2日前の放課後、一人の3年生男子が司書室に来ました。
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彼は図書委員だったこともあり、顔を見かければ話をするといった感じです。
手にした茶封筒を差し出しながら、
「先生、これ読んでみてください。」と。
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この時期、3年生がこう言って持ってくるのは大学の推薦入試の自己推薦書だったり、
小論文を練習したものだったり、大学から出された論文の課題だったりします。
国語の教員でもあるし、本のことをいろいろ知っていると思うのか、
連日のように様々な生徒がいろいろ持ってきます。
お願いされたものは目を通したり添削したりしているのです。
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彼の茶封筒から出てきたものは数十枚のA4サイズの紙。
びっしりと字で埋められています。
「小説みたいなもの、初めて書いてみたんです。
時間があったら読んで、感想聞かせてください。」
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へ~~~
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とちょっとビックリでした。
彼は2ヶ月ほど前司書室に来て、「イタリア料理の自分お店を持つのが夢!」
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と熱く語っていたので、文学に興味があるとはあまり思っていませんでした。
実際進路は調理専門学校に決まったのです。
なんだか映画『耳をすませば』みたいだなぁ~とちょっと嬉しく、
喜んで読みました。
高校生が主人公の恋愛小説で、ストーリー的にはよくある話でしたが、
ところどころにキラリと光る表現があります。
今日「どうでしたか?」とやってきた彼にそんなことを話しました。
他の作家の作品も読むと、勉強になるよとかも。。。
進路が決まると教習所やバイトに精を出す生徒がほとんどですが、
時間のあるこの時期に、小説を書いてみるなんてステキですよね。
それを私に読ませてくれたこともとっても嬉しかったです。
イタリアに必ず修行に出るとも語っていた彼から、
私は元気をもらいました。
まだまだチャレンジできることが私にもあるかもしれません。