今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

歌舞伎 野田版「桜の森の満開の下」

2017-08-31 | アート
先日、歌舞伎座で野田版「桜の森の満開の下」を観てきました。
8月納涼歌舞伎の第三部、午後6時半からの公演です。

この演目は、坂口安吾の小説『桜の森の満開の下』と『夜長姫と耳男』を下敷きに、
劇作家の野田秀樹さんが書き下ろした戯曲『贋作・桜の森の満開の下』を、
野田版の歌舞伎として上演するものです。
  
大元の坂口安吾の2つの小説を読み終えてから、歌舞伎座へ向かいました。

野田秀樹と言えば劇団「夢の遊眠社」、坂口安吾・演劇・歌舞伎の融合、それが楽しみ♪
主役の耳男は中村勘九郎さん、相手役の夜長姫は中村七之助さん、オオアマ役は市川染五郎さん、
歌舞伎独特の言い回しである七五調を演劇風に言い換えた勘九郎さんの台詞回しが凄かった!
七之助さんは聖と邪を併せ持つヒロインの妖艶な美。
舞台にはエンマ大王、赤鬼青鬼、般若も登場し、ダジャレやパロディなど、笑いもいっぱいです。
歌舞伎というより、やはり演劇かなぁ~と思いました。
現世と異界、生と死、芸術の力、など考えながら観ました。
最後のクライマックス、満開の夜桜のシーンは素晴らしかった!
桜吹雪が舞い散る中、舞台いっぱいに渡された桜色のヴェール、
舞台中央に座り込む勘九郎さんの最後のせりふ「いやまいった。まいったなあ。」、
流れてくる音楽はプッチーニ「ジャンニ・スキッキ」の「私のお父さん」や
ウェールズ地方の子守唄!(当初の記事は曲名が間違っていたので訂正しました。)
歌舞伎にオペラ音楽、幻想的・宗教的な感じがしてとても印象深かったです。

公演前の日中は銀座に新しく出来たGINZA SIXへ、蔦屋書店へ行ってみたかった♪
 
アート関係の書物が中心で、とってもお洒落、スタバも併設されたARTBOOK&CAFÉとなっています。

また、夏の疲れをとるためにエステでオイルマッサージしてもらいました。
 
赤坂にある娘の記念のホテル内のエステ、とても感じが良くすっかりリフレッシュできました♪
夏の間、緑・茶・青色ばかりの自然の中で汗かいて動いていると、時に人工物が懐かしくなります。

明日から2学期が始まります。
身も心も引き締めて、また仕事に励みます!!

ミニトリップ

2017-08-30 | 美味しいもの
小さな苗から大切に育ててきた白百合がとても綺麗に咲きました♪
チビ姫の名前にちなんだこの花、大切にして毎年増やしていきたいです。
 
イチジクの実も実り始め、大好きなので今年もたくさん採れそうで嬉しいこと!

夏休みも残り1日となり、友人と近場をミニトリップ♪
まずは、長瀞の山の中にあるお気に入りのカフェでランチ。
 
一押しの和風スパゲッティとデザートは黒豆黒蜜♪
大根おろし、シソ、トマト、レタス、ミョウガ、納豆、刻み海苔、と野菜がたっぷりでヘルシー、
そしてふっくらとした大きな黒豆がどっさり入った黒豆くろみつ、いつ食べても美味しい~♪

帰りは山の中の峠を通ってダム湖で一休み、こんな風景が我が家の近くにあります。
  

我が家に向かう道すがら、国道沿いの看板につられて「オーストリッチファーム」へ!
出来たばかりの頃、ちょっとだけ外から見たことがありましたが、今では250羽もいるそうで、
また、飼育園の中に入ってすぐそばで見られるようになっていました!
いくつも柵があり、遠くの方ではかなり派手なダチョウ同士の争いがあり、ちょっぴり怖い…。
何といっても大きいし足は長いし、足の爪が鋭いですからね!
売店で低脂肪高たんぱくでヘルシーなダチョウのモモ肉などを購入したら、
ダチョウの卵の殻をプレゼントしていただきました♪
 
家に帰って、鶏卵と比べてみたらとっても大きいし、殻が固いです!
動物大好きで最近は動物ウンチクで言い負かされるおチビにプレゼントしたい♪
喜んでくれるかな?!

合唱演奏会

2017-08-28 | 音楽
アマチュア合唱団演奏会のお誘いを受け、川口市の川口総合文化センター・リリアへ。
ここにはメインホールとパイプオルガンを備えた音楽ホールがあり、音響が良いと聞いていましたが、
ここでの演奏を聴くのは初めてです。
10月にここへおチビたちと来る予定があるので、その下見も兼ねて♪

今日のステージは音楽ホール、歌うのは高校時代の音楽部の友人&後輩が所属する合唱団「あるしす」、
前々から何度もお誘いを受けていたのに、8月の土日は忙しくてなかなか行けなかったのですが、
今回はそのプログラムが楽しみだったので時間をやりくりしてやっと念願かないました。

そのプログラムは・・・

1 無伴奏混声合唱のための二つの「理由」(三宅悠太:作曲)
  ・生きる理由(新川和江:作詩)
  ・私が歌う理由(谷川俊太郎:作詩)

2 あるしすの愛するうたたち
  ・MI・YO・TA(谷川俊太郎:作詩/武満徹:作曲/沼尻竜典:編曲)
  ・手まり(良寛:作詩/千原英喜:作曲)
  ・樹木の影に(立原道造:作詩/山下祐加:作曲)
  ・リフレイン(覚和歌子:作詩/信長貴富:作曲)

3 連続テレビ小説主題歌集
  ・花束を君に(宇多田ヒカル:作詞 作曲)
  ・365日の紙飛行機(秋元康:作詞/角野寿和:作曲)
  ・麦の歌(中島みゆき:作詞 作曲)
  ・若い広場(桑田佳祐:作詞 作曲)

4 混声合唱組曲 あさきよめ(室生犀星:作詩/藤嶋美穂:作曲)
  ・序 ー悲しめるもののためにー
  ・老いたるえびのうた
  ・子守唄
  ・五月
  ・あさきよめ

谷川俊太郎、新川和江、良寛、立原道造、室生犀星、と詩が好きな私には嬉しい曲の数々、
その詩の世界に浸れるだけでも行きたい!と思ったのです。
行く道すがら、それらの詩を(青空文庫で)読み読み会場へ向かいました。
アマチュア合唱団ですが素晴らしい歌声で、最後の音がホールに響いて倍音が聞こえるようで、
詩の世界と透明な歌声にしばし違う世界へトリップし、素敵な時間を過ごせました。
23名の団員で、後輩は指揮を振り、同級生友人はアルトで歌っていたのですが、
彼女は髪型も体型も高校生の頃とあまり変わっていず、タイムトリップしたような不思議な感覚になりました。
加えて、一緒に活動していた同級生や後輩たちも会場に来ていて、並んで聴いていたものだから、
余計にその思いが増しました。

合唱を続けている仲間が多く、今でもそのつながりがあることを素敵に思います。
大人で暇な人はいませんから、みんな仕事も家族もありながら時間をやりくりしているのですね。
私も20年位前までは地域の合唱団に入っていて、フランスのパリや埼玉国体の開会式で歌ったこともありますが、
今ではすっかり聴く側に。
でも、演奏会へ行くと演奏することの楽しさも思い出すのです。
オーケストラの演奏は、旋律と和音と音の流れから自由にその世界を想像するのが楽しいのですが、
詩の世界に自分の気持ちを乗せながら和音で歌い上げる合唱もやはり素敵だなとあらためて思いました。

演奏が終わってから、ホワイエで出待ちをして演奏者たちとしばし話をし、
同級生や後輩、姉妹校音楽部の後輩たちと駅そばのお店でお茶しながらまたまたおしゃべりに興じました♪
プチ同窓会♪
ウン十年前の懐かしく恥ずかしい逸話の数々、あんなことやこんなことあったね~、
また、後輩たちには私たちってそんな風に見えていたんだ!と暴露話等々、話は尽きません。
懐かしい恩師の話や出世頭の劇団四季団員田島亨祐さんのビックリ話、
部活は違いますがクイズ番組に出るカズレーザーは卒業生!など、楽しく盛り上がりました。
学校時代の頃の友人って面白いですね。
見た目はすっかりいい大人で仕事も家族もあるのに、気持ちはあの頃に戻ってしまってはしゃぎ、
まだ何者でもなかった、だたの自分を思い出し懐かしくなりました。

アルチンボルド展

2017-08-27 | アート
上野の国立西洋美術館へ、友人と連れ立って「アルチンボルト展」を観に行きました。
ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)はイタリア・ミラノ生まれの画家で、
16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍しました。

その代表作は『四季』-《春》《夏》《秋》《冬》-と、『四大元素』-《水》《大気》《火》《大地》。
私はウィーンの美術館でこれらのうちいくつかを見たことがありその特徴的な絵を覚えていましたが、
それが一連の流れを持った作品群とは知らず、また、すべてを比べながら一度に見られるまたとない機会、
この8枚の絵を特にとても楽しみにしていました。

こんなところに馬が!鳥が多すぎる!動物の目が怖い!イヤリングがおしゃれ!目が花びら!など、
謎解きのようでいくら見ていても見飽きません♪
果物や野菜、魚や動物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、寓意的な肖像画の数々、
奇想と知、驚異と論理とが交錯するそれらの絵画は、ユーモアある知略の芸術です。
世界中に存在する多くのものを描き込むことで、ハプスブルク家の繁栄と豊かさも表現しています。
この8枚以外にも、書物で構成された『司書』という肖像画もあり、思わず絵葉書を買いました♪
アルチンボルドの絵は20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも、大きな刺激を与えたそうです。

笑いながら楽しい気持ちで美術展を見終えるのもあまりないことです。
夏休み中なので子どもたちもたくさん見に来ているのもとても良いこと、
娘の家族もおチビたちを連れて、みんなで楽しく見に行ったらしいです。

ランチは日比谷にあるホテルのフレンチ「レ セゾン」で、友人の年に一度のバースデーランチ、
ホテルロビーも、レストランも素敵です♪
 
まずは、ノンアルコールスパークリングで乾杯、お誕生日おめでとうございます♪
・アミューズ:レストランオリジナル缶に入ったムース 食べられる4つ葉のクローバー付き!
・前菜:オマール海老のりんごとシトロネルのジュレ寄せ 白ポルト酒でコンフィにしたセロリ
・魚料理:瞬間に火を入れた天然鯛とさまざまな貝を一緒に 絶品でしたーーー!
・肉料理:地鶏と野菜のロースト 季節のフルーツに蜂蜜ヴィネガーをからめて
・デザート:マンゴーにライムのジュレとカレーのアイス
・カフェ:プティデザートとチョコレートとともに

肩ひじ張らずに楽しく食事できるよう、お店の方の配慮やおしゃべり、サービスが素晴らしかったです。
料理の中に使われていた「白ニンジン」を見たことがない、と話すと、
イギリスから空輸されたという実物を、キッチンから持って来て見せてくれました!

天然酵母や胡麻、海苔のパンも美味しくいただき、食事とおしゃべりは楽しく弾み、
ホスピタリティが気持ち良く、「また来たい♪」と強く思うレストランでした。

優勝!!

2017-08-23 | いろいろ
高校野球選手権大会で埼玉県代表の花咲徳栄高校が初優勝しました!!
埼玉県勢としても夏の大会優勝は初めてのこと、埼玉県民730万人の悲願でした!
おめでとうーーー!

昨日の対東海大菅生の準決勝戦をTVで観て、久し振りに野球の面白さを再認識し、
今日は決勝戦試合開始からずっとTVで応援していました。
日中何もしないでTVの前にずっと座って見るということがほとんどない私にとって、
これは本当に珍しいこと、落ち着かなくて回が変わるたびに部屋をウロウロ・・・。

対戦校の広島代表の広陵は、大会最多ホームラン記録を更新した中村選手がとても注目されていて、
(これも、昨夜ニュースで初めて知りましたが…)
甲子園の観客も、TVのアナウンサーも解説者も、みんなが広陵寄り、
広陵が1点取るだけで大騒ぎ、圧倒的に勝っているのに花咲徳栄はきっとやりにくかったでしょうね。
そんなアウェイ感にも負けず、爆発的な打撃力で14対4の10点差で勝利しました!!
特にスター選手もいないチームだと思うのですが、
全員の力ですべての試合9点以上の得点とはスゴイですよね。

3年連続で埼玉県代表として甲子園に行っていたのに、昨年も一昨年も初戦が優勝校との対戦だったとか、
今の3年生は2回も先輩たちの悔しさを目の当たりにしてきたのですね。
その悔しさが厳しい練習を乗り越える力になったのでしょう。
本当に素晴らしい!!
花咲徳栄に渡された「深紅の大優勝旗」は今大会が最後となるそうで、
この優勝旗を最後に持った学校になりました。

昨日、我が町の中学生が全日本中学校陸上競技選手権大会で3位になりました!
こんな小さい町から全国3位の選手が出て、これも嬉しいことでした。

また、私事ですが高校生の甥っ子も、明日から東京代表として全国大会へ。
昨年はチームとして準優勝したので、今年も頑張って!

絵本のセミナー

2017-08-21 | 図書館
昨年に引き続き、今年も絵本に関するセミナーに出席しました。
場所は東京臨海地区の東京ビッグサイト、同日に様々なイベントや会議等があったらしく、朝は大混雑!

福音館 こどものとも社主催で「21世紀の文化を創造する」というセミナーです。
セミナーの内容は

・全体会① 「絵本がひらく、経験の地平」 矢野智司 氏
・全体会② 「お話しの階段」 小風さち 氏
・全体会③ 「絵本でできること」 田島征三 氏
・記念講演「生きる力を育てる教育」 齋藤孝 氏

すべての講演が興味深く、学ぶことの多いお話ばかりでした。

矢野智司さんは、教育哲学者、講義の内容が哲学的でたいへん興味深く、
人が自分を取り巻く世界と関わる時に利用する様々な媒体についてのお話でした。
その媒体(メディアとよんでいらっしゃいました)は、言葉、道具、遊び、絵本、などで、
その存在によって世界は広がり、そうすることによって自分も大きく広がっていくというお話しでした。
センダックの『かいじゅうたちのいるところ』の絵の部分の大きさが変化するという指摘に、
初めて気づいてビックリ!その効果的な仕掛けにある意図がこめられていたとは!
著書の『大人が子どもにおくりとどける 40の物語: 自己形成のためのレッスン』
赤ちゃんから20歳までの必読書40冊を挙げていて、選書の参考になると思います。
 
ここでランチタイム♪

午後の一つ目の講義、筒井頼子さんは、人気のある絵本『わにわに』シリーズの作者です。
ゆったりとしたお話の中に、天然の面白さを意図せず交えてお話しされ、会場はクスクス笑い♪
紹介されていた『わにわにのかるた』手に入れてチビちゃんたちと遊びたくなりました。

 

田島征三さんは、『ちからたろう』などの力強い挿絵で知られる画家です。
お話しも絵と同じく力強く、魂のほとばしる絵でなければ価値がないとおっしゃっていました。
日の出村の廃棄物広域処分場建設に反対したり、廃校となった小学校を丸ごと絵本にしたりと、
絵画という芸術を通して社会的な活動もされています。
木の実を使った絵本『ガオ』におチビの名前を入れてもらってサインしていただきました♪

最後の記念講演は斎藤孝先生、午後3つ目の講義、聴く人たちもやや疲れてきた感じでしたが・・・
齋藤先生のお話しと動きがエネルギッシュで、面白くて、会場は爆笑の渦となり、みんな生き生き♪
500人以上の人をあっという間にひきつけて、さすが!と思いました。
SNSなどに切り取った言葉を載せないでくださいね、と言われましたのでここでは紹介できませんが、
日本語、母語、日本人の心、感性、ということについて大変勉強になるお話がいっぱいでした。

言葉や絵本の持つ力を再認識し、子どもの発達と教育をじっくり考えさせられた実り多い1日でした。
友人とお気に入りの駅中フレンチでディナーしながら、さらに絵本と日本語についてまだまだ語り合いました!
 

インターハイ3位!

2017-08-18 | 学校のこと
日中、少しの間でしたが久し振りに青空が顔をのぞかせました。
厚い雲の向こう側に青空があること、忘れそうになっていました。

本校の剣道部は、8/9~8/12、仙台市で行われたインターハイの男子団体戦で第3位になりました!!
大会の優秀選手に選出された生徒もおり、全国大会の大舞台で大きな実績を残しました。
おめでとう!
良く知っている生徒何人かがレギュラーとして出場して頑張ったそうで、嬉しくなりました。
今まで、本当に良く練習に励んできた成果が結果として出て、良かったですね。

明日、明後日は本校のオープンスクールです。
そのため、今日は全校登校日。
オープンスクールのために全校生徒全教職員が登校し、半日がかりで全校一斉除草作業、校舎内の大掃除をしました。
今年のオープンスクールは、7/22(土)、8/19(土)、8/20(日)の3日間で、
学校あげて中学生とその保護者の皆さまをお迎えします。
授業・進学講座・部活動体験・制服の試着・各部によるミニ文化祭など、盛りだくさん!
専攻部活の部活動体験もあります。(*部活専攻体験コースの実施は8/19・8/20になります。)
スクールバスも、本庄・寄居各駅から、その他路線各方面へ送迎します。

管理の都合上、残念ながら図書館は閉めています。
皆さま、明日・明後日お待ちしております。

お盆も過ぎて

2017-08-17 | いろいろ
梅雨明けの7月下旬から雨天が続き、送り盆の昨日は最高気温21℃という肌寒さでした。
例年なら35℃前後の猛暑が続く8月、今年のような夏は初めてです!
涼しくて過ごしやすいけれど、真夏の青空と眩しい太陽がちょっぴり恋しい気も。

梨が美味しい季節となりました。
近隣の神川町は梨の産地、その中でもお気に入りの梨園の幸水、とても瑞々しくて美味しい!
 
ご馳走さまです。
もう少しすると、ブランド梨「彩玉(さいぎょく)」が味わえます♪
この梨園のご主人が先日入院されたと伺い、とても心配していました。
今は退院されたそうですが、農作業は体力を使いますのでどうかお大事にされてください。

夏の暑さを乗り切れるように、と梅の紫蘇酢漬けをたくさん作って持って来てくれた方も。
 
カリカリ梅も美味しいし、漬け汁を炭酸水で割って飲むと身体がシャッキリします!
これだけの梅を下準備するの大変だったでしょう、ありがとうございます。

また、高校の時の友人とそのご主人も遊びに来てくれ、
いただいたお菓子のラッピングの可愛らしさにビックリ!
 
ご主人に初めてお会いしたのですが、以前から野鳥を撮影することを趣味にしていると伺っていました。
撮られた写真をタブレットで見せていただきましたが、素敵な写真の数々に驚きました!
これってプロ並みの写真では!?
目指す鳥に会えるかは時の運、背景の自然美の時期も考慮し、
しかも動きのあるものを一瞬で撮る、とっても大変そう!!
写真を載せているブログを教えていただき拝見しましたが、野鳥の魅力をあらためて知りました。
ご興味のある方は、お時間のある時にどうぞご覧ください。
healing-bird  http://healingisa.exblog.jp/

終戦の日に

2017-08-15 | 本の紹介
第二次世界大戦の日本の終戦の日、戦後72年が経ちました。
戦争を体験していない「戦後生まれ」は1億人を超え、総人口の8割以上となっています(2014年)。

そんな今日、紹介したい本は、
六草いちか 著『いのちの証言 ナチスの時代を生き延びたユダヤ人と日本人』(晶文社)
ヘレナ・ドゥニチ‐ニヴィンスカ 著『強制収容所のバイオリニスト ビルケナウ女性音楽隊員の回想』(新日本出版社)
2冊とも第二次世界大戦中のユダヤ人迫害の真実を描いたノンフィクションです。

六草さんはベルリンに暮らし、数年にわたって生存ユダヤ人と日本人たちへの丹念な取材で記憶と証言を得、
ナチス政権下のホロコーストの時代のベルリンにおけるユダヤ人、ドイツ人、日本人の生々しい姿を描きました。
当時ドイツに住んでいた日本人の多くが、ユダヤ人救済のために動いていて、
杉原千畝だけではなく、古賀守、近衛秀麿、藤村義朗、毛利誠子等、の英断を知りました。
それでも、ベルリンで生活していた16万人のユダヤ人のうち、終戦時に生き延びたのはわずか6千人だけ。
六草さんの「私が書かなければ、日本語で伝わる機会はないのだという思い」を感じました。

『強制収容所のバイオリニスト』は、かつて収容所に入れられ大変な体験をした実在のバイオリニスト、
ポーランド人のヘレナが、戦後家族にも明かさなかった収容所での非人間的な体験や音楽隊の実態を、
長い沈黙を破って克明に記した回想録です。
現在101歳でお元気にお過ごしで、その穏やかな表情からは想像できないほどの苦しい体験です。
同じようにアウシュビッツの音楽隊を題材とした作品『アヴェ・マリアのバイオリン』を以前読みました。
ヘレナさんは本の中で「強制収容所で体験したことだけは忘れようにも忘れられません。
それは警告のための記憶です!
わたしがこの世から去った後も、忘れないでいてほしいことなのです。」と語っています。

国際的にきな臭い情勢となっている今、戦争が引き起こした壮絶な悲劇の数々を忘れてはいけません。
戦争の悲惨さを知り、学び、語り継ぐこと、それが平和への第一歩と思います。

映画 『夜明けの祈り』

2017-08-14 | 映画
先日都内へ行った際に、有楽町で映画『夜明けの祈り』を観ました。
アンヌ・フォンテーヌ監督によるフランス・ポーランド合作のこの映画、
今年のフランス映画祭2017で観客の投票によって選出される「エールフランス観客賞」に選ばれました。
また、第42回セザール賞でも4部門(作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞)にノミネートされました。
平日昼間でも、劇場は満席でした!

作品は、第二次世界大戦末期のポーランドが舞台の実話に基づいています。
(以下ネタバレありです)
舞台は1945年12月、ポーランドのカトリック系修道院、
赤十字の医療施設で働くフランス人医師・マチルドは、そのシスターたちに助けを求められます。
シスターたちのうち7名が、戦後に侵攻してきたソビエト兵たちの性暴力によって妊娠してしまい、
信仰と現実の狭間で苦しみ、心身ともに傷ついていたのです。
マチルドは医師としての使命感から幾多の困難に直面しながらも激務の合間に隠れて修道院に通います。

シスターたちは宗教上の理由から堕胎することなく、子どもを産んで育てていこうとし、
赤ちゃんには罪はないと考えその命を慈しむ姿は、外界からかけ離れた純真な存在と思えます。
映画の原題は「Les Innocents」(無垢な人々)となっていました。
ただ、修道院院長だけは修道院を守ろうとする立場から、悲しい行動をとってしまいます。
人間としての尊厳、人間の命、信仰への誇り、仕事上の立場、大切なものは何なのか考えさせられます。
ポーランド映画をいくつか見ましたが、生き方を考えさせられる良い映画が多かったです。

第二次世界大戦中、そして戦後、ソビエト軍の蛮行は周辺各国でありました。
私が読んだ本でも『また、桜の国で』のポーランドで、
『世界の果ての子どもたち』での中国で、日本軍のシベリア抑留や北方領土問題、等。
ドイツのホロコーストやアメリカの原爆投下、などの大惨事は広く知られていますが、
ソビエト軍は戦争が終わっても各国でその暴力をやめなかったことを、私はあまり知りませんでした。

今、『強制収容所のバイオリニスト』を読んでいます。
終戦記念日の明日、この本の記事を書こうと思っています。