半年前から楽しみにしていたクラシック演奏会に行って来ました。
佐渡裕指揮×反田恭平ピアノという奇跡の共演によるピアノ協奏曲の演奏会です!
1年ほど前に某TV番組の特集でピアニスト反田恭平さんを知ってから、是非ぜひそのピアノを聴きたいと願っていました。
北海道札幌市生まれ、ごく普通の家庭に育ちヤマハ音楽教室でピアノを習うという、良くあるパターンから、
高校生で日本クラシック音楽コンクールで最高位を得ます!
めきめき頭角を現していきますが、ご両親(特に父親)には音楽の道へ進むことに良い顔をされなかったそうです。
でも、今では世界的に活躍し、大変な人気でなかなかチケットが取れない新進気鋭の22歳のピアニスト!!
しかも演奏曲はラフマニノフのピアノコンチェルト!もう何日も前からワクワクがとまりませんでした♪♪
オーケストラは東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団。
開演のブザーが鳴ると、初めに佐渡さんが登場して、反田恭平さんの紹介や曲の説明等をしてくれました。
超満員の観客がリラックスして聴けるようにとの温かい配慮かもしれませんね。
≪プログラム≫
・チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
・チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 op.64
今回の曲目は「オールロシア」、先日「エルミタージュ美術館展」へ行ったし、
池田理代子さんの『オルフェウスの窓』も全巻読了したしで、ロシアづいている私です。
チャイコフスキーのカンタービレが素敵なメロディと共に終わって、いよいよ反田さんの登場!
私の席は前後中央あたり、中央からやや左寄りという、ピアノの運指を見るにはベストのポジションでした。
演奏曲のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、先日引退された浅田真央選手があの「奇跡の4分間」を演じた曲です。
演奏が始まっての10小節、左手の低音の壮大な響きに私はすでにシビれていました!
前日の某TV音楽番組で「フォルテッシモは背筋を使って肩甲骨を動かし、指が鍵盤にめり込むくらい強く弾く!」
とおっしゃっていた通りの演奏でした。
パワフルで、壮大で、そうかと思うと繊細で優美で、とても22歳(息子より年下)の演奏とは思えない…。
大感激のうちに反田さんの演奏が終わりましたが拍手が鳴りやまず、
アンコールでシューマン作曲、リスト編曲の「献呈」を弾いてくれました。
この後、休憩となりチャイコフスキーの交響曲の時に、空席がちらほら…
辻井伸行さんの演奏会の時にも同じようなことがあり、反田恭平さんの演奏だけを聴きに来た方もいたのですね。
交響曲5番を生で聴くのは初めてでしたが、これ、聴いてみたらとても良い交響曲で、
4番と6番が好き、と思っていましたが、この5番はロシアの雰囲気が良く出ていて素敵でした。
それは、もちろん佐渡裕さんが大きな体全身を使って、力いっぱい指揮してオケを導いたからでしょう。
アンコールはチャイコフスキー「くるみ割り人形」組曲よりロシアの踊り〝トレパック”。
演奏会終了後、全力で弾いた疲れを微塵も見せずに、並んだ300人位?全員にサインをしてくれた反田恭平さん、
もちろん私もしてもらいましたが、ピアノストなので指は大事、握手は遠慮しておきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/5c/8e64a1525349a1158a6a8e1dbaa1cc78.jpg)
まるで職人のようにピアニストとしての技と音楽性を極めるその姿、これからも楽しみです!
全国リサイタルツアーのチケットは即日完売、でも、あの力強さは大きなホールでのピアノ協奏曲が似合うかも。