作です。

アントワープ・ノートルダム大聖堂、ルーベンスの三連祭壇画 「キリスト昇架」 祭壇の左側


「キリスト降架」 祭壇の右側


高さ4.2m、幅6mの大きさで、見上げる者へ圧倒的な迫力を持って迫ってきます!

この「キリスト降架」の版画が来ていました。
ルーベンスの絵は今までにずいぶん見ましたが、今回の展覧会は小品が多くまた違った楽しさがありました。
ヨーロッパで展示されていたルーベンスの絵はどれもとても大きく、
いわゆる「ルーベンス工房」で作られたものがドーンと展示されていたので、
今回のような小品は珍しかったです。

日本人には広く知られている『フランダースの犬』はイギリスの作家ウィーダが19世紀に書いたものですが、
ベルギーの方は知らないことが多く、また、知っている方にも評判は良くありませんでした。
ベルギー国民はそんなに冷たくはないし、
15歳にもなっているのに(原作は15歳、日本のアニメ版は8歳ぐらい?)一人で生きていけないなんて!
負け犬だと思うらしいです。
ヨーロッパでは18歳になったらみな実家を出て一人で暮らし、自分で生活費を稼ぎながら大学へ通います。
(だから、大学生など若い子がブランド品などを持っているのを見たことがありませんでした。
ああいった物は上流マダムの物らしい…)

日本人がベルギーに来ると 『フランダースの犬』 の話ばかりする、と観光局の方はおっしゃっていました。
だから日本人のためにアントワープ・ノートルダム大聖堂前の広場に記念碑が設置され、
舞台となった地ホーボケンにネロとパトラッシュの銅像まで建てられていました。
お話をよく知っていた幼い我が子たちはその銅像に喜び、記念写真も撮りました。

鑑賞後、お茶をしながらガレットやクレープを食べ、ベルギーでの思い出話に花が咲きました。
あの頃からもう20年近く経っているなんて!


さくらんぼ&絵本『こねこのぴっち』&飼い猫「ポム」

2013-05-14 | 美味しいもの
お世話になっている方から自家製のさくらんぼをいただきました。
瑞々しくて美味しい♪
鳥につつかれないように網をかけたりと手間がかかるというお話を伺ったことがあります。
貴重なものをご馳走さまでした。

私の本好き&猫好きを良く知っている友人からは、先月こんな絵本のプレゼント♪
彼女はボランティアで小学生への読み聞かせをしています。



絵本『こねこのぴっち』 ハンス・フィッシャー著、石井桃子 訳

子どもに迎合しないこういう本格派の絵が好きです。
それもそのはず、この著者ハンス・フィッシャー氏は絵本にとどまらず、
版画、舞台美術、ショーウインドウの飾りつけ、教科書の挿絵、壁画など多方面で活躍したスイスの芸術家です。
ぴっちは猫なのに他の動物たちに興味がありいろいろ挑戦しますが、
まだ小さいのに無謀なことが多くて、病気になってしまいます。
結局は猫のままでいいんだよ、というお話なのでしょうが、
この話のいいところは他の動物の挑戦をしたことで他の動物みんながピッチを大好きになり、
お見舞いに来てくれるところ。
そのままでもいいけれど、挑戦するといいこともあるよ♪と私は読みました。

絵本って、大人になっても読みに耐えられるものです。
幼い頃は繰り返しの楽しさや、絵や文章を素直に楽しめます。
大人になるとその奥を感じる時があり、創作から時が経った絵本でもちっとも古さを感じさせません。

「ぴっち」グッズも作られているそうで、こんな可愛いポーチも一緒にいただきました。
バッグの中に入れてぴっちと一緒にお出掛けしています♪

 

このぴっちは、もう10年以上飼っているもう一匹の猫「ポム(pomme)」に似ています。
今は堂々たるりりしい雄猫ですが、ちっちゃい頃はぴっちみたいに可愛らしかった。
賢くて心優しいポムは、チコが新しく来た時に母屋へと自ら(!)身を引いたのでした・・・

母の日

2013-05-12 | アート
5月第二日曜日、母の日です。
今年もお花が行き交いました。

日本の行事の中でも大きなイベントですよね。
市場でも、クリスマスよりバレンタインデーよりも、
商品がたくさん売れるのだそうです。

数日前、SNSのお友達の「舞台『シンベリン』をBSで見ました。」という記事を読み、
「わぁ~見逃しましたぁ。残念!!」とレスしたら、
2日後DVDが我が家に届いたのです♪
なんて嬉しいことでしょう!
今日は訳あって外出できず、家でゆっくりこのDVDを鑑賞しました。

昨年上演された蜷川幸雄監督による舞台です。
 

彩の国さいたま芸術劇場での「彩の国シェイクスピア・シリーズ第25弾」です。
以前、この第18弾「オセロー」を観に行ったことがありますが、その後もずっと続いていたのですね。
シェイクスピアのロマンス劇で、ストーリーは勧善懲悪、悪は滅び、ハッピーエンドで終わります。
主役の阿部寛さんは、背が高くて舞台映えし、かつらさえも違和感のないブリテン人役、
その恋人役の大竹しのぶさんは、少年役として男装もするのですが全く年齢を感じさせません!
その他、窪塚洋介、勝村政信、浦井健治、瑳川哲朗、吉田鋼太郎、鳳蘭と大物ぞろいです。
舞台の効果には日本を感じさせる笛、琵琶、山水画、そして震災後だったので一本松も登場しました。
2012年夏にシェイクスピアのお膝元ロンドンでも公演されて、大好評だったそうです!

実際に劇場で見るのと違って、
役者さんの表情や仕草、衣装の細かいところまで見られるのがまた面白かったです。
DVD、ありがとう♪

図書館便り 「LIBRARY NEWS 5月号」

2013-05-08 | 司書室より
図書館便り「LIBRARY NEWS 5月号」を発行しました。

今月号の特集は「第9回 本屋大賞発表!!」。
大賞となったベストセラー『海賊とよばれた男』をはじめ、ニミネートされた11作品を紹介いたしました。
こちらに(Yahoo版Google版)アップしてあります。

「今月の作家」として、児童文学作家の新美南吉氏を取り上げました。
友人のブログで、今年は生誕100年と知りました。
新美南吉といえば、日本人ならおそらくすべての方が知っているであろう『ごんぎつね』は、
18歳という若い頃の作品です!
南吉は4歳で母を亡くし、継母がやってきてからは養子に出されるなど淋しい幼少期を送りました。
東京外語大学英文科を卒業し、貿易商となりますが病気を患い、安城高等女学校に勤務します。
病に苦しみ、作家としての成功を前にわずか29歳で若くして世を去ってしまいます。
地方で教師を務め若くして亡くなった童話作家といえば宮沢賢治、
よく比較して語られ「北の賢治、南の南吉」と呼ばれているそうです。

南吉の絵本で好きなのは、画家黒井健さんの絵によるもの。
フワフワしたキツネ、真っ黒いつぶらな瞳、温かい光の色、うっとりするほど素敵です。

 

片手を人間の手に変えさせてもらって人里へ手袋を買いに行く子ぎつねが、
間違ってキツネの方の手を差し出してしまう 『手ぶくろを買いに』、
「帽子屋さん、掴まえやしなかったもの。ちゃんとこんないい暖かい手袋くれたもの。」
といって手袋のはまった両手をパンパンやって見せる子狐の無邪気な姿に心が温かくなります。

生まれ故郷の愛知県半田市に「新美南吉記念館」があるそうです。
いつか行ってみたい所、またひとつ増えました♪