京都国立博物館が開館120周年を記念して40年ぶりに開催の特別展覧会「国宝」展へ行って来ました!
最大のお目当ては大徳寺龍光院所蔵の「曜変天目茶碗」何年も見たいと願ってきたお茶碗です。
私は、国宝指定の陶磁器14点を訪ねる旅を続けていて、3年前に残り一つになりました。
でもその残り一つは龍光院の曜変天目茶碗で、滅多に公開されないものなので、
一つを残して無念に私の旅は終わる・・・と思っていたら、
京都在住の友人から「国宝展に曜変天目出品されるよ!」とのビックリするお知らせが!
この展覧会は会期中4期に分かれており、期間によって展示物の入れ替えがありますので、
お目当てが見られるのはⅡ期の2週間のみ。
この10日間京都への旅の準備をすすめ、昨日今日と一泊二日で行って来ました♪
友人も一緒に行ってくれることになり、その他にもいろいろとお楽しみを用意して下さり、
とても楽しく充実した2日間でしたが、今日の記事は国宝展のみにします。
話題の曜変天目、TVの美術番組でも特集され(冒頭画像)混雑必至!
そこで、土曜日は夜8時まで開館しているので夕方から見に行くことに。
友人はⅠ期にも行っており、入場までに1時間、会場の入り口までさらに並んで大変だった、
とのことでしたが、時間と小雨という天気もあってか並ばず入場、
さすがに曜変天目へは特別な行列があり、どんなに混んでいても「最前列」へ並びました。
そして、ついに展示されているケースへ!!
あああぁぁぁーーー!これなのね!!美しい!!!器の中に宇宙を感じます。
曜変天目を今までに2つ見ましたが、派手過ぎず地味過ぎず、一番品があるような気がしました。
太陽光に近い照明を用意されたそうで、
場所を変えて見るたびに器の中の青、紫、白、黒が美しく光り輝きます。
長年想っていた恋人にやっと会えた・・・そんな感激にウルウルしてしまいました。
いずれの曜変天目茶碗も、 南宋時代に、中国福建省南平市建陽区にあった建窯で作られたとされており、
これは大徳寺龍光院に伝わっていることから津田宗及、江月宗玩、黒田長政らの手を経てきたのでしょう。
これで、国宝指定の陶磁器14点中すべてをこの目で見ました♪
すべて見たいと思い始めてから数年、ついに大願成就しました!!(自己満足に酔っている・・・)
唐物(からもの:中国大陸から渡来)
○(1) 曜変天目茶碗 (静嘉堂所蔵)
過去記事 2010.11.17
○(2) 曜変天目茶碗 (藤田美術館所蔵)
過去記事 2014.5.24
○(3) 曜変天目茶碗 (大徳寺龍光院所蔵) 今回!! 2017.10.28
○(4) 油滴天目茶碗 (大阪市立東洋陶磁美術館所蔵)
過去記事 2012.2.7
○(5) 玳玻天目 散花文茶碗(京都・相国寺)
過去記事 2014.10.19
○(6) 青磁鳳凰耳花生 〔万声〕(久保惣記念美術館)
過去記事 2014.5.25
○(7) 飛青磁花生(大阪市立東洋陶磁美術館所蔵)
過去記事 2012.2.7
○(8) 青磁下蕪花生 (ハラ ミュージアム アーク所蔵)
過去記事 2014.1.20
○(9) 大井戸茶碗 〔喜左衛門〕(大徳寺狐逢庵所蔵)
過去記事 2013.12.15
国焼(くにやき:国産)
○(10) 秋草文壺 (慶應義塾所蔵)
過去記事 2014.10.26
○(11) 色絵藤花茶壺 野々村仁清作 (MOA美術館所蔵)
○(12) 雉香炉 野々村仁清作 (石川県立美術館所蔵)
過去記事 2011.1.9
○(13) 白楽茶碗 〔不二山〕 本阿弥光悦作 (サンリツ服部美術館所蔵)
過去記事 2014.10.13
○(14) 志野茶碗 〔卯花墻〕 (三井記念美術館所蔵)
過去記事 2012.3.25
その他の展示物もすべてが国宝!
現在国宝に指定されている美術工芸品のうち、およそ4分の1にあたる約200件が、
考古、彫刻、絵画、書跡、染織、金工、陶磁など12のジャンルに分類して展示されていました。
雪舟等楊の国宝『慧可断臂図(えかだんぴず)』も特に素晴らしかったです。
目がお宝でいっぱいになり大満足の宵でした♪