公開をずっと楽しみにしていた映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」見てきました!!
岡田くんが主演ですから、公開初日に!
本校図書館にもJLA「日本図書館協会」からポスターが送られて来て、図書館入り口に掲示しています♪
(今日の記事は図書館LOVEに溢れた長い文章なので、ご興味のある方だけどうぞ…)
この映画の原作、有川浩さん著作『図書館戦争』を読んだのはもう10年も前(
過去記事)、
その第1作目の
映画「図書館戦争」を見たのは2年前、キャストもピッタリで最高でした!
今回の映画公開に先立って、TVドラマ特別企画『図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ』も放送されました。
原作シリーズは全四巻、スピンオフとして『別冊・図書館戦争』が二巻発売されています。
映画1作目は第1巻『図書館戦争』が、TVドラマは第2巻『図書館内乱』、
そして今回の映画2作目は第3巻『図書館危機』第4巻『図書館革命』が原作となり、ついに最終章へ!!
映画は、主役の岡田くんの凛々しく強いのが素敵で、またまた最高に良かったです!
戦闘シーンも多く、格闘技が特技の岡田くんの大活躍にハラハラドキドキが止まりませんでした。
岡田くんをはじめ、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、栗山千明、石坂浩二ら今までのキャストに加え、
新たに福士くんの兄役として松坂桃李(イケメン兄弟で激似!)、中村蒼、土屋太鳳という豪華な出演陣です!
映画のロケ地として使われた図書館がどこも本当に素晴らしくて、ため息が出ます。
左:新潟県十日町市十日町情報館 右:茨城県水戸市立西部図書館
前作と同様に陸海空の自衛隊も全面協力したそうで、見覚えのあるこの近隣の風景も出てきます。
これから映画を見る方のために詳細は伏せますが、
福士蒼汰の兄で敵役の松坂桃李くんの言葉が心に残っています。
「本のために死を覚悟して戦って、戦闘で傷ついたり、そんなことをしているなんて、
世間の人は気にもとめていないし、関心もないし、知りもしない。
本のために命を賭けるこんな戦闘なんてバカバカしいのだ!」
そうなのです。
世界で戦争が起こっていても、子どもが餓えていても、
私を含めて誰でも自分から遠い話題にはあまり関心が持てないのです。
スーパーの野菜が高値であることは嘆くのに、
その野菜を作っている農家にとっては生計に関わる大事になっていることには、気持ちが及ばない。
でも、それがある意味では「平和」っていうことなのかもしれません。
映画のグッズも思わず買ってしまいました♪
クリアファイルと2016年卓上カレンダー(私で売り切れ!) クリアファイルの裏も2016年カレンダー
この作品中で「日野の悪夢」という事件が繰り返し出てきます。
メディア良化委員会に同調する政治結社(過激派集団)が日野市立図書館を襲撃した事件で、
それがきっかけで図書館の防衛組織「図書館隊」が組織されます。
前からどうして「日野市」なのかなぁと思っていました。
私は、今年の4月から個人的に図書館の勉強をしているのですが、
勉強する中で日野市立図書館が現代の公共図書館において重要な役割を果たしたことを知りました。
(図書館関係者には周知の事実でしょうが、今ごろ…の私。)
1963年に出された「中小都市における公共図書館の運営(中小レポート)」は、
日本図書館協会が住民本位の図書館の在り方を提言したものです。
移動図書館バス1台から出発した日野市立図書館は、現代の地方公共図書館の先駆者でした。
しかし、そのシンボル的存在だった移動図書館「ひまわり号」が、
何者かによって放火されるという事件が実際に1989年に起こりました。
もし悪意を持って図書館を攻撃したのだとしたら…?!
それを作者の有川浩さんがご存知で「日野の悪夢」を設定されたとしたら、すごいなぁと思います。
図書館は何千年も続いてきた人類の叡智の宝庫、
その図書館で誰でも好きな本を無料で借りられるのは、遠く古代からの先人たちのおかげです。
それがどれほど尊いことかを、「図書館史」を勉強する中で強く感じています。
これからも、この自由と権利は守らなければなりませんね。