今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

柚月裕子 著 『盤上の向日葵』

2017-10-13 | 本の紹介
学校は中間テストの真っ最中、図書館はテスト後も勉強する生徒でいっぱいです。

柚月裕子 著 『盤上の向日葵』 中央公論新社 
読了しました。
563ページの長編ですが、作品の登場人物たちに魅了され魂を持っていかれました!

タイトルの「盤上」の盤は将棋の盤のこと、
身元不明の白骨死体とそこに一緒に埋められていた初代菊水月作である駒の名品。
主人公は実業界の寵児で天才棋士、将棋の世界を舞台にしたミステリーです。
被害者の身元は誰なのか? 犯人は誰なのか? その動機は?
天才棋士はどう育ったのか? 名品の駒がそこへたどり着いた経路は?
埼玉県警(!)の2人の刑事によって少しずつその謎が解かれ、そうつながるのか!!
と、ページをめくる手が止まりませんでした。
切ない部分が多くて、最後も「そんな!それはあんまり!」と悲しい終わり方でした。

私は全く将棋がわからないので、作中に出てくる将棋の指し手が良くわからないのですが、
それでもその緊迫感は伝わってきました。
先日、TVで藤井聡太君のドキュメンタリー番組を見、
その時に、将棋とはこれほど頭脳と体力を使うものなのかと改めて驚きました。
そんな世界に身を置いている中学生の藤井君、応援しています!

以前、柚月裕子さんの『虎狼の血』を読んだことがあり、一昨年前に直木賞候補となり、
役所広司さん、松坂桃李くん♪、がキャストで映画化、来年公開されるようです。
きっと『盤上の向日葵』も直木賞候補になるのではないでしょうか?!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿