行って来ました!
蜷川幸雄演出の舞台『オセロー』
彩の国さいたま芸術劇場での「彩の国シェイクスピア・シリーズ第18弾」です。
オセロー:吉田鋼太郎 デズデモーナ:蒼井優 イアーゴー:高橋洋
座席が通路から3番目だったので、すぐそこを役者が歌舞伎の花道のように通っていきます
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触れそうなほど近く!
蒼井優は華奢でかわいらしく、清楚な感じが役にぴったりでした
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映画俳優なので、他の役者に比べるとちょっと線が細いかな。。。と思いましたが、
そこも計算されての選出だったかもしれません。
吉田鋼太郎と高橋洋は舞台俳優なので、声がよく通ります。
肉声なのにすごい迫力
休憩時間に客席を見渡すと、演出家の蜷川幸雄さんがいらっしゃるのが見えました。
毎回ではないのでしょうが、実際に舞台を見ているのですね。
しかも客席で。。。
階段や光
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をうまく使った舞台にも引き込まれました。
ミュージカルやバレエを見る機会はよくあるのですが、舞台での芝居を観たのは久しぶりです。
前半2時間、後半2時間と、合計4時間
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にもわたる熱い舞台でした。
せりふはほとんど省略されていず松岡和子訳のそのままで、
イアーゴーの冒頭の長台詞など、よく忘れず噛まずにあれだけ続けられると驚きです。
さすがプロですが、役者さんはスゴイ!!と感嘆しました。
10年ほど前の1998年9月1日、ロンドンのBARBICAN THEATRE(バービカン シアター)で、
松岡和子訳、蜷川幸雄演出の『ハムレット』が日本語で上演されました。
これはイギリス人が、歌舞伎座で英語訳の忠臣蔵を上演するのと同じですよね。
いったいどれ位の人が観に来るのか?
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と危険な賭けだったそうです。
でも日増しに観客が増え、日本語の『ハムレット』でも十分にわかるらしく、
あるときは笑い、あるときは涙を拭き、幕が下りたときには拍手が鳴り止まなかったそうです
ちなみに。。。
ボードゲームのオセロの名称の由来は、この物語「オセロ」で、
ストーリーが黒人の将軍「オセロ」(黒石)と白人の妻「デスデモーナ」(白石)の関係がめまぐるしく変わる展開であることから取ったそうです。
また芸人のオセロのコンビ名の由来は、2人が色黒・色白と対照的でオセロの白黒の駒を連想させることから来ているそうです。
シェイクスピアは日本製のこの二つの「オセロ」を知ったら驚くでしょうね。